stux / Pixabay
日記にも書いたし、せっかくなのでドイツで穴のあいたパンツをはき続けた話を書いておこうと思います。パンツはズボンのことではなく下着の方のパンツです。いやいや、結構苦労するんですよ。これが。
日本女性の平均パンツ保有枚数は？
そもそも、日本の女性はどれぐらいパンツを持っているんでしょうか。ちょこっと調べてみました。CanCam調査によるとボリュームゾーンは20枚以上。でもCanCam読者層を考えると、平均よりたくさん持っている気がします。
【男子禁制】みんなブラは何枚持ってる？ショーツとセットで着る？（CanCam.jp）
https://cancam.jp/archives/193015/3
一方、マイナビウーマンだと10枚以上持っている人が最多の25.8パーセント。こちらは男性も回答者に入っているので、女性だけだともうちょっと多いんじゃないかなぁ。
持っている下着(パンツ)の数「10枚 25.8%」（マイナビウーマン）
https://woman.mynavi.jp/article/131219-33/
こんな風に調査する媒体にもよるようですが、ざっと見ると15～20枚前後ぐらいが無難な枚数のようでした。ブラジャーは7～10枚ぐらい。だいたい洗濯物を1週間ためても回せるぐらいの枚数って感じですね。わかるよ、その気持ち。
わたしもだいたいそれぐらいです。夫の仕事につきあって1週間～10日間ぐらい海外に行くこともあるので、旅行中は洗濯しなくてもいいぐらいの枚数をそろえています。以前、ロシアのホテルで、洗濯するからと少ない枚数を持っていったら、ホテルが断水で洗濯できなかったことがあったんですよ。あと洗ったものの乾かないとかね。それ以来、下着だけは旅行の日数と同じ枚数を持っていくことにしてます。
ドイツに引っ越す時には、当然、持っているすべてのパンツを持って引っ越しました。へたっているパンツは捨てて、新しいパンツを買い足し、20枚ぐらいあれば当面どうにかなるだろうと。足りなくなったらドイツで買い足せばいいやと軽い気持ちで旅立ちました。
足りなくなったらドイツで買い足すはずが……
Pexels / Pixabay
ファストファッションストアでパンツを購入、したはずが……
以前は、ドイツで売っている洋服はサイズが大きいので、小柄な日本人女性は服を買うのに苦労すると言われていました。しかし最近ではグローバル展開するファストファッションメーカーが増えたおかげで小さなサイズの洋服も手に入れやすくなりました。ありがたいですな。H&MやZARA、MANGOなんかが小さめサイズが多い印象。スペイン人女性は結構小柄なので、ZARAやMANGOなどスペイン発のファストファッションメーカーの洋服は小さいみたいです。日本にはまだ入っていないようですが、ボンにはベルギー発のC&Aというお店もありとっても重宝しました。イメージとしてはユニクロです。Tシャツが安い。
さあ、こんなにお店があるんだからパンツが買えないわけがない！
幸い（？）わたしはふっとりぽっちゃり体型。小さいサイズがなくとも大きなサイズは山ほどあるので選びたい放題です。身長は157センチとやや小柄。ドイツで服を選ぶならSかMサイズ（日本よりワンサイズ小さいぐらいがちょうどいい）ですが、お尻の大きさには自信があったのでパンツはLサイズを選んでみました。さすがに入るだろう。
翌週からドイツの大学病院に1週間入院するというタイミングにもかかわらず、新しいパンツを買うとテンションが上がりました。よーし！さっそく履いてみちゃうぞ～！とお風呂上りに履いてみたらば。
尻がおさまらない。もういっそ、半分出てる。
おかしい！どうしてだ！ドイツでLサイズのパンツといえば、日本だとLLサイズ。さすがにわたしの尻もそんなに大きくないはずだ！ しかもお尻はおさまってないのにウエストはぶかぶかするし……と、よく見てみたらパンツが小さいというより、お尻を包む部分の布が短いということに気づきました。
そもそもデザインが体にあってない！
そ、そうかぁ。よく覚えてないけど丈が短いビキニショーツ買っちゃったのかなぁ。ま、いっか。これもいいネタだ。また明日買いに行こう。そうあきらめて、その日は古いパンツを履いて就寝しました。
リベンジを試みるも失敗＞＜
当時のわたしは持病の薬の副作用で白血球数が2000を切っており、日本だと即入院になることもあるような体調でした。しかしドイツでは予防的に入院させるということはしないようで、重症化してないわたしは入院予定日まで野放し。自分で風邪をひいたりしないよう気をつけて、家にひきこもっている状態でした。まあこの話はまた別記事で。
そんなどん底の体調でしたが、翌日パンツを買いに再び街中へ。
人生初入院に備えてどうしても新しいパンツが欲しい！という一心で買い物に出かけたのです。たぶんテンションが上がってたのでしょう。いま考えるとバカだ。
ダルい体をほとばしるアドレナリンで奮い立たせてパンツ売り場に到着。妙にギラギラしたテンションでパンツを漁ります。昨日買ったパンツを確認すると、特にショート丈のパンツというわけではありません。やはりごくごく普通のパンツのようでした。おっかしいなぁ。失敗してもいいように安いのを選んだのがダメなのかなぁ。と、いろいろ見比べてみて気づきました。
そもそも日本のパンツとデザインが違う。
ローライズジーンズにあわせてウエスト周りの丈が短いとは思ってたのですが、よく見たらお尻をつつむ部分の生地も短い！図解するとこんな感じです。
そ、そうか……。だからお尻が入らなかったのか……。
もちろん、日本人でも小尻の人は入ると思いますが、いかんせんわたしはふっとりぽっちゃりしているし、昔体型なので尻がデカい。悲しいかな、昭和の女、タロウ。ドイツでパンツを買うのは難しいという結論に至ってしまいました。なんてこった……orz
半ケツ＆穴あきパンツも一軍で採用
Pexels / Pixabay
結局、以前から履いていた古いパンツで入院しました。まあ手術じゃないし、特に誰に見せる機会もなかったので、古くても問題なかったんですけどね。
その後、ドイツで購入したパンツももったいないので半ケツになりながらも履いていました。退院後、しばらくは寝たきりだったのでこれも問題ありませんでした。ずり落ちても気にしない。
問題はさらにその後です。
20枚近くのパンツをドイツに持っていきましたが、毎日履いていればやはりへたってきます。しかしヨレってきたからと安易に捨てるわけにはいきません。なぜなら新しくパンツを買えないから。いや、正確には買ってもいいけど半ケツになっちゃうから。
とりあえずヨレってきたパンツを二軍に回し、半ケツになる上にゴムがゆるいからヨレってきた半ケツパンツも二軍に回してあまり履かないようにしていました。が、一年も経てばすべてのパンツが二軍になってしまい、やむを得ず、穴があいたようなパンツも履くはめに……orz
ドイツに住んでいる間、年2回、多ければ5回ぐらい日本に帰国したのですが、すべての帰国でパンツを買う時間があったわけではなく、なんだかんだ常にパンツ不足で、なんだかいっつも穴のあいたパンツを履いていたような気がします。
今回、日本に帰国するにあたってようやく穴のあいたパンツを捨てることができました。ありがとう！パンツたち！ あなたがたのおかげでドイツ生活が乗り越えられたよ！
ドイツに長期滞在するならばパンツを多めにお忘れなく！
winterseitler / Pixabay
ちなみに夫もドイツではパンツを買わず仕舞いです。日本だと中肉中背だけど、ドイツだと腰回りが華奢でずり落ちそうだったので。ということで、夫も穴あきパンツを履いていました（プライバシーの暴露）。
これからドイツに長期滞在しようと思っていてお尻が大きいという自覚があるあなた！ ぜひパンツを多めに持っていくのをお忘れなく！ じゃないと穴あきパンツを履き続けるハメになっちゃいますからね（；；）！
ついでにブラジャーは日本よりワンサイズ落としたサイズぐらいでちょうどみたいです。しかし、胸を寄せてあげたり、カップの中に上げ底パットを入れたりするブラジャーはほっとんどないので、これまた心あたりがある人は多めに買って持っていきましょう。あ、ビキニも安くてたくさん売ってるけどやっぱりパットは入ってないです。
よく「海外赴任のためのチェックリスト」みたいなのがあるんですけど、下着については（みんなお尻が小さいのか）書いてないので、今回書いてみました。ということでパンツ！パンツ多めにお忘れなく！
以上、これまでの人生で一番「パンツ」を連呼したタロウでした。