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ギュンター・ヴァント ブルックナー交響曲第4番 聴き比べ

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こんにちは、
ともやんです。

ドイツの名指揮者ギュンター・ヴァントは、今年2022年が生誕110年で没後20年の年になります。

そこで今日は、ヴァントが得意としているブルックナーから交響曲第4番”ロマンティック”を聴きました。

しかもそれぞれオーケストラが違う4種類を聴いたのです。

これはサクッと聴くか、根詰めて聴くかで違いますが、サクッと聴くと割と違いがわかります。

若々しい躍動感がある76年のケルン放送響
緻密でもっとも充実した内容を感じる98年のベルリンフィル
たおやかな開放感と自由を感じさせる2001年9月にミュンヘンフィル
寂寥感と諦めの中に爽やかな風を感じさせる2001年10月の北ドイツ放送響

多分、第一楽章の開始から少し聴くだけでこの4種類の違いは感じると思います。
または4種類の演奏の内容を伏せて聴かされた場合、多分第一楽章を少し聴くだけで分かると思います。

サクッと聴くとそんな違いがわかります。

逆に丁寧に聴き込むと4種類の共通点が分かるのかもしれません。

僕は、まだそこまで聴き込んでいません。
これからの楽しみです。

以下の4種類のCDもご案内しますので、ぜひ、聴き比べてみてください。
人生にとって有益な時間を過ごすことができると思います。

特に2001年9月中旬のミュンヘン・フィルとその1ヶ月少し後の北ドイツ放送響の演奏の違いに僕は驚きました。

結局、この北ドイツ放送響とのライブが最後のコンサートとなり、約3か月半後の2002年2月14日に永眠したのです。

この4つの演奏を年代順に聴くと、なにか一人の偉人をモデルにした大河小説を読み終えたような感覚になりました。

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ヴァント ケルン放送響 ブルックナー交響曲第4番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104 (1878-1880年第2稿 ハース版)
Symphony No. 4 in E-Flat Major, WAB 104, “Romantic” (1878/80 version)

1.(17:26) I. Bewegt, nicht zu schnell
2.(15:39) II. Andante quasi allegretto
3.(10:36) III. Scherzo: Bewegt
4.(20:20) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell
total(64:01)

ケルン放送交響楽団 – Cologne Radio Symphony Orchestra
ギュンター・ヴァント – Gunter Wand (指揮)
録音: 1976年12月

ギュンター・ヴァント&ケルン放送SO ~ブルックナー交響曲全集

ヴァントがケルン放送響と録音した唯一のブルックナー全集の久しぶりの再発売となります。

1974年に放送用に録音された交響曲第5番のあまりの素晴らしさに急遽レコード化が決定し、その発売によってヴァントは一躍ブルックナー指揮者としての高い評価を確立。全集録音にまで発展しました。

一音たりともおろそかにせず、細部まで明晰に目配りし、随所に金管の凄まじいアクセントを与えていく気迫十分の壮年期のヴァントの姿がここに刻み込まれています。

全9曲がブルックナーの交響曲を語る上での永遠のスタンダードと呼ぶにふさわしい水準であり、また第1番と第2番の2曲については、ヴァントは実演でも取り上げたことがなく、その後北ドイツ放送交響楽団、ベルリン・フィルとの演奏も行わず、それぞれウィーン稿とハース版という稿態の選択の上でも貴重な録音と言えるでしょう。
ソニー・ミュージック

ヴァント ベルリン・フィル ブルックナー交響曲第4番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104 (1878-1880年第2稿 ハース版)
Symphony No. 4 in E-Flat Major, WAB 104, “Romantic” (1878/80 version)

1.(19:08) I. Bewegt, nicht zu schnell
2.(15:58) II. Andante quasi allegretto
3.(11:14) III. Scherzo: Bewegt
4.(21:50) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell
total(68:10)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ギュンター・ヴァント – Gunter Wand (指揮)
録音: 1998年1月30,31日, 2月1日 ベルリン フィルハーモニー(ライブ)

ギュンター・ヴァント生誕100年・没後10年記念リリース ブルックナー:交響曲選集/ベルリン・フィル

文字通り「最後の巨匠」であったギュンター・ヴァント最晩年の名声を決定付けた、1996年から2001年にかけて録音されたベルリン・フィルとの名盤、ブルックナーの交響曲集(第4番・第5番・第7番・第8番・第9番)を海外盤では初めてボックス・セット化。

これらは長命だったヴァントの長い録音歴の中でも、演奏・録音のクオリティ双方が最も高いもので、発売以来累計15万枚以上のベストセラーとなっているほか、交響曲第4番は1998年度レコード・アカデミー大賞を、第9番は1999年のレコード・アカデミー賞(交響曲部門)を受賞しています。

巨匠の辿りついた深い境地を、ベルリン・フィルが強靭なアンサンプルで具現化していく決定的名演ばかりです。
ソニー・ミュージック

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ヴァント ミュンヘン・フィル ブルックナー交響曲第4番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104 (1881年稿・ハース版)
Symphony No. 4 in E-Flat Major, WAB 104, “Romantic” (1881 version, ed. R. Haas)

1.(20:18) I. Bewegt, nicht zu schnell
2.(16:36) II. Andante quasi allegretto
3.(12:02) III. Scherzo: Bewegt
4.(23:49) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell
total(72:45)

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 – Munich Philharmonic Orchestra
ギュンター・ヴァント – Gunter Wand (指揮)
録音: 13-15 September 2001, Gasteig, Munich, Germany

ギュンター・ヴァント不滅の名盤[7] ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団編 ブルックナー: 交響曲第4番・第5番

巨匠ギュンター・ヴァントがミュンヘン・フィルと残した偉大なブルックナー・ライヴ。第4番は2001年、ヴァントとミュンヘン・フィル最後の演奏会の録音です。

愛おしい音楽との別れを慈しむかのような気高くも美しい崇高な名演。オーケストラから湧き上がる歌を有機的にコントロールし、整然とした厳しさを持ちながら窮屈さは微塵も無く、深呼吸したくなるような充実した響きに貫かれています。

大きな弧をゆっくりと描くように周到に音を積み上げ、空間を音楽で隙間なく満たしていくフィナーレのコーダはたいへん感動的。

ヴァント 北ドイツ放送響 ブルックナー交響曲第4番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104 (1881年稿・ハース版)
Symphony No. 4 in E-Flat Major, WAB 104, “Romantic” (1881 version, ed. R. Haas)

1.(20:26) I. Bewegt, nicht zu schnell
2.(16:56) II. Andante quasi allegretto
3.(11:58) III. Scherzo: Bewegt
4.(23:42) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell
total(73:02)

北ドイツ放送交響楽団 – North German Radio Symphony Orchestra
ギュンター・ヴァント – Gunter Wand (指揮)
録音: 2001年10月28日~30日 ハンブルク、ムジークハレでのライヴ・レコーディング

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」[2001年ハンブルク・ライヴ]

当ディスクのブルックナー「ロマンティック」は、ギュンター・ヴァントのラスト・レコーディングとなったもの。

2001年10月から11月にかけて、89歳のヴァントは北ドイツ放送響のこのブルックナー「ロマンティック」をメインの演目とするハンブルク定期を3回振った後、故郷ヴッパータールとフランクフルトへのツアーを行ない絶賛を浴びましたが、翌年90歳の誕生日を迎えた1か月後に逝去したため、これらがヴァントにとって生涯最後の演奏会となりました。

当ディスクの演奏はそのハンブルク定期で収録されたもので、ひたすら音楽に奉仕してきたヴァントの生涯最後を飾る大演奏。緻密さと自由さが絶妙に組み合わされ、巨匠の歩みを完結させるかのような美しい「白鳥の歌」です。



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