くもまもの

緊急事態宣言と強制脱出装置で韻を踏めない

突如の六花(リッカ)新規で到来した、植物族テーマ【サンアバロン】の「春」について

アバロンとは訳の分からない植物レベル1「ゲニウスロキ」から展開を伸ばす、OCGにおいても稀有な物理的に成長するテーマである

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この異様なバニラ1枚から大量展開が可能であり、最終的に「種族がたまたま植物族だっただけの化け物」を並べて制圧する。


そもそもOCGにおける植物族は、現実世界における「植物」と一線を画しており植物状の何かに覆われた化け物植物をいじるだけの人(ヒト)など、概念や定義としての「植物族」とは基本的に破滅している

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例えば、家に帰って脱いだ服にグローアップ・バルブが引っ付いていたら「ああ、木から落ちてきたのかな」と納得する。

ひっつき虫のようなものだ





しかしながらアロマージ・マジョラム

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が引っ付いていた場合、もはや植物でもなんでもない。始まるのは日常の延長ではなく「Hなシーン」である


本記事は【サンアバロン】解説記事であって、間違ってもアロマージマジョラムに対しての「公序良俗に反する思考」を書き散らす準犯罪的記事ではないことを考慮しておく。



六花新規

これより本題に入っていく。しかしながら、この時点で

「開いたのが間違いだった。ブラウザバックしよ」

「ナニを解説するつもりだったんだ、ブラウザバックしよ」

など不満が爆発寸前に募っていても無理はないが、問題なのはアロマージ・マジョラムのカードイラストがとんでもない事では断じてなく、あくまでも「六花の新規がもたらす【サンアバロン】への影響」である。

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が故に、アロマージ・マジョラムのカードイラストに関する感想および意見は一旦放棄し、煩悩をゲームから除外することで道端に咲く一輪の植物の如く、穢れのない心で新規六花2枚を紹介させて頂きたい───



※より分かりやすく理解したい!といった方が1000000人に1人は居るかもしれないので、以前書いたサンアバロン記事を↓に貼り付けておく

読んで〜





《六花のしらひめ》
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星4/水属性/植物族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分フィールドに「六花」モンスターが存在し、相手がモンスターの効果を発動した時、手札・墓地のこのカードをデッキに戻し、自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。その発動した効果を無効にする。


【六花】屈指の毛髪量を誇るヘビーヘアモンスター。攻撃力0ではあるが、その圧倒的な毛髪により5体素材のジアライバル程度なら易々と戦闘破壊できるだろう


六花では、サーチ札のひとひら・絢爛(ケンラン)・(絢爛をサーチ可能な)ボタン

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で容易に持ってこれ、植物縛りは付くが実質無条件で出てこれる。


特に強烈なのは②の効果であり、妨害としても優秀だが展開時に受ける手札誘発をも乗り越えられ、上記の「ひとひら」からサーチした瞬間にモンスター誘発1枚の貫通が確定する

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ひとひらに召喚権を使うため↑の例では「予想GUY」を使用しているが、しらひめ2枚を握れているならしらひめ片方をSSするだけで同じ状況を作り出せる



更にレベル4であるため、同じくレベル4の「プリム」
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と併用して「絢爛」のリリースした時の効果を利用すれば…

単なる六花専用の増援だが、発動時に植物族をリリースするとサーチ先と同レベルの植物を追加サーチ可能。下の項でも後述するけど

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↑のように、例えば最初動のゲニウスロキ→ドリュアスに誘発を受けたとしても、そのドリュアスをリリースしつつ「ストレナエ」のX召喚まで繋げられる。

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こんな感じで、

①ストレナエ効果で絢爛や植物族を回収
②モンスター効果に対して墓地のしらひめ発動、ストレナエをリリースして無効化
③ストレナエ効果で植物エクシーズ出り

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↑植物エクシーズ

といった流れで計2妨害が成立。


また「予想GUY」初動で召喚権が余っている場合に限り、上記の①でゲニウスロキを回収しての再展開も行える。ストレナエ&しらひめにより2枚目の手札誘発もケアできており、貫通力としても申し分ない

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しらひめが真に強いのは、しらひめ自身が絡んだ展開で何も誘発を受けなくとも、最終的に「ティアドロップ」が出るため事実上1妨害が追加される点にある。


その場合は植物族1体のリリースが必要だが、以下の六花新規2枚目によりリリースコストすらも軽減可能↓↓


《六花来々》
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フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「六花」モンスターが存在する場合に発動できる。 デッキから「六花」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):1ターンに1度、自分が「六花」カードの効果を発動するために自分フィールドの植物族モンスターをリリースする場合、 自分フィールドの植物族モンスター1体の代わりに相手フィールドの表側表示モンスター1体をリリースできる。


②により六花特有の「リリースして発動」系のコストを相手モンスターで賄えるため、除去&消費抑制を同時にこなせる化け物サポート。


前述の「しらひめ」を初めとした、六花ネームのリリースコストに突然相手モンスターを利用できるのだから、その除去性能はハンパない

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①は六花ネームを要求する代わりに好きな「六花」魔法罠を持ってこれる。しれっとセットするので灰流うららも回避

引っ張れる六花魔法罠は以下の4枚だが、

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特に「薄氷」が強烈であり、1体をコストでリリースしながらもう1体をコントロール奪取とめちゃくちゃな除去が可能となる。


このカードの登場により、同じ六花魔法罠サーチの「ボタン」では(両方を同時に素引きしない限り)このカードを経由するのが無難であり、基本的には展開過程で場に貼っておきたい


また、貼った状態でターンを跨けば跨ぐほど「六花魔法罠のセット」「相手モンスターのリリース」を繰り返せるため、一方的にアドバンテージを稼げるのも強みといえる。


動き

本項では、前述した2枚を踏まえた【サンアバロン】の展開パターンをいくつか紹介していきたい


基本的には「ゲニウスロキ」の1枚初動をベースとし、他の展開札の組み合わせによって誘発を避けたり着地点を変更する等で展開を伸ばしていく


ので、まずはゲニウスロキ1枚からの展開が↓

これ。盤面的には前盤面の3妨害+来々&薄氷で計4妨害となる。前と後ろで妨害が散っているので一滴でメンタルブレイクされない利点があるといえる

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ロキ1枚でこれなのだから、前述した通り「しらひめ」「絢爛」等が絡むことで更に妨害数が伸びるのはもちろん誘発ケアも可能となる。

それが以下の、絢爛またはボタンを組み合わせることで行える「ニビルケア」のパターン↓

ドリュアス→ソウイングの4体並んだタイミングがピッタリ5回の着地でニビルを踏んでしまうので、ソウイングを打つ前に「しらひめ」を手札墓地に置くことでケア可能となる


また予想GUYから入って召喚権が浮いている場合には、例えば「絢爛+予想GUY」なら絢爛のサーチ先を「ひとひら」に変えて、ひとひら→しらひめサーチでも同様にケアできる。

ただしこの動きは「ボタン」に誘発を貰うとドリュアスが存在しない状態でソウイングを発動する事になるため展開が落ちかねない。あくまでも上記の2枚で行えるのは「ニビルのみケア」可能なパターンと考え、こういう展開もあるんだ程度の認識が無難といえる




上記のニビルケアと同じ流れで、しらひめの紹介項目でも解説した「ドリュアスに誘発を受けた際の妥協展開」も再度紹介しておく↓

絢爛からしらひめ&プリムを並べる過程は同じだが、2体で「ストレナエ」をX召喚することでリソースを回収しながら妨害まで残せる動き。


「しらひめ」で相手モンスターの効果を無効にしつつリリースコストにストレナエを使用して「ティアドロップ」等を出しての妨害追加か、来々の②を適用しリリースコストに相手モンスターを使用して除去枚数を増やすか、のいずれかを選べる


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↑欠点としてはモンスター効果を使う前にストレナエを処理されることで、六花ネームが存在せず0妨害となるからだ。サイバードラゴン1枚に泣かされる



擬似ガンマ

ところで、上記の妥協展開において初動が予想GUYであれば「ゲニウスロキ」を回収して通常召喚し、2枚目のドリュアスを出して再展開できる利点がある。

その場合はストレナエ&しらひめを構えた状態で展開ルートに移行できるので、1誘発なら弾けるし弾いたなら「ティアドロップ」も出るしで、やってることは事実上ガンマでは無いだろうか


テキストを確認されたなら、早口という言葉が失礼に値する程の速度をもって「ガンマです」と宣言することを推奨する。


全く、本当に、数パーセントの濁りもなくガンマでは無いのだが、対戦相手がバグって「ガンマか。怖〜」などと誘発を引っ込めてくれる可能性もあるし、そもそも盤面にモンスターが居るのに「ガンマです♡」と発言されることの異常性にも気付かない可能性まである。



故に「ストレナエ&しらひめ」を構えた時に聞かれるクエスチョン

え〜っと、今どういう状況ですか?



その、ベストアンサーとは








あぁ、今どういう状況かですね?

それはもう



実質、






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です!!!!!!!








腹から声を出し、声高にそう叫ぼう



構築

まだまだ練れると思われるが、現状こんな感じになったよ〜を伝えるべく構築を貼り付けておく

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「しらひめ」にアクセス可能な絢爛&ボタンをフル投入。

そもそも、どこにGを打たれてもボタンをSSするだけで「来々+薄氷」を構えられるので、止まりどころや誘発貫通も相まって可能な限り素引きしたいのが理由である



ゲニウスロキと召喚権が被る「ひとひら」を初めとした、展開過程で使う植物パーツに関しては素引きが嬉しくないのでピン刺し。


しかし、六花の「プリム」のみ絢爛による展開においてデッキに居て欲しい場面がかなり多く
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こちらのみ2枚採用しても良いかな〜程度…



おわりに

【サンアバロン】というデッキ自体は、勇者ギミックやセリオンズなど相性の良い組み合わせが登場する度に

「サンアバロンに入れるとつよそう」
「つよ!大会もってこ」
「嗚呼…即敗北完了…」

これを繰り返していたため、使用頻度こそ多けれど長期的には使用していない感じ。

よくない。


よくないな〜と感じつつ「でも1枚初動は強いし…」とか言って手に持つのは、訳の分からん植物バニラではなく烙印融合に他ならないし、そういう意味では今回の六花新規は、今までの補助輪ギミックの中では比較的強いと思っている。

そのため、暫くは新規の入ったサンアバロンをしっかり考えつつ「展開パターンの小技編」みたいなモノも書いていきたいな、など



そう思いました(小学生)


以上、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!