90館余りの世界の有名美術館が10日、
欧州各地で相次ぐ環境活動家による名画攻撃について共同声明を出し、
生じ得る被害を「著しく過小評価している」と非難した。
フランシスコ・デ・ゴヤの名画2点が接着剤、
ゴッホの名画にスープがかけられ、
モネの作品にマッシュポテトが投げつけられた。
おそらく環境活動家の活動はより一層激しくなるだろう。
一見全面的に非難される彼らの行動には、
果たして肯定できる点があるのだろうか?
彼らの主張は企業、資本家、先進諸国が進めてきた
地球規模の経済活動は、今日の壊滅的な環境破壊を引き起こし、
今直ぐに抜本的な行動を起こさなくては、地球の未来は無い、
簡単に言えばそんな事だろう。
しかしこのまま温暖化が進めば、北極の氷河が溶け、
地球上の淡水の氷のうち99%がグリーンランドと南極の頂上にある。
その全ての氷が全て溶けると海面は66メートル上昇すると言われている。
ニューヨーク、上海、東京などの沿岸都市は水没し、
ロンドン、ベネチア、オランダ、バングラディシュ全土
オーストラリアは、約80%の市民が生活する沿岸地域の多くを失う。
日本でも東京都は勿論の事、大阪、名古屋、福岡、札幌などの
多くの沿岸都市が沈み、世界で最大40%の人が家を奪われると予測。
事は単純ではない、永久凍土が溶けることによる被害は水銀の流出。
北極の永久凍土には推定5700万リットルの水銀があるとされ、
この量は現存している水銀の量とほぼ同じ量。
永久凍土に含まれる微生物によって発生する二酸化炭素とメタンの放出。
それだけではない、最も懸念されているのが氷に封じ込まれていた、
太古のウイルスや細菌が拡散する恐れがある。
そこで環境活動家は何故に名画をターゲットにするのか?
要するに今日の名画の異常な高騰は大企業、資産家に分散型の投機の一つで、
その絵画の持つ重要性より、この絵画が後にどれだけの価値を持つかが重要で、
それに対するお墨付きを与えるのが、ルーブル美術館等の公共機関の美術館、
要するに廻り回って今日、未来に渡って壊滅的な環境を構築した当事者達に、
なんで国民の税金で資産価値を高めないといけない?概ねこんな所だろう。
少なくとも20世紀末以前から起こっている美術界の潮流は、
自然に優しく、環境を守る、絶滅危惧種、人間を含む生き物、地球を尊うぶ、
これらに関して大企業、資産家は素振りはするが、実行しない。
せっせと利益の高い投資に全能力を費やす。
キット不毛の火星にでも住むつもりでいるのだろう( ´艸`)。
また始まった恒例のボヤキ!
昨日は久しぶりに雨が降っていた京都。
紅葉狩りで何ケ所か回るつもりでいたが、
二、三日前に撮っておいた秋の風景でお茶を濁す。
よく通る公園で、陽だまりに座る人。
何やらスケッチをしているようであった。
先日の京都御苑の鷹司邸跡を撮影した後、
折角だから近くの閑院宮邸跡にも立ち寄った。
イチョウも一気に黄葉しかけていたが、
銀杏なるものは全く見当たらず。
閑院宮邸跡は紅葉はする樹木は少ないが、
庭が黄葉の絨毯になるので、好きな景色である。
この時期ならではの南天の赤い実!
誰も見当らなかったが、池の近くになると、
バサバサと数十羽の鳥が飛び立つ。
西の塀越しに烏丸通りの大丸ヴィラ。
いつもならここから見えなかったはずが、
かなり樹木が伐採されたのか?
元大丸百貨店主、第11代下村正太郎の旧宅。
建築家ヴォ−リズが手掛けた代表作。
準絶滅危惧種のフジバカマが未だに咲き残っていた!
今年は秋口にフジバカマが群生している大原野に行って、
飛来するアサギマダラを撮影したかったが、
来年に持ち越し。
ドウダンツツジ?
そうならば、直ぐに真っ赤になる筈。
フジバカマと真っ赤なドウダンツツジを撮るチャンス到来?