永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

スグレモノ。

ライカQ2に使うことができるフラッシュを探していたところ、LightPix Labsという中国のブランドのFlashQ Q20IIという商品が目に留まった。

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オートは付いておらず、マニュアル発光のみだが、光量は1/1〜1/64まで調節できる上、発光部を上に向けて天井や壁に光を反射させるバウンス撮影も可能。電源は単3電池×2本。本体にマイクロUSBの端子がついていて、エネループなどの充電池を入れておけば、USB充電もできる。

それだけでも十分「買い」なのだが、このフラッシュがスゴイのは、本体とホットシューの部分が分離して、ワイヤレスで発光させることができる点だ。

私たちカメラマンは、必ずと言ってもよいほどカメラとフラッシュは離して使う。試しにいつも仕事で使っているライトスタンドに付けてルーセントのアンブレラでテスト撮影をしてみた。

G.N.は20なのでさすがにパワーは弱いものの、感度を上げれば十分使えるレベルであることがわかった。しかも、送信機(ホットシューの部分)1つで複数台の本体を発光させることもできることもわかり、早速もう1灯注文した。

メインカメラであるα7IVと、サブ機のライカQ2にそれぞれ送信機を付けて、2灯ライティングで撮影ができるのだ。

とにかく小さくて軽いので、公共交通機関で移動する際に活躍すると思う。来週月曜日から島根県松江市へ出張なので早速使ってみようと思う。

ライフワーク。

ライターという仕事柄、興味のある人やもの、ことには首を突っ込みたくなる。たとえそれが利益につながらなくてもというのは大袈裟かもしれないが、間違いなくそういう部分はある。

実は、多くの人々に伝えたい!という使命感のようなものはあまりない。ジャーナリストではないからね。それよりも私自身が知りたいという気持ちの方が大きい。私が取材して、書いたものや撮ったものが人々の目に触れて、結果的に何かしらの影響を与えることができたらとは思うが。

たぶん、それがライフワークというものなのだろう。ライターとして、カメラマンとしてオノレのスキルのすべてをぶつけなければならない取材対象がいるというのは幸せなことだと思っている。

毎月1回のペースで取材して、終わるのはおそらく1年以上。長いスパンになりそうだが、全力で取り組もうと思う。

V.I.P.カード。

私が記事と写真を提供しているクレジットカード会社の会員情報誌はブラックカード以上の会員に届けられるが、私自身はブラックカードなんて持っていない。

ゴールドカードも去年法人化したときに作らざるを得なくなって持つようになった。V.I.P.とはまったく縁のない人生を送ってきたのである。

今日、ある会合で中華料理店『龍美』のオーナー、斎藤さんと一緒になった。会合が終わった後、
「あ、そうだ。ナガヤさんにこれをお渡ししようと思って」と、斎藤さん。

それがトップ画像にある黒地に金文字の何やらゴージャスなカード。
「これ、ウチのV.I.P.カードです」とのこと。

何を基準としているのかはわからないが、斎藤さんが認めた人だけに配っているモノだそうで、100枚限定らしい。私のカードには「0062」とある。つまり、62人目のV.I.P.メンバーということになる。

それだけでも特別感はハンパない。では、このカードを店で提示するとどうなるのだろうか?

「いや、それはとくに……。ただ、もらって嬉しいかと思いまして」と、斎藤さん。

厳密に言えば、ドリンク全品が1杯280円になる「得飲カード」と同等のサービスを受けることができるという。

いや、たしかに嬉しいわ(笑)。こういう遊びができる斎藤さんもすばらしい。斎藤さーん!ありがとう!

一蓮托生。

今日は名古屋駅でぴよりんや丼もの、ラーメンなどの撮影。

原材料費や水道光熱費、そして人件費の高騰により、メニューを値上げせざるを得なくなり、盛り付けなどが変わるため、撮影せねばならなくなったのである。

一昨日だっけな。Xでラーメン店のオーナーが有名なラーメン評論家に店で提供している980円のラーメンについて「強気な価格設定」と書かれたことを嘆いてらっしゃった。

新型コロナも明けて、飲食店の客足は元に戻ったと思っている方も多いと思う。しかし、私が取材や撮影で飲食店の方から耳にするのは正直、イイ話ばかりではない。

とくにラーメン店はかなり苦しい状況にある。何しろ、ラーメンを作るのに使うものすべてが値上げされたのだ。小麦粉や油、調味料も、豚骨や鶏ガラ、肉、野菜もすべて。それに加えて、ガス代や電気代、水道料金も上がっている。

さらに人件費も時給1200円払っても人が集まらない。スタッフ不足でランチを休んだりする店も少なくはない。

美味しいラーメンを作ろうとすると、食材を選ばねばならず、それが結果的に原価率を上げることになり、いくら売っても儲からない負のスパイラルに陥る。これでは何をやっているのかわからない。実際に今、ラーメン店の閉店が相次いでいる。

従業員が自分と奥さんだけならまだガマンしようと思うかもしれないが、他に従業員がいたら、経営者として彼らの生活も守らねばならない。

今のこの現状の原因は、この国の政府の無策にあるのは間違いない。何しろ、30年以上も給料が上がっていないにもかかわらず、物価上昇の中で増税している。もう、狂気の沙汰としか思えない。現状を変えるには選挙で「ノー」を突きつけるしかない。

まぁ、それがいつ来るのかもわからないが、私はライターとして取材対象である飲食店の皆様に寄り添い、私で役に立てることがあれば喜んでお手伝いをさせていただこうと思っている。私と飲食店の皆様は一蓮托生なのである。

ライカQ2+大型ストロボ。

今日はテレビ愛知で番組の宣材写真の撮影。1年くらい前に開局40周年記念「全力お祭り月間」というキャンペーンでキャイ~ンの天野ひろゆきさんと天野なな実アナ、長江麻美アナの宣材写真を撮らせていただいたのがご縁で何度かオファーをいただいている。

tv-aichi.co.jp

料理撮影には使わない大型のストロボ(ジェネ)を光源に番組MCとアシスタント2名の計3名を撮影することに。

で、メインのカメラはSONY α7IVで、いつもサブはα9IIだが、サブにライカQ2を使えないかといろいろ考えた。

ストロボをワイヤレスで使う場合、今はカメラに付けた送信機で電波を飛ばして光らせる。少し前は赤外線で、もっと前はカメラに装着したストロボが光るのと同時に光らせるスレーブという方式だった。

ライカQ2を昔ながらのスレーブ方式で使うことにした。問題はライカ純正のストロボはムチャクチャ高いこと。そこでどのメーカーにも使うことができる汎用ストロボを探すと、中国(香港?)製のストロボが見つかった。

このストロボが面白いのは、発光部を分離させてワイヤレスで光らせることができる点だ。なので、分離した発光部を大型ストロボの電源部の近くに置いておけば、シャッターを切ったと同時に大型ストロボも光らせることができるのである。

撮影が始まり、まずはα7IVで撮影し、
「ちょっとカメラを替えまーす」とライカQ2に持ち替えると、
「おーっ、ライカ……Q2じゃないですか!!」とMCの方が食いついてきた。やはり、わかる人にはわかるのである。

おかげで最高の笑顔を撮影することができた。ライカQ2のおかげである。

今週は金融系コンサルの会員情報誌の撮影もあるし、来週も島根県松江市でインタビュー撮影もある。いずれもサブカメラはライカQ2にしようと思っている。

仕事場の掃除。

仕事場の掃除をした。今月28日に父と母の十三回忌法要があり、姉や兄たちがわが家を訪れるからだ。仏間は仕事場と襖で仕切られていて、少し前までは長男の昆虫採取や標本作りの道具の倉庫と化していた(笑)。

そんなカオスな状態を女房が必死で復旧を試みている。仏間の広さは6畳。それに対して、住職と私の家族4人、姉、兄夫婦、兄の計9人。めちゃくちゃ窮屈になってしまうため、襖を開けて仕事場にもスペースを作らねばならない。

だから仕事場の掃除も急務なのである。それともう一つ、子どもたちも自立したことだし、ずっと断捨離をしようと思っていた。

どうも私は物を捨てられない性格のようで、取材したノートやメモ、資料が仕事場に山のようにある。それらを捨てることにした。

とりあえず、今日はここまで。映画のDVDや大量の本、雑誌(掲載誌も含めて)も処分しようと思っている。できれば今年中に。

一気にはできないだろうから、のんびりと進めようと思う。まずは28日までに片付けられるものは片付けようと思う。

明日はテレビ局で宣材撮影。終わったら、仕事場内の特設スタジオでブツ撮り。忙しい1日になりそうだ。

 

※写真は、土曜日に行ったお気に入りの喫茶店のGランチ。これにコーヒーが付いて1000円

トップ画像は重要。

まずは告知から。

『東洋経済オンライン』にて、『赤福』が運営する『五十鈴茶屋』で販売されている洋菓子「あずきバターサンド」を紹介させていただきました。

toyokeizai.net

取材にご協力いただきました『赤福』の皆様、ありがとうございました。

ちなみにこの記事は、今日の14時頃、ほんの一瞬だけ人気ランキング1位になった。その後はずっと2位をキープ。地方発の記事が1位になるのは快挙である。

1位になったのは、もちろん『赤福』のネームバリューが最大の原因だろう。それと、もう一つ挙げるとしたら、トップの画像。webメディアのPVはトップ画像の良し悪しに左右されるのだ。と、編集担当から聞いた。

『赤福』での取材後、記事でメインに採り上げた「あずきバターサンド」を送ってもらい、自宅内スタジオで撮影したのだ。

オンラインショップで商品の写真を見て、黒背景やあえて陰影を付けたライティングで撮影したらもっと映えるのではないかとイメージを膨らませていたのである。

こちらも記事に出てくる小豆入りのフィナンシェ「饌」。これもトップ画像と同じライティング。硬めのライトがバッチリ決まっている(←自画自賛・笑)。

狙いは見事に的中し、「オフィシャルの写真よりもイイです」と『赤福』の担当者も喜んでくださった。

webメディアのギャラは原稿料も撮影料もコミコミなので、いくら気合いを入れて写真を撮ったとしても、別に撮影料が貰えるわけではない。

それに『東洋経済オンライン』の場合、取材や原稿書きにウェイトが大きい。効率を求めると、取材先から写真を借りるのが手っ取り早い。

しかし、私はできる限り自分で撮影する。それが私のスタイルだし、どこかの媒体の編集者が記事を見ているかもしれないから。

私が書いて撮った記事から新たな仕事が生まれる。それをめざすのだ。