新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳への接種について厚生労働省はこの年齢への接種が承認されれば、早ければ来年2月ごろから接種を開始できる可能性があるとしています。
こうした中、東京23区に接種への対応を聞いたところ、12歳以上とは用量が異なることから誤った接種を避けるため、10の区では12歳以上への接種とは会場を分けて行う予定だとしています。
新型コロナのワクチンをめぐっては、1日から医療従事者への3回目の接種が始まっていますが、5歳から11歳への接種について厚生労働省はこの年齢への接種が承認された場合、早ければ来年2月ごろに接種を始められる可能性があるとして、接種体制の確保などを進めるよう全国の自治体に通知しています。
これについてNHKが東京23区に接種への対応を聞いたところ、新宿区や杉並区など10の区が12歳以上とは接種会場を分ける予定と回答しました。
このうち
▽文京区は「小児専用の集団接種会場を設置する予定」としているほか、
▽板橋区は「小児科がある医療機関のうち、いくつかの医療機関を指定して接種を行う予定」としています。
そして接種会場を分ける理由について、多くの区が子どもの接種は12歳以上とは用量が異なることから用量を間違って接種することを避けるためとしています。
一方、3回目の接種では、2回目までとは異なるメーカーのワクチンを接種する「交互接種」も行われます。
この「交互接種」への対応を聞いたところ、
▽世田谷区や江戸川区など11の区ではファイザー製とモデルナ製の接種会場を分けるとしています。
その理由については「同一会場の場合、ミスのリスクがあり安全性を確保するため」などとしています。
また、交互接種について23区の中からは「希望するワクチンに偏りが生じるおそれがある。こうした状況に対応できるように政府は、十分なワクチンを供給してほしい」といった声も出ています。