先日、年賀状の「お年玉」で当選し、郵便局で「お年玉切手シート」をもらいました。
もちろん、最下位、3等です。
それにしても、下2桁、54、50、02 て何よ、何なのよ。偏り過ぎでしょう。
私なんぞ、今年は74、88、90とか下2桁が大きい数字ばかりで、当選は02の1枚だけでした。
誰が悪いってわけではないですが、不公平だ!
ということで、もらった「切手シート」を見てみると。
「ん、この袋に入っているのかな。」と思い、中を開けようとしましたが、開きません。
じっと目を凝らして見ると、この紙片そのものが切手でした。
63(円)と84(円)の数字が書いてありますし、虎の絵を囲むようにうっすらと目打ちもあります。
そうか、確かに切手だ。年のせいか、目が悪くなったなぁ。
昔はもっと「切手」そのものだったよなあ。
ということで、私の切手ストックブックでお年玉切手シートを振り返ってみました。
私が持っている最も古いシートは1958年のものです。
今はあまり見られない、パラフィン紙の袋に入っています。
1959年のシートはありませんでしたが、1960年以降は、いくつか欠品(交換し忘れとか、当選番号なしとか)はあるものの、今年まで連続して保管してあります。
1966年に郵便料金が値上げされましたが、その年発行(1967年用)のシートでも4枚一組でした。
合計で8円の上乗せです。
ところが、1971年にはがき料金が10円になると、翌年用のシートは3枚組になってしまいました。
ケチったなぁと思いますが、それでも、28円分から30円分へのアップです。
1976年にはがきの値段が20円になると、1977年用のシートは2枚組になってしまい、その後、値段と無関係に2枚セットが続きます。1982年用は一挙40円に上がりましたが、1987年用のシートからは2枚のうち1枚が封書用の60円慶弔切手になりました。このスタイルは封書62円、はがき41円になった1990年用のシートでも変わりません。
1991年用と1992年用のシートは再びはがき用の41円が2枚になりましたが、1993年にははがき(41円)+封書(62円)になり、62円は慶弔用切手ではなくなりました。
1994年にまた郵便料金が値上げされると、1995年用切手は50円(はがき)+80円(封書)になりました。この値段はしばらく続きますが、郵政民営化の流れの中で、2004年用切手シートは発行が郵政省から日本郵政公社に代わり、更に2008年用からは郵便事業株式会社の発行になりました。印刷所も大蔵省印刷局から離れます。
そんな中でも郵便料金はずっと50円+80円に抑えられてきましたが、2014年に20年ぶりに値上げされると、2015年用のシートは52円(はがき)+82円(封書)になり、2019年用のシートでは大きさがひとまわり小さくなりました。
そして、一昨年用のものではついに今と同じ63円(はがき)+84円(封書)になり、今年につながります。
最近の切手と台紙のデザインは垢抜けしというか、まあ、近代的なデザインというのでしょうか・・・
以前はコレクションとして未使用のまま保管しておきましたが、いつまでも持っていても仕方ないので使おうかしらと思ったりもします。しかし、そもそも手紙、はがきを出すことがほとんどありません。今はEメール中心ですから。
終活にあたって、切手の処理も考えなければいけません。オークションにかけようなどとは思わないので、学究的視点でもらってくれる人がいればよいのですが。
ついでに、こんなものもありました。
切手シートが4等だった頃の3等の景品です。3年連続で当たりました。ふるさと切手の3枚シートが3組入っています。
以上、今年の切手シートを端緒にした「日本やや昔ばなし」でした。
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