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ルイージ シューベルト 交響曲第9番「ザ・グレート」

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こんにちは、
ともやんです。

ファビオ・ルイージは、今年2022年9月からNHK交響楽団の首席指揮者に就任します。
昨日のNHKのEテレの『クラシック音楽館』で昨年11月18日に行われたN響の定期演奏会の模様が放映されました。

放送では、コンサート前にルイージのコメントとリハーサル風景も流していました。

ルイージは、コメントでブルックナーについて次のように語っていました。

何よりも私の琴線に触れるのは、この作曲家の叙情的な感性です。

旋律の抑揚のみならず独特な歌うような表現があります。

ブルックナーは非常に宗教的な作曲家でつまりカトリック的でした。
彼の歌心はカトリックの声楽の系譜に組み込むことが出来るでしょう。

それはヨーロッパの南のカトリックの特徴でイタリア人の渡井の気質にも非常にしっくりきます。

ブルックナーの宗教性は厳格なものではんく甘く美しい音も彼は決して忘れていないのです。

音楽だけではなく、人としての成熟、人生経験が必要のなのです。

(若いころ)すぐにブルックナーを追い求めましたが、本当の意味で私が彼に近づいたのはここ20年のことです。

それはこの作曲家の精神や感性の中を旅するようなもので、彼の密度や熱量には常に驚かされますが、それこそが音楽家のとしての私を成長させてくれます。

ブルックナーと私の関係こそが、より優秀な音楽家になるために私を助けてくれたのです。

N響第1943回定期公演▽次期首席指揮者ルイージの「ロマンチック」▽交響曲第4番 変ホ長調「ロマンチック」(ブルックナー作曲)▽管弦楽:NHK交響楽団▽指揮:ファビオ・ルイージ▽収録:2021年11月18日 東京芸術劇場
なお、見逃した方は、「NHK+」に登録すれば無料で観ることができます。(但し受信料を払っていることが条件のようですので、確認ください)→https://plus.nhk.jp/

ルイージ ブルックナー交響曲第4番”ロマンティック”
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また、ルイージのブルックナーについては、以前このブログでも取り上げていますので、チェックしてみてください。

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ファビオ・ルイージについて

ファビオ・ルイージは、1959年1月17日、イタリアのジェノヴァ生まれ。1957年9月生まれの筆者と1年少々の違いの生まれで同世代ということとても親近感を感じます。

4歳でピアノを始め、ジェノヴァのニコロ・パガニーニ音楽院でスカヴィーナに師事し、1978年に卒業。続いてパリでチッコリーニについて研鑽を積みました。

その後、オペラと歌曲の伴奏者を務めてから指揮者を目指し、グラーツ音楽院でホルヴァートに師事して83年に最優秀の成績で卒業しました。

1984年から87年は、グラーツ歌劇場の練習指揮者を務め、指揮者に昇格してドニゼッティの『ヴィヴァ・マンマ』でデビュー。

その後、バイエルン州立歌劇場に登場し、続いてウィーン国立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、パリのオペラ座、生地ジェノヴァのカポリのサン・カルロ歌劇場、ジュネーヴ歌劇場にも登場し、オペラ指揮者としての地位を固めました。

その中でもウィーン国立歌劇場との関係は深く97年から99年の3年間にわたって大晦日の「ジルヴぇスター・コンサート」と元旦の『こうもり』を指揮しています。

コンサート指揮者としては、グラーツ交響楽団の芸術監督(1990-95)、ウィーン・トーンキュンストラー管の首席指揮者(95-2000)、ライプツィヒの中部ドイツ放送響の芸術監督(96-2007)、スイス・ロマンド管の首席指揮者・芸術監督(97-2002)、ウィーン交響楽団の首席指揮者・芸術監督(2005-13)、ただ2007年8月からザクセン州立歌劇場とシュターツカペレ・ドレスデンの音楽監督に就任しましたが、2010年のジルヴェスターコンサートの指揮者がティーレマンに自分の知らない所で決まったと主張して、任期満了を待たず契約を破棄しているそうです。

2010年より2012年までパシフィック・ミュージック・フェスティバル芸術監督、2012年よりメトロポリタン歌劇場首席指揮者ならびにチューリッヒ歌劇場音楽総監督。
2017年からデンマーク国立交響楽団首席指揮者。
2022年9月、NHK交響楽団の首席指揮者に就任の予定です。

さて、今回ルイージが、フィルハーモニア・チューリッヒを指揮したシューベルトの「ザ・グレート」を聴きました。

フィルハーモニア・チューリッヒは、チューリッヒ歌劇場管弦楽団のことで、ルイージが、就任後、オーケストラ独自の活動もすることから名称を変更したそうです。

演奏は丁寧で色彩豊かな生き生きとして演奏を展開しています。
ぜひ、今後機会をみて、N響との実演を聴きに行きたいと思っています。

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ルイージ シューベルト 交響曲第9番「ザ・グレート」

フランツ・シューベルト – Franz Schubert (1797-1828)
交響曲第9番 ハ長調 「ザ・グレート」 D. 944
Symphony No. 9 in C Major, D. 944, “Great”

1.(16:11) I. Andante – Allegro ma non troppo
2.(13:35) II. Andante con moto
3.(13:22) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(15:30) IV. Allegro vivace
total(58:38)

フィルハーモニア・チューリッヒ – Philharmonia Zurich
ファビオ・ルイージ – Fabio Luisi (指揮)
録音: February 2019, Opernhaus Zurich, Switzerland

シューベルト 交響曲第9(8)番 ハ長調 D944「グレート」 ファビオ・ルイージ フィルハーモニア・チューリッヒ

ファビオ・ルイージ率いるフィルハーモニア・チューリッヒによるシューベルトの「グレート」。ルイージは、2012年からチューリヒ歌劇場の音楽総監督を務め2019/20シーズンで離任することが決まっています。次期音楽総監督には、ワシントン・ナショナル交響楽団の首席指揮者を務めているジャナンドレア・ノセダが2021/22シーズンより就任します。

オペラで培った表現力をオーケストラ演奏にも余すところなく落とし込むルイージ、そして歌手たちと日々ドラマを作り上げてきた経験豊かなフィルハーモニア・チューリッヒの感性だからこそ実現する、隅々にあふれ出る歌心と、圧倒的な推進力を持つ演奏を聴かせてきた「PHILHARMONIA ● REC」レーベル。今回のシューベルトでもその力が遺憾なく発揮されています。

シューベルトの交響曲の最高傑作「グレート」。「未完成」交響曲の後、1825年から1826年にかけて作曲されシューベルトの死の2,3年前に書かれた最後の交響曲です。1828年12月にウィーンでの初演の際「あまりに長すぎる」という理由で初演を拒否されるなど不遇でありましたが(シューベルトは同年11月19日に死去)、1839年シューマンがシューベルトの遺品から「グレート」のスコアを見つけ、その素晴らしさに圧倒され、メンデルスゾーンに推薦し、1839年3月21日にゲヴァントハウス管弦楽団メンデルスゾーン指揮によってライプツィヒで初演されました。

色彩豊かで厚みのあるオーケストレーション、流麗な旋律、壮大な響きとまさに「グレート」の名に相応しい大作。ルイージは、冒頭のホルンの有名なフレーズも、テーマを一つ一つ丁寧に提示させ、圧倒的なフィナーレも明瞭で堂々たる演奏で聴かせます。
キングインターナショナル



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