鎌倉の鍼灸マッサージ院です~肩こり・腰痛・頭痛からガンなどの痛みをともなう病気・四十肩・ぎっくり腰・うつ病~光線治療  

鎌倉駅から歩いて7分
鎌倉市由比ヶ浜のあいらくマッサージ院
中医学に光線治療、アロマ、民間療法を加えて治療しています

痛みとの正しい別れ方~結論として~

2017年07月31日 | 健康

日々、治療を続けている中で、来院された患者さんから、
他で「うまく痛みと付き合っていきましょうと言われたんですけど、、」
「歳だから仕方ないって言われて、、」などは、よく聞く話です。
でもこれは、実際には、「痛み」が身体に及ぼす影響からして、
とんでもないことです。
ハッキリ言って、治す事の出来ない人が言う 誤魔化しだと思っています。

身体が必死になって発しているメッセージをそのままにしておいていいのでしょうか?
あれほど不快で嫌な感覚と、どうやって『うまく付き合って』いくと言うのでしょう?

ちなみに、高齢になり身体のあちこちが痛むのは、なぜなのでしょう?
その原因の一つとして、私たちの身体の中では、日々、細胞が生まれ変わっています。それは、寿命が来た細胞は死滅して、そこに新たな細胞が生まれているということです。
その時に、死滅した細胞からは様々な物質が流れ出しています。この死滅した細胞から様々な物質が流れ出すということは、ちょうど身体をどこかにぶつけて、その部分の細胞が死滅したことと同じことが起きているのです。
つまり、炎症が起きているのです。

このことは、子供でも、青年でも、高齢者でも、同じことです。
しかし、違うのは、身体が若く新陳代謝が活発に保たれている場合は、死滅した細胞から流れ出した物質は速やかに循環してその場に残ることはありません。
そして、打ち身や捻挫のように多くの細胞が死滅するわけではないので、炎症と言っても、極小さな炎症です。

しかし、高齢者の場合は、この小さな炎症の時に流れ出す物質を流すことが難しくなり、流れ出した物質の中に含まれる発痛物質が神経を刺激して痛みを感じてしまいます。
ですから、血液循環をよくして、発痛物質を流してやれば、かなり楽になります。

その方法としては、まず手軽に出来ることは、温めることです。
温めることにより、血流はよくなります。
もちろん運動も血流をよくするので効果的なのですが、高齢者の場合むずかしい方もいらっしゃるでしょう。
このような方には、かるいマッサージはとても効果的です。

高齢者ではなくても、これらの効果を実感できるのは、筋肉痛の時です。
筋肉痛の時には、筋肉の中ではちょうど同じようなことが起きているので、熱めのシャワーを痛む筋肉に当てたり、かるいマッサージをかけて血流をよくすると、発痛物質が流れてかなり楽になります。

はなしを戻します。
メッセージは、受け取ってその内容を理解したら、メッセージそのものは、もう必要ありません。
私たちは、大昔の人類や動物と違って、「痛み」というメッセージを受け取って、身体のその部分に何らかのトラブルが起きたことを知り、それに対処(治療など)することを決めたのなら、そこで「痛み」の役割は終わりなのです。
そして、何よりも本人は、出来るだけ早く痛みを消し去りたいと願います。
しかし、安易に痛みを消すことが、さらに問題を起こしてしまうこともあります。

それは、「痛み」だけをただ単に止めただけの場合は、身体のその部分の障害はそのままにしておいて、また以前の生活パターンに戻ってゆくことが多く、なまじ痛みが取れた為に更にひどい結果になることもあるからです。
本来、メッセージであり単なる現象である「痛み」を本質的なもののようにとらえてしまい、「痛み」を消すことが目的になってしまうことがあるのです。

そもそも慢性的な痛みなどは、生活習慣や日常生活の中に何らかの原因があることが多く、きちんと治療をしたとしても、日常の原因を改めていなければ再発する可能性が高いのです。
ましてや、トラブルの起きた部分に対処せずに、単に痛みを止めただけで以前と同じ生活を続けるということは、身体が緊急事態を知らせてくるほどのトラブルが起きている部分を、さらに痛めつけ続けることになるのです。
このことがどんな結果をもたらすかは、誰にでも予想のつくことでしょう。

話しが散らかってしまいました。
結論として、痛みとの正しい別れ方とは、
「痛み」という身体からのメッセージをしっかりと受け取り、
痛みを鎮めることよりも、痛みを発する原因を解決して、
その結果として痛みが消えるようにすることです。

長々と書いてきたわりには、まったく当たり前な結論でした。
でも、その当たり前なことを、ついつい忘れてアベコベな事をしてしまい、
重症になってしまった患者さんが、私のマッサージ院にもたくさん来られます。

その度に思っています。

もう、このメッセージは用が済んだので、消しておきますね。