これで連続何日、猛暑日が続いているのだろう?
明日は久しぶりに雨予報だが、その後も高温予報。

前回日付を間違ってしまった京都府立植物園の朝顔展。
~8月2日までだったので、月曜日の8月1日に伺ってきた。

この期間は朝7時から開園されているが、
到着した8時前からすでに31℃、前回場所が分からず、
園内を探し回り往生したにもかかわらず、
絶対ここでやっている思い込みで、又もや右往左往、
学習能力の無い天邪鬼、バカは死んでも治らない( ´艸`)。

 



数年前に来たはずなのに、
すっかりこの場所を忘れてしまっていた、いつもの事。





朝顔展の会場は北山門近くの「植物展示場」、
開催期間に延べ1000鉢の朝顔が展示されている。



京都半日会の朝顔展の歴史は古く、今年で62回を迎えている。





もともと日本には分布していなかった朝顔は、
奈良時代ごろに中国から薬として渡来し、
種が下剤として使われていたそうだが、
原産地は中国からヒマラヤと中南米という説があって、
詳しい事は分かっていないらしい。



長らく漢方薬として利用され朝顔は平安時代を経て、
江戸時代になって園芸ブームが起こった時に、
品種改良により、青色に加えて様々な色は作り出され、
形も多彩な日本独自のたくさんの朝顔の品種が生まれる。









特に19世紀前半に朝顔は黄金時代を迎え、
京都、江戸、大阪で盛んに栽培される事となり、
大規模な品評会も行われ、朝顔の番付表も作られるほど人気。
明治維新後は園芸ブームが去り、多くの朝顔の品種が失われ、
今も再現できていない変化朝顔も多数あるそうだ。









明治半ばには再び朝顔が脚光を浴びて、
大輪朝顔が生み出され、変化朝顔に代わって、
現代に至るまで大輪朝顔が人気を集めているそうだ。











それ故か、優秀作品はほとんど大輪みたいだ。







朝顔の花は半日でしおれるので、選定は早朝に行われ、
毎日「本日の銘花」は変わるそうだ。



これなど朝顔と思えない不思議な色合い?











私は素人なので、古典的なフォルム、












朝顔らしいブルーがやはり落ち着く。







奈良時代に中国から日本へと伝わったと云う、
原種に近い朝顔の「北京天壇」も展示されていた。



北京郊外にある天壇公園で、
コムギの遺伝研究で知られる木原均氏が採取した朝顔。
日本に渡来した当初の朝顔は青色のみ、やはり。




一つ気になるのは、
江戸時代に作出された多くの変化朝顔の内、
既に失われてしまったものも少なくは無く、
黄色い朝顔が咲いていた記録が残っているらしい。


1817年刊行「あさかほ叢」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

その黄色い朝顔は今でも完全に再現されていない、
正真正銘の幻の朝顔、

モネが自作の庭に咲かせたいと夢見た「青い睡蓮」、
それを再現させて見せた高知県の「モネの庭」。
日本人の事だから「黄色い朝顔」もその内に再現される事だろう。
生きている内ならば、是非とも見てみたい!


隠れるように咲いていた朝顔に露が残っていた。



そう言えば、一年ほど前に源氏物語を読んでみようと、
厳密には現代語訳をYouTubeの朗読で聴こうとした。

古典は苦手だが、桂離宮の謎を解く為に必要と思い、
全54帖の内、高々10帖ほど、
その中に「夕顔」は聞いた記憶はあるが、
確か「朝顔」もあったはずと思いYouTubeで朗読を拝聴。
朝顔の姫君は光源氏の逢瀬を拒否した、
数少ない女性の一人。

光源氏-
見し折のつゆ忘られぬ朝顔の花の盛りは過ぎやしぬらむ-

朝顔の姫君-
秋果てて霧の籬にむすぼほれあるかなきかに移る朝顔-



世の乱れ、何かと心中穏やかでは無いが、
されとてこの酷暑で昼にやる事も無く部屋でくさっている。
そうなれば源氏物語全54帖、拝聴の時かも( ´艸`)。