以前、骨密度検査は40代のうちに受けて、50歳になったらまた受けましょうというお話しをしました。先日検査した患者さんです。50歳ちょうどで、骨密度が低下していました。(許可をいただいて掲載)

 

前回:2018年5月 腰椎87% 大腿骨82%

今回:2022年9月 腰椎80% 大腿骨72%

 

半年後にまた検査をし、70%に低下したらお薬による治療を開始しましょうと申し上げました。全ての方に言えるわけではありませんが、やせ型の女性は閉経後、骨密度が顕著に低下する傾向にあります。体重が多いと骨にかかる負荷がそれだけ多いので、しっかり体重がある方は骨密度もそれなりにあるということです。若いときから過度なダイエットをし体重が少ないと、それだけ骨にかかる負荷が少なく、骨がスカスカな状態になるわけです。

 

カルシウムを摂取することが大切ですが、内服により骨密度の低下を防ぐことができます。ご相談ください。

涼しくなってきましたね。患者さんから、「先生、一日何歩あるけばいいですか。」というご質問を受けることがあります。「歩くこと」「体を動かすこと」これは言うまでもなく大切なことです。ただ、何歩とか何分とかは申し上げていません。患者さんお一人お一人によって生活も、運動出来る時間も、ウオーキングに費やすことが出来る時間も異なります。

 

大切なのは、「体を動かす習慣をつけること」、そしてもっと大切なのは「もう少し頑張れるレベルの前でやめること。」です。もう少し歩ける、もう少し運動出来る、その前にやめましょう。歩くために生きているのはありません。歩くことだけを生活の中心にする必要はないのです。QOL(生活の質)をよくするために歩いたり、運動しているのです。

 

痛みが改善され、皆様の毎日の生活が少しでも快適になることを願っています。

痛みがある場合、お薬の処方、注射による治療、リハビリによる治療を主に提案します。どの治療方法が患者さんに合うのか、お話をよく伺い、しっかり説明して治療方法を決めていきます。

 

注射ですが「注射は怖い、、」「効果は一時的だから」と敬遠する方もいらっしゃいますが、お薬やリハビリだけでは痛みがよくならない場合は、注射も治療方法の一つとしてお考えください。外来での治療なのでそんなに大袈裟なことでもありません。まず「痛みを取る」ことが大切です。注射がすぐに効く場合、時間が経ってから段々効く場合、複数回注射が必要な場合など様々です。「なかなかスッキリ痛みが取れない」と思うかも知れません。経過を見ながら、根気よく一緒に治していきましょう。