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米国に基地使用料を要求するフィリピン、片や日本は

2021年03月04日 | 国際紛争 国際政治 
米国に基地使用料を要求するフィリピン、片や日本は

2/25(木) 6:01配信
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JBpress

フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領(2020年7月27日、提供:Malacanang Presidential Photographers Division/AP/アフロ)

 (北村 淳:軍事社会学者)

 フィリピンのドゥテルテ大統領が、アメリカ軍は「米比訪問軍協定」(VFA)を口実にして、スービック海軍基地に各種兵器を持ち込み蓄積しており、やがてはアメリカの基地に転換しようと目論んでいる、とアメリカ側を非難した。

 VFAとは、米比相互防衛条約の具体的細目などを定めた、日米安保条約に関する日米地位協定のような位置づけの協定である(本コラム2020年2月27日参照)。スービック基地は1898年以来、日本軍に占領された時期を除いてアメリカ海軍基地であったが、1991年11月にアメリカ軍は撤収してフィリピンに返還された。現在はフィリピン海軍の基地である。

■ 「アメリカは使用料を払え」

 ドゥテルテ大統領の非難には、なんら具体的証拠が示されているわけではない。だがドゥテルテ大統領は、アメリカはかつて植民地であったフィリピンを前進拠点とみなしており、南シナ海の覇権を巡って中国と戦争を開始したならば、アメリカの同盟国であり出先機関(とアメリカがみなしている)であるフィリピンは、米中戦争に引きずりこまれるであろう、と指摘した。

 さらに、フィリピン大統領府スポークスマンによると、VFAによってアメリカ軍部隊や各種兵器がフィリピンに存在していることによって、米中戦争勃発に伴いフィリピンが攻撃目標になることは確実であるという。要するに、アメリカ軍のフィリピン展開により、フィリピンは損害を被ることになりかねない。

 従って、アメリカは、VFAによって部隊や装備をフィリピンに展開させるための然るべき対価をフィリピンに支払うことが当然である、と主張している。

 それに対してアメリカ側は、スービック基地の状況には直接言及せず、「同盟国間での率直な議論は、強固な同盟関係を維持発展させるために不可欠である」とのコメントを発した。

 同時に米国務省当局者は、「アジアで最も古くからの同盟国であるフィリピンとの同盟関係はアメリカにとって欠かせないものであり、地域の安全保障や人権侵害に共同対処するためにも、より一層米比同盟関係を発展させていきたい」と語った。

■ フィリピン側の不信の原因

 ドゥテルテ大統領のように、アメリカとの同盟関係の維持に価値を認めつつもアメリカ側に対して不信感を示し続ける政府高官などが存在するのは、2012年に勃発したスカボロー礁事件というアメリカ外交の汚点が引き金になっていると、米海軍などの東アジア戦略専門家たちは分析している。

 この事件については本コラムでも触れたことがあるが、日本の尖閣情勢に深く関わっているため、繰り返して触れさせていただく。

 フィリピンと中国(それに台湾)が領有権紛争中のスカボロー礁(フィリピンのルソン島沿岸からおよそ230km、中国の海南島沿岸からおよそ880km)で、2012年4月にフィリピン漁船と中国漁船がトラブルになったことに端を発し、両国がともに巡視船や軍艦まで送り込み軍事衝突寸前の事態となった。

 海洋戦力が圧倒的に劣勢なフィリピンは、かねてより「スカボロー礁は米比相互防衛条約の適用範囲内」として「万一の際には然るべきコミットメントを果たす」と繰り返し口にしていた同盟国アメリカに軍事的支援を要請した。しかしながらオバマ政権は、米軍を派遣することはもとより、中国に対して軍事的牽制を実施することもなかった。

 フィリピン側と中国側の対峙は2カ月にわたったが、結局、海洋戦力に勝る中国側がスカボロー礁周辺海域からフィリピンの漁船、巡視船、そして軍艦を一掃してしまった。その後、今日に至るまで、南沙諸島のように人口島基地などは建設してはいないものの、スカボロー礁は中国の実効支配下にある。

■ 同盟国間での率直な議論が不可欠

 しばしば、米軍関係者などから「日本の在日米軍駐留関連経費負担額は決して高額というわけではない」という主張がなされている。

 日本は高額の米軍駐留関係費を支出しているが、米軍関係者に言わせると、日本に駐留している米海軍艦隊や海兵隊部隊、空軍や海軍、海兵隊の航空部隊などの建造費や調達費、それにメンテナンス費用などを日本が負担しているわけではない。

 もしも、横須賀を本拠地にしている空母艦隊を構成する原子力空母、ミサイル巡洋艦、ミサイル駆逐艦、戦闘補給艦、それに攻撃原潜などを日本自身が建造し、維持運用するとなると、どれだけの大金と人員を用意しなければならないのか?  あるいは、自衛隊は、沖縄と岩国を中心に日本に駐留している海兵隊(陸上部隊と航空部隊)、それに海兵隊を展開させるための強襲揚陸艦を中心とする水陸両用戦隊を保有しておらず、それらの戦力を自前で構築し運用する場合、どれだけ莫大な予算と時間を投入しなければならないのか? 

 そうした超高額システムに関連する予算は、日本が支出している予算とは比べものにならないほど巨額にのぼっている、というのである。



しかし、強固な同盟関係を維持発展させるためには、アメリカ国務省スポークスマンが述べたように、同盟国間での率直な議論は不可欠である。

 日本としては、アメリカが日本に展開させている諸部隊が日本にどのような利益をもたらしているのか、東アジアの安定にとってどのような利益をもたらしているのか、そしてアメリカにとってどのような利益をもたらしているのか、などの利益衡量を常に実施し、そのうえで、「日本防衛、そして東アジアの安定のために必要不可欠な米軍諸部隊に駐留してもらうために然るべき予算を支出する」のか、それともドゥテルテ政権のように「アメリカにとっての国益が日本にとっての国益を凌駕している部分に関してはアメリカから然るべきコストを米側から徴収する」のかについて、議論を重ねていく必要があるだろう。

 ところが、日本政府当局者はアメリカ側との率直な議論を避ける傾向が強い。同様に、日本社会においても、日本にとってアメリカは唯一の同盟国であり、アメリカは日本にとって特別な国であると考えている風潮がある。

 しかしながら、アメリカにとって日本は多くの同盟諸国の1つである。それも決して軍事的ランクが高いとはいえず、また、多くのアメリカ人は日本など何ら特別視していないというのが実情だ。要するに、日米同盟は日本側の片思い的な関係と言えるのが現状であることを認識しなければならない。

北村 淳



お豆さん | 6日前

仮に日本が独自に軍事力をもったとしても
中国だけじゃなく北朝鮮やロシアに対して対応できるのか?。
韓国は信用できない。
この状況でどうやって日本を守っていくのか?左翼さんが言う、話せば分かるが通用するのなら北方領土や竹島は奪われていない。そのうち尖閣も奪われるだろう
沖縄には米軍最強部隊の海兵隊の半分が駐留している。まさしく世界最強の軍隊だ。
日本がアメリカに金を払っててでもいてもらう価値はあると思う。

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スローライフをおくりたい・・・ | 6日前

日本は米国の”核の傘”に入っていられるのが大きい。 中国も北朝鮮も核を持っているのだから。 それに軍事力はすでに中国が日本を抜いているのだから、金を払ってでもいてもらわないと、すぐに中国は尖閣諸島に進行してくるだろう。 それに使用料をとっていたら、トランプ氏のような人物が米国大統領になった場合、速攻で撤退することもあり得るだろうしね。

保険料として払い続ける必要はあると思う。

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zjw***** | 5日前

日米原子力協定によりプルトニウム保管、米軍の航空圏による羽田空港の不便さ
沖縄県の基地問題、米軍による霞ヶ関へのコントロール、
いろいろ問題はありますが、一番問題なのは共和党と米軍の繋がりにより共和党政権になると日本の政治に深く関与することです。メリットでもありますが
そう民主党政権の時には極東米軍と繋がりがないので、疎遠になります。
民主党政権の時は極東で有事があっても即応が期待できません、
そこはみなさんの危惧する所です!
自衛隊が即応できるようにしとかないといけません!

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old***** | 6日前

>海洋戦力が圧倒的に劣勢なフィリピンは、かねてより「スカボロー礁は米比相互防衛条約の適用範囲内」として
>「万一の際には然るべきコミットメントを果たす」と繰り返し口にしていた同盟国アメリカに軍事的支援を要請した。
>しかしながらオバマ政権は、米軍を派遣することはもとより、中国に対して軍事的牽制を実施することもなかった。

このようなことが、尖閣にも起こりえる。
アメリカは大統領が変わると、そうなる。
日本は自分の領土・領海を自力で守る力を持つ必要がある。
しかし共産独裁中国は強すぎて恐ろしい。このままじゃ日本の将来は暗いなー(泣)

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NKT | 5日前

言葉は悪いが、中国はフィリピンに眼中に無いだろう。戦争になることも無い。仮になったとしても局地戦。

しかし日本は違う。中国は対日にかけてはガチだ。それはやはり日本に2回もやられた恨みも有るだろう。中国国家は対日戦争の歌だ。

沖縄に米軍がいなければ、中国は本気で日本を叩こうと思っている。奴らは100年の計画をするから、日本への復讐は忘れていない。だから今でも対日戦争のプロパガンダドラマをやっている。中国が憎いのは日本と英国。やられっぱなしでいつか復讐してやろうと思ってる。香港人が英国の味方だと言うのも気に入らないし、台湾人が日本の味方だと言うのも気に入らない。今までは勝てそうになかったから我慢してただけ。それが今は日本や英国を凌いでいる。中国の夢のひとつに必ず復讐がある筈だ。

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pon***** | 5日前

左翼やマスコミ言論は反米の人が多いですけど、米軍の日本支持がなければ尖閣など守れませんよ

中韓の日本への悪意はアメリカによって抑制されている現実があります
在日米軍がいなくなって、その穴埋めを自衛隊の拡張で埋めるのにはコストを含めて、より大きな負担に繋がります

ましてや戦死者を日本が許容するのは(左派)世論が猛烈な反対をするでしょうから難しいでしょう

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ice***** | 6日前

アメリカの核の傘と世界最強の圧倒的軍事力の存在があったから、これまで必要最小限の軍事力と経費で済んで、その代わり、日本が紛争に巻き込まれず、平和経済的利益を享受できたとするのが通説じゃない?そんな軍事力がない時代にロシアに北方領土を韓国に竹島を取られ、多くの日本人がロシアと韓国に連れ去られ、殺された事実を知らないの?今、中国は軍事力を増強し、アメリカに対抗して、手始めに南シナ海を我がものにし、今度は、尖閣、沖縄と東シナ海を狙って、いずれ台湾を攻撃し、太平洋への出口を確保しようとしているのは小学生でもわかるでしょう。そうなったとき、シーレーンは中国の思いのままとなり、日本の経済は、実質中国の監視下に置かれることになるでしょう。そうでなくても、ロシア、中国、北朝鮮の核ミサイルが何百発も日本に向けられている現実を記事を書いたあなたはどうするのですか?

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JACK | 5日前

このフイリピン国の考え方は、今までに無いものですが、基地を米国軍に
貸与し、国防に寄与して貰うと言うのが社会通念でしたが、基地使用料を
米国に要求する事に対し、米国がどの様な反応を見せるか、注視したい。

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mkd***** | 6日前

全て国防主権を放棄した、軍事を悪とする憲法9条を存置させたせい!占領解除されたのにわざわざ占領軍に居残ってもらったのが日米安保。被占領国であればやむなく受け入れた憲法9条を主権回復した後もわざわざ残した。とにかく日本人は国防に責任負いたくないという民主国家として最低の国民。全てはその帰結。

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poc***** | 5日前

米国はフォーランド紛争でも英国を見捨て、英国は単独で戦った。もし、北朝鮮が日本に核攻撃をしたら、米国が本土への核攻撃リスクを覚悟で、北朝鮮に核報復をすると思っているのだろうか? 英国やフランスが核を保有し続けるのは、米国から裏切られるリスクがあると思っているから。もう少し冷徹に国際関係を見た方が良い。

返信3




wes***** | 5日前

フィリピン大統領の感覚が普通だね。
日本も米国に対して駐留経費の負担を要求すべき。
日本が有事の際は、先ず自衛隊で対応出来るようにすべきで、最初から米軍ありきではいけない。米軍は盾までで、矛の役目は自衛隊。
国民も自衛隊がそのように動けるように、もっと政権与党に働きかけないと。
そういった安全保障政策に全く手をつけない政権与党は、野党以上に国賊者です。

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pncv | 5日前

日米安保はアメリカが東アジアの影響力を堅持するためで、もし中国が尖閣をこれが占領してもアメリカは何の得にもならない艦船を派遣することは絶対ない。日本も憲法上戦えない、黙って指をくわえているだけ、これが現実。

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cs2***** | 5日前

アメリカが日本のために戦うか。答えは、日本のためではなくアメリカの国益のために戦ってくれる。尖閣諸島に中国が強硬に出れば、アメリカも動く。フィリピンは基地使用料を要求する国で、かつてクラーク空軍基地の使用量の増額を求めたことにより、米空軍が撤退し沖縄に移動した。日本は駐留経費を払ってくれるありがたい国。アメリカが尖閣を見殺しにすれば、アメリカに駐留経費を払っている自民党政府はもたない。日米安保の見直しにつながる。
また、台湾を西側に残すためにも尖閣は守らなければ、習近平は益々強硬に出てくる。
中国は不安なのだ。だからウイグル族をイジメている。ロシアは信用できない。北は言うことを聞かなくなってきている。ベトナムとは昔からもめ事が多い。インドとは常に緊張関係にある。韓国はどっちつかず。日本はアメリのいいなり。地政学的に見て中国はものすごく敵国に囲まれているのだ。

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mel***** | 5日前

>議論を重ねていく必要があるだろう。

その議論には日本の国防力強化(国防軍創設と憲法改正を含む)や日本の核武装についての議論も当然含まれるわけだが、マスゴミや政治屋どもは口にするのを逃げてるだろ?
政務次官が核武装について国会で検討してはどうか?と週刊誌に言っただけで辞任する羽目になるような国だぞ。
しかも「核の傘」を提供してるから核武装の検討はやめろと米国が口出しさえしてきたし、それには誰も異論を述べなかった。

つまり今の日本では、日本の国益に鑑みた日米安保の価値などを議論どころか、口にするのも憚られるということだ。
少なくとも立法府・行政府・報道界隈ではな。

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しろうと エース | 3日前

記事の件、議論の必要性を予感~同感という気もするが、米国側で日米同盟議論が神経質になっているタイミングでもあり、どうであろうか?

例えば、中比で領有権問題となっているスプラトリー諸島問題で、米中関係悪化~日米同盟拡大の一環となりえるが‥ 基地使用料要求において、どうであろうか?

ちなみに、そのスプラトリー諸島内にあるスカボロー岩礁問題等へ、安倍政権中期に台湾が動いた沖ノ鳥島問題がある日本へ不要論の切欠を成す不安も未だ含むままだが‥

返信0

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avi***** | 5日前

日米同盟は日本の片思い的な現状とは多くの優秀な政治家にとって言わずもがなの常識です。その上で日本の取る道を選択してきました。ただこれからは、米国の力も世界の中で相対的に低下していますので、そのことを念頭に置いて日本も政策を講じていく必要があります。ひとえに国民の意識にかかっています。

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see***** | 5日前

「しかしながら、アメリカにとって日本は多くの同盟諸国の1つである。それも決して軍事的ランクが高いとはいえず、また、多くのアメリカ人は日本など何ら特別視していないというのが実情だ。」←はい、この一文、明らかな嘘。北村さんほど米軍との関係が深ければ、そういうアメリカ人をご存じだろうから、数人でいいから実名挙げるべきかな。日本は米軍基地ネットワークの要であることは、それに反対する人々も含めて自明の事実。

いつも思うけど、北村さん一派は無論お花畑左派とはまるで違うけれども、日米関係や軍事的事実認識をミスリードさせる論陣を張ることが多い。どういうプレイヤーの手駒かもう一つ計りかねています。

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a_k***** | 5日前

アメリカの事情により尖閣がスカボロー礁のようになる確率は高い。
そのアメリカ抜きの状態で日本はどうするのか。

尖閣での小競り合いから全面戦争になることはないと思うが、小競り合いで勝てる戦力と胆力は必要。
フィリピンは海洋戦力が低いこともあり2ヶ月しかもたなかったらしいが日本はどうなのか。
物理的な戦力だけでなく自衛隊員の実際に武器を使った戦いでの胆力も大丈夫なのか。
考えると心配はたくさんありますが私は自衛隊を信じています。

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nyf***** | 4日前

日本が中露や北の武力の脅威から自国のみで国民や国土を守るなら、今の何倍もの防衛予算を恒久的に当て続けて徴兵制を設けて予備役等の制度を持たない限り持たない。相手に大義名分さえ出来れば油断してる間にミサイルを撃ち込まれ、70数年前のように占領下に置かれかねない。常任理事国2つに挟まれている現状では日本は国連に訴えても拒否権とやらで見放されかねない。そう考えれば米軍が駐留してる意味は物理的にも経済的にも大きい。ただ、米軍基地が沖縄に集中し過ぎている事に関しては国として考えなければならないと思う。

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skpmc | 6日前

戦後から何年経てば
敗戦国では無くなるのか?
もうその呪縛は過去のものにして
新しい日本を構築していくべき
時期になっていると思います

返信2





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