道後温泉の「道後」の意味と由来を簡単に解説

松山にて「松山城」「湯築城」と登城した後、日本最古と言われている「道後温泉」に寄りました。松山城と湯築城の記事は後に書きますが、まずは「道後温泉」です。「夏目漱石」「坊ちゃん」で有名な道後温泉ですが、これも、かなり面白い地名でして、歴史的な地名なんです。

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レトロな道後温泉駅

というわけで、道後温泉の地名の由来を簡単に解説します!




ポイントは「後」


まず、考え方なんですが、「道後温泉」は比較的地名の由来が簡単に推測できるワードなんです。そのポイントは「後」という字。よく、「越前(福井)、越中(富山)、越後(新潟)」「筑前、筑後(福岡)」等、地名には「前」「後」がつくワードが多いんです。これが、ポイントです。それがどういうことか、簡単に説明します。

 

先にも言いましたが「前」「後」、そして「上総」「下総」「上」「下」がつく地名が全国に多くありますがいずれも「昔の地名の割り振り」だと考えてください。簡単に言うと「前」「上」というのがその地域において「都(京都)」に近い場所、一方で「後」「下」はその地域において「都」から遠い場所という意味です。

 

それを、「道後」にも当てはめてみましょう。

 

道後の意味と由来


時代は「中大兄皇子」「中臣鎌足」の時代である「大化の改新(645年)」の頃まで遡ります。大化の改新後、伊予の国(現在の愛媛県)「国府(県庁のようなもの)」が設置されました(現在の今治付近です)。その、国府付近を当時「道中」と言い、そこから伊予国の中で都に近い地域を「道前」、遠い地域を「道後」と呼ぶことにしました。先ほどお伝えした法則通りですよね。

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道後温泉

なので、「道後」というのは、「伊予国の中で比較的都から遠い地域」という意味になります。ということは、もし温泉の位置が異なっていたら「道前温泉」「道中温泉」となっていてもおかしくありませんよね。

 

ちなみに、道後温泉は「日本書紀」「万葉集」にも登場したりとかなり古くからの書物にも記述されており、「有馬温泉」「白浜温泉」と共に「日本三古湯」とも言われています。聖徳太子も入っているようですね。「湯築城」は現在、「道後公園」として整備されており、道後温泉からめちゃくちゃ近いので「松山城」「湯築城」と連続で登城された方はぜひ旅の疲れを道後温泉で癒すことをおすすめしますよ!松山のコンパクトシティぶりに驚きです。




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