81歳。
ボクより10歳も若いのに。
好きな落語家の一人だった。
ゆっくりしたテンポの語り始めから、
歯切れの良い江戸弁に変わる
若い頃の風貌はといえば、二枚目、ハンサムな顔だち。
最近の映像から、
随分おやつれになったな、と感じてはいたが。
まだまだ若い。
亡くなる5日前まで高座に上がり続けていたらしい。
小さん、米朝につぐ落語家3人目の人間国宝。
落語家というのは漫才と違い、
ある程度の年期を得た修行で真打ちになり、
まあ、年功序列的な世界だったものを
小三治師匠は、
若くても実力ある者は真打ちにすべきだと言っておられたのを思い出す。
笑いは健康の元というから、
なるべく聞こうとはしているのだが、
今の漫才は全く笑えない。
漫才と言うより下手なコント。
漫才は二人のしゃべくりの間が大切。
この程度のコントで笑える人達を、
逆に幸せな人ちだなと思う。
どこが面白いのだろうか?
昔、こんなテレビ見て喜んでばかりいると、
”一億総白痴になる”と予言した評論家の大宅壮一の言や良し。
最近では、
昭和のいる、こいるさんの漫才で、笑わせてもらったが。
その点、落語は笑いの奥が深い。
惜しい国宝の人が消えていく。
時過ぎるは無惨なり、ご冥福を。
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