シラタマソウ。ナデシコ科マンテマ属。
道端や空き地に生える多年草。ヨーロッパ原産で明治末期に園芸用に輸入され、それが逸出野生化した帰化植物(エスケープ種)。
シラタマソウの葉。
茎葉は倒被針形で先は尖り、無柄で茎を抱くように対生する。
原産地ではごく普通の野草で、イタリアでは食べられる野草として「ストリドーロ」の名で流通もしているという。
シラタマソウの花。
花は細い柄の先に横~下向きに咲く。萼筒は丸く、白いものが多いところから「白玉草」の名がつく。
マツヨイセンノウの萼筒が縦に脈が入るのに対して、シラタマソウの萼筒の場合は縦の脈をつなぐ横の脈もあって網目状になる。
マツヨイセンノウの花では花柱が5本であるが、シラタマソウでは花柱は3本。
マツヨイセンノウが雌雄異株であるのに対して、シラタマソウの場合は同じ個体に、雄花、雌花、両性花の3種の花をつけ「3性同株」と言われる。雌花の花柱は長く花外にき出る。