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いかさま王をまたも選んだ東京都民の罪…あまりに残酷な僕たちの民主主義

2020年07月06日 | 社畜奴隷の二ホン、、世界で稀な勤勉な馬ヵ


いかさま王をまたも選んだ東京都民の罪…あまりに残酷な僕たちの民主主義

7/5(日) 20:15配信
プレジデントオンライン

時事通信フォト=写真

築地市場の豊洲移転問題、希望の党の国政進出、東京五輪の開催地問題、コロナ対応……。小池百合子氏が知事になってから彼女はメディアに露出し続けた。しかし、彼女は知事として何を残したか。

【写真】「元都知事の石原慎太郎氏も呼んで委員会をやりました。最終的には嫌疑不十分で何もなかった」(川松氏)

■怒濤の小池都政 この4年間は一体…

 東京都民にとって次の4年間の運命を左右する東京都知事選挙が開かれ、現職の小池百合子氏が圧勝した。元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏や、元熊本県副知事の小野泰輔氏などが候補者として名乗りを上げたが、20年5月30~31日にJX通信が行った世論調査では、現職の小池百合子氏が支持率69.7%と、とてつもない強さを見せていた。

 そんな小池氏はこの4年間、マスコミから注目を集め続けた。築地市場の豊洲移転問題では、都議会のドンと呼ばれた内田茂氏や石原慎太郎氏との戦いが話題を集め、オリンピック会場問題でも突如東北でのボート競技開催案をぶち上げるなど、メディアを翻弄。「小池劇場」とも呼ばれた。

 そんな中、都議会自民党の川松真一朗氏は「4年間終わってみると、何も成果がなかった」と批判する。一体、この4年間、小池氏はどんなことをしてきたのだろうか。次のリーダーを選ぶとき、どのような資質の持ち主を選ぶべきか。あるいは、どのような人物を避けるべきなのだろうか。
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ビル・エディ氏

■「対立を煽るパーソナリティ」の持ち主

 ここに一冊の本がある。『危険人物をリーダーに選ばないためにできること』。著者であるビル・エディ氏は「対立を煽るパーソナリティ」の持ち主に権力を与えてしまうことの危険性を説く。トランプもプーチンもドゥテルテも、多くの死者を出した独裁者にはこのパーソナリティが共通していたそう。

 エディ氏は対立を煽るパーソナリティを持つ人物──「対立屋」は、「ひどく人を騙すこと」があったり、「常に社会を分断せずには」いられなかったりと「極めて危険な政治家になる」と警鐘を鳴らす。また、「このような政治家を選出する傾向は世界的に広がりつつ」あるのだとも。

 対立屋は、政治的信条や立場にかかわらず「どこにでも存在します。対立を拡大したり長引かせたり」し、「調整したり解決したりしません」

 エディ氏は、対立屋は「みな同じような言動のパターンを共有」していると話す。

 たとえば敵と見なして標的とした相手に執拗な非難を繰り返すことだ。また、何にでも白黒をつけたがり極端な解決策に走ることや「攻撃的な感情を抑制できない」考え方を抱いていることが多いという。また、きわめて否定的な言動を他者に対して行うこともよく見られるという。

 対立屋たちはまた、他者を「よい人」と「悪い人」に分け、絶えずこの二者を対立させて話し続けることで集団を分断する。そうやって「支持者に標的を攻撃するよう教え込」むのだ。

 「よい人」と「悪い人」で二分したといえば、豊洲移転問題が記憶に新しい。

 川松氏は「小池氏は自身の選挙対策のパフォーマンスとして豊洲移転を止めた」と指摘する。

 「いったん立ち止まるというのはよかったと思います。そのいったんがあまりにも長すぎて、たとえば環状2号線の工事も延期になりましたし、必要のない議論の時間を無駄に費やしてしまった。わかりやすく言うと、1つは百条委員会*。元都知事の石原慎太郎氏も呼んで委員会をやりました。最終的には何もなかったわけですよ。

 また、豊洲の土地を購入する費用について、購入すること自体がおかしいということで、石原氏を相手にした住民訴訟が起こされていました。小池氏は、もともと東京都が用意していた弁護団を差し替えて、新しい小池弁護団をつくって住民訴訟に臨もうとしました。この小池最強高給弁護団が最終的にどうなったかというと、石原氏に責任ありきで追及することはできないということで、従来の方針に戻ったわけです」(川松氏)

 *自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、事実関係を調査するため、地方自治法第100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会。



さて、対立屋のなかでもナルシストとソシオパスの特徴を持ち「独裁者、すべてを支配する最高権力者」になりたがる人のことをエディ氏は「悪性のナルシスト」または「いかさま王」と呼ぶ。

 「『ナルシスト的(自己愛性)パーソナリティ』の持ち主は、自分が上だと見せるため、他者を下に置かないと気がすまない。彼らは他人を支配するために政治に興味を持ちますが、政治家としての手腕を持ち合わせていません」(エディ氏)

 小池氏について生い立ちから現在に至るまでを緻密な取材をもとに綴った『女帝 小池百合子』で、著者の石井妙子氏は小池氏を「強者に憧れ、自分も強者でありたいと願」う人物だと表現している。「彼女はただ、上を目指しているだけ」「政治家として何かをなしたいわけではない。政治家として、より上の地位に就きたいだけなのだ」と言う。

 川松氏も「小池氏を4年間見ていて思うのは、世間の風を見ながらやりすぎた。それは周りの人たちも含めてです。自分の信念があれば周りの意見も押し切れるのに……」と話す。

 「コロナの自粛要請の中で、営業を続けたパチンコ店だけを公表しましたが、なぜパチンコ店なのか。これも世間がパチンコ、パチンコとパチンコ叩きに躍起になっていたからで、その空気を読んだだけです。コロナ対策では政治家としての軸を感じませんでした」(川松氏)

■小池百合子は「いかさま王」か

 またエディ氏によれば、「ソシオパス的(反社会性)パーソナリティ障害」の人は支配欲が強く、嘘や言いくるめなどの欺瞞に長けていて強い攻撃性があり、良心の呵責が欠如していると指摘する。彼らは「他人を支配し、恥をかかせることができる立場」に惹かれる傾向にあるそうだ。

 待機児童、介護離職、満員電車、残業、都道電柱、多摩格差、ペット殺処分──小池氏は都知事に立候補したとき、7つのゼロを実現することをマニフェストに掲げていた。「2階建て電車を走らせ満員電車を解消する」といった解決策に実現性などなかったことは明らかだ。

 また、小池氏は「条例をつくったり、法改正の必要はありません。それを公約とし、実行する」とも話した。この発言に石井氏は「彼女は法律にも規則にも、あまりにも無知であり、その自覚がなかった」と添える。

 ちなみに、7つのゼロの大半は未達成だ。たとえば、2016年度に約8500人に上っていた待機児童数は、直近では3000人を下回る大幅減となっているがゼロにはまだまだ遠い。国会議員時代から取り組んできた無電柱化の推進も同様で、都道電柱のゼロを掲げたが、東京新聞によれば、電柱の地中化率は39%(16年度)から41%(18年度)に改善した程度だ。

 また「残業ゼロ」は、都職員の勤務時間縮減を進めているが、月平均残業時間は23時間前後とほぼ変わらない。東京都による、テレワークの推進が「介護離職ゼロ」に近づける可能性はあるが、都は都内に約7800人いるとされる介護離職者(総務省調査、17年)の推移がどうなったかを把握しておらず、「多摩格差ゼロ」はそもそも数値目標が存在しないという。

■夢のようなマニフェストに騙されてしまった

 全くもって7つのゼロを確実に達成しようという意欲が見えてこない。都民はまんまと小池氏の掲げる夢のようなマニフェストに騙されてしまったということなのだろう。

 前述の築地市場の豊洲移転問題に対する小池氏の政策も、何度となく転換を繰り返した。彼女は1度もその理由や、新たな政策を実現するための具体的な解決策は明らかにしなかった。

 豊洲への移転に莫大な費用がかかることと汚染対策の不足を非難していたはずが「築地は守る、豊洲を生かす」──汚染問題の解決はしないまま、財源を明言せずにどちらにも市場機能を維持すると転換。移転賛成派・反対派いずれの票も取り込んで都議選に勝利した後は、築地市場の跡地を国際会議場や展示場にすると発表した。

 自らがかつて「市場機能を築地にも残す、いったん豊洲に移った仲卸の方々も5年後には戻れるようにお手伝いする」と発言した「事実すら認めようと」しなかった。

 「築地の『食のテーマパーク』化構想も何もなかったことに……」(川松氏)

 ナルシストもソシオパスも標的を非難することで人々の注意をそらそうとする。エディ氏は「ある政治家がナルシストのように見える一方で、よく嘘をつき、衝動性や攻撃性も高いようであれば、おそらくその政治家は両方の障害の特性を持っている」と指摘する。

 一方で、いかさま王は「対立を煽る感情戦」によって、攻撃の標的とした人や周囲の人々からも強い感情を引き出し、メディアを通じて大衆を煽ることにも長けているという。

 「いかさま王が感情戦を行うときにはまず攻撃の片棒を担ぐ人を手なずけます。そして彼らと非難の標的を攻撃し、コミュニティを分断し、ついには万人を支配するのです。また、彼らは『勝って権力を握ることだけ』にしか興味がないため、問題解決のための具体的手段に触れることはありません」(エディ氏)

 こうして見ていくと、エディ氏が語る「権力を握らせてはいけない危険人物」に残念ながら小池氏はあてはまってしまう。しかし、それでも都民が選挙で選んだというお墨付きを彼女は得ている。それではなぜ、都民は「いかさま王」を当選させてしまったのか。

■権力の座に就くことに成功する

 「いかさま王は敵と見なした人物や集団を激しく攻撃します。この感情戦によって、有権者は『熱烈な支持派』『憤る抵抗派』『おとなしい穏健派』『幻滅した棄権派』の4つの集団に分断されます。熱烈な支持派とそれに反発する抵抗派は感情的に対立し、穏健派は両者の対立的な姿勢にうんざりし、棄権派にも失望しています。棄権派は政治に背を向ける人々です。いかさま王はこれら4つの集団を紛争状態や膠着状態に巧みに保ち続けることで権力の座に就くことに成功するのです」(エディ氏)

 そのようなリーダーを選んでしまわないために何ができるのか。

 「重要なことはまず対立屋を見分けることです。パターン化され繰り返される手口を見極めるのです。これからも世界には対立を煽るパーソナリティや対立を煽る政治家が常に出てきます。対立屋の悪口は避け、情報に焦点を合わせるべきです。対立屋に対抗する候補者およびその支持者は、分断されたどのグループにも『ポジティブな感情的配慮』をしなくてはなりません。『支持派以外の3つの集団に仲間同士という感覚を生み出す必要』があるからです」(エディ氏)

 エディ氏は、いかさま王たちが成人人口の40%程度以上の支持派を得ることはないと指摘する。

 「他の3つの集団がまとまれば多数派になることができる」とエディ氏は述べ、対立を煽る感情戦に巻き込まれず、冷静でいることの大切さを強調する。

 とはいえ当分の間、都民は小池都政と向き合っていかないといけない。何か解決策はないのだろうか。

 「小池氏の俯瞰で物事を見る感覚や発信力は抜群に高いです。一方で、周りの人たちが彼女の能力を生かしきれていない。ブレーンとなる人間や実行力がある協力者がいればいい知事になるはずです」(川松氏)

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ビル・エディ(Bill Eddy)
個人や組織が「対立屋」に対処することを支援する会社、HIGH CONFLICT INSTITUTEの共同創立者兼トレーニングディレクター。アメリカ、サンディエゴにある国立紛争解決センター、シニアファミリーメディエーター。最新刊は『危険人物をリーダーに選ばないためにできること』(プレジデント社)。

川松真一朗(かわまつ・しんいちろう)
1980年、東京都生まれ。日本大学法学部法律学科卒業。テレビ朝日アナウンサーを経て、2013年、東京都議会議員に初当選し、現職2期目。自民党東京都連青年部長。都議会自民党総務会副会長、都議会オリンピック対策特別委員、都議会公営企業委員。
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