大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

ホルトノキ

2023年01月26日 | 植物
先日の富士山へのツアーの集合場所、難波の葵稲荷神社前の街路樹に黒っぽい実が生っていました。
その植物の葉はヤマモモの葉に似ているのですが、実はオリーブの様でした。

株元に名札が付いていて、ホルトノキと書かれていました。
名札には、「千葉県以西の暖地に自生し、ヤマモモに似ているが葉が赤くなって落ちるので区別できる」と。

ホルトノキ
ホルトノキ科。高さ10~15mの常緑広葉樹。
千葉県以西の太平洋沿岸、淡路島、四国、九州、沖縄に分布し日本国外では台湾、インドシナなどに分布する。

名前は、オリーブの木を意味する「ポルトガルの木」が転訛したもので、江戸時代の学者平賀源内が和歌山県湯浅を訪問時、本種をオリーブと誤認して、ホルトノキとよばれるようになったもの。「ホルト」とはポルトガルのことを意味する。
実際はポルトガル原産ではなく、日本の在来種である。各地域でさまざまな呼び方がされており、モガセ、モガシ(鹿児島)、タラシ(沖縄)、マガゼ(福岡県)、チンギ(奄美大島)などがある。

葉は互生し、長さ5~12cm。ヤマモモに似ているが厚みがある。古い葉は落ちる前に赤く紅葉する。
花期は7~8月頃。横に伸びた花茎に穂状に付く、個々の花(写真上右、インターネットから)は釣り鐘状で白い。
果実は長さ1~2 cmの楕円形で、冬の11~12月に黒紫色に熟す。見た目はオリーブの果実にも似ているが、小型で油も採れない。
材は建築材に利用し樹皮と枝葉の煎汁を織物の黒色の染料として用い、奄美大島の大島紬の染料になる。



コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 来ぶらり寄席 | トップ | 立春大吉 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

植物」カテゴリの最新記事