一般的な転職理論について

35歳薬剤師は年収600万円が必要な理由

35歳男性薬剤師
35歳男性薬剤師
35歳の薬剤師です。年収は550万円で残業が毎日1時間程度あります。昨年結婚して今年子供が産まれます。少し年収が低い様な気がしますが、自分が管理薬剤師なので職場内では一番貰っているはずです。しかし将来の事を考えて果たして今の年収で良いのか不安です。

35歳薬剤師の平均年収はおおよそ550万円~600万円です。

もちろんこの金額がこれからのあなたの生活において何の目安にもならない事は明らかですが、特にこれからお金が必要になってくる薬剤師にとっては絶対に超えて欲しいラインになりますのでその理由を紹介します。

 

35歳薬剤師が年収600万円必要な理由

繰り返しになりますが年収600万円と言う金額自体には何の意味もありません。

年収600万円あれば安心して子育てができる根拠もありませんし、安定した生活が送れるかと言えば他の不確定要素が多すぎて全く意味をなさない金額です。

しかしそれでも35歳で年収600万円と言う金額は今後重要になってきます。

 

薬剤師は年収600万円が限界になりつつある

薬剤師の求人サイトを見ても分かる通り年収600万円と言うのは薬剤師の中途採用の限界になりつつあります。

ひと昔前と違って年収700万円や800万円の求人は確実に減り、現実的な上限の給料が年収600万円と言っても過言ではありません。

実際に薬キャリの求人情報によると3063件もある東京都の薬剤師求人は、年収600万円以上の求人に絞ると549件にまで下がります。つまり5分の1の求人しか年収600万円以上での募集をかけていないと言う事になります。

おまけにそれらの求人の半分は「○万円~600万円」となっており、これはつまりいきなり年収が600万円ではなく、将来的の年収が600万円と言う事です。

 

今後薬剤師の年収は劇的に上がる事はない

薬剤師の将来ははっきり言って暗いです。

なぜなら薬剤師の給料はほぼ診療報酬改定に依存しているため。つまりこれまで10の仕事を行っていれば1000円貰えていたものが13やって初めて1000円貰える、あるいは10の仕事をやっても800円しか貰えないと言う時代を今後も迎えていくからです。

ですから残念ながら今の状況が好転する可能性はほぼ皆無になり、今後薬剤師の年収としては劇的に上がる事はまず考えられません。

 

将来的に薬剤師は年収600万円を奪い合う

以上の事から「薬剤師の年収は600万円が上限になりつつある」そして「将来的に薬剤師の給料事情はかなり厳しい」、おまけに薬学部を過剰に作り過ぎた弊害で薬剤師の数は爆発的に増えてしまっています。

以上を踏まえると明確に起きる事があります。

それはずばり、いずれその限られた年収600万円の椅子を大勢の薬剤師で取り合う事です。

 

冒頭の方でも言いましたが年収600万円と言う金額自体にはあなたの生活において根拠のない金額です。

ただもし現時点で「将来的には600万円を超えてくれればいいなあ」と漠然と考える人は要注意です。その希望的観測はきっと訪れる事はありません

 

そうなると現時点で35歳を迎える薬剤師はその椅子に優先的に座れる可能性があるラストチャンスの年代と考えてもいいかもしれません。逆にこの椅子に座れないと永遠に年収600万円に届く事はない可能性は高いです。

 

薬剤師が年収600万円未満で転職すべき人そうでない人

年収が600万円未満だからと言って即転職はNG

では仮に年収が600万円に満たない、あるいはその将来性もない場合はすぐに転職すべきかと言えばそれはNGになります。

では何をもって判断するかはずばり職場の環境と言えるでしょう。

具体的には「人間関係」と「サービス残業」この2つが重要になってきます。

 

職場環境が悪い人は転職すべき

もしあなたが毎日1時間以上のサービス残業をしている場合には転職を推奨します。

これは仮に毎日1時間の残業があり時給を2000円と考えると

1(時間)×5(日/週)×4(週)×12(月)×2000円(時給)=48万円

となりますのでかなりのロスになります。もしきっちり残業代が支払われていると年収600円に届いている可能性もあるでしょう。

 

そして最も優先して転職すべきは人間関係が悪い場合です。

仕事も楽しくない年収も高くない。おまけに年齢的にも転職の回数はこれ以上増やしたくないと言うならば、ここで勇気を出して年収600万円以上の職場に転職して安全圏に逃げる事がベストな選択です。

 

職場環境が良い人は副業で稼ぐ

問題は職場環境が良い場合です。もし人間関係が良好でサービス残業も毎日1時間未満の職場ならば年収600万円を目指す転職はオススメしません。

と言うのも職場の人間関係に恵まれていると言う事はそれだけで年収600万円に勝る環境と言っても過言ではないためです。それを捨てて年収600万円を求めるのはかなり危険です。

 

では年収600万円は諦めるべきかと言えばこれは違う方向から年収を600万円に届く努力をしましょう。

具体的には副業で稼ぐと言う方法です。

現在副業は色んな所で推奨されており、特に薬剤師はその専門性を活かる事ができます。副業に関して細かくは触れませんが興味がある方はこちらを参考にしてみてください。

【バレてもOK】管理薬剤師でもガンガン稼げるオススメ副業5選|怒れる薬剤師のブログ (newpharmacist.net)

 

35歳薬剤師でも転職は余裕

「35歳だと薬剤師でも転職は難しい」と考える人も中にはいるかと思います。しかし現時点での転職は余裕です。間違いありません。

よくネットで「30代の薬剤師の転職は厳しい」と書かれていますが、それは大半が大手から中堅の調剤薬局チェーンへの転職を差してします。

 

しかしあなたが今から大手や中堅で働く可能性は低いと思いますので、ネット上の情報を鵜吞みにしない様にしてください。

 

とは言っても私の情報も本当かどうか怪しいと思いますので、それならば論より証拠で薬剤師の転職サイトを使って検索してみてください。すると確実に35歳で年収600万円以上の求人が必ず見つかります。断言してもいいです。

 

そもそも現時点で薬剤師の年収で600万円を提示している所は喉から手が出る程薬剤師が欲しい状態です。特にその様な職場は薬剤師のキャリアが浅い人よりも、ある程度経験がある人に来て欲しいのが本音です。それに35歳の薬剤師ならば即戦力として採用されます(仮に即戦力でなくても)。

ただその様な甘い求人状況も決して長く続くとは思えませんので、今のうちに将来を見越して転職していくことをオススメします。