アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 2022年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

原題:Avatar: The Way of Water


監督     ジェームズ・キャメロン
脚本     ジェームズ・キャメロン、ジョシュ・フリードマン
主題歌 The Weeknd - Nothing Is Lost


キャスト
森の民(オマティカヤ族)
ジェイク・サリー:サム・ワーシントン
ネイティリ:ゾーイ・サルダナ
キリ      :シガニー・ウィーバー 養女。母はグレイス
ネテヤム:ジェイミー・フラッターズ ジェイクの長男
ロアク   :ブリテン・ダルトン ジェイクの次男
トゥク   :トリニティ・ジョリー・ブリス ジェイクの娘
モアト   :CCH・パウンダー  巫女。ネイティリの母
スパイダー:ジャック・チャンピオン 地球人の子供

海の民(メトカイナ族)
トノワリ   :クリフ・カーティス リーダー
ロナル      :ケイト・ウィンスレット トノワリの妻
アオヌング:フィリップ・ゲリオ トノワリの長男
レヤ         :ベイリー・バス トノワリの長女
ロッソ      :ドュアン・エヴァンス・Jr. アオヌングの友人

クオリッチ:スティーヴン・ラング
フランシス・アードモア将軍:イーディ・ファルコ
イアン・ガーヴィン博士:ジェマイン・クレメント
ミック・スコーズビー船長:ブレンダン・カウエル
グレイス・オーガスティン博士:シガニー・ウィーバー
パヤカン:トゥルクンの若い雄

予告編


感想
前作の時はタカをくくって劇場では観なかったのだが、DVD鑑賞してそれを後悔した。
だから何と言っても今回は劇場で観ようとリキが入った。

映像の美しさ、リアルさは想像以上で「これぞSF」との思いを強く持ったが、ストーリー的には想定の範囲内か。
前作では人類が「パンドラ」の希少鉱物を得るためにアバターを運用して、現地部族と親しくなろうという図式だった。
今回の目的は人類の移住という事らしいが、映画ではその辺りの事情があまり良く分からず、先鋒としてのクオリッチ率いる少数部隊がフィーチャーされる。
死んだ筈のクオリッチがアバターとして蘇るが、元々彼の情報はあらかじめプールされていたものであり、戦いで死んだ時の憎しみまでは引き継いでいない筈。
それがことほどさようにジェイクを追い回し、そのために関係ない部族を焼き払う。そもそも移住のための行動なら、一人の相手に拘泥するのは何かヘン。

ジェイクも当初は逃げることばかりが先行して、「家族を守る」はいいが、自分たちが逃げた先にまた敵が来るのは明白なわけだから、どうしても先が見えてしまう。

ヒトにとっての不老薬がトゥルクンの脳から採れるというのは、狩りをするための単なる名目なんだろう。
そもそも地球に何らかの事情があって移住を考えている時に「不老不死」って、なんかチグハグ(それどころじゃない)
しかし「パンドラ」の大気って、ヒトにとっては直接吸うことが出来ないんだろ?(スパイダーもマスクしてたし)
元の肉体で暮らすには不適だし、アバターとして生きるなら、それこそ不老薬なんて要らないだろうし、この辺りはシナリオが甘い様な・・・

子供たちが人質になるのも何回も捕まっては逃げ、を繰り返すと「ああ、またか」と緊張感も薄れる。

スパイダーがクオリッチを助ける場面は感動的ではあったが、このキャラが次作以降も出続けるのかと思うと、ちょっとウンザリする気分。
クオリッチ君はあのまま前作で死んどいて欲しかった(笑)

映像はピカイチで、海の中の描写なんかは息を飲むほどの場面の連続を堪能した。それと比べてしまうせいか、ストーリーの組み立てが冗長で(実際長いし)次を観たいという欲求があまり湧いて来ない。
キャメロンさんは5作まで作るつもりらしい・・・

メイキング映像。キリのモーション・キャプチャーのモデルはシガニー・ウィーバーが実際にやっている(73歳!)


オマケ
3作目の予告



あらすじ
前作「アバター」のおさらい

 

アルファ・ケンタウリ系の衛星「パンドラ」の資源開発を行うRDA社は、原住民「ナヴィ」とのコンタクトを取るため、人工生命体「アバター」を通じて関係を作って来た。
その派遣メンバーだったジェイクが、ナヴィのオマティカヤ族長の娘ネイティリと知り合う事でその種族と関わる様になる。
RDA社は軍部を使って資源開発を強行するが、種族の味方になったジェイクとその仲間が抵抗し、種族を統率して軍を撃退。
パンドラの平和は保たれ、ジェイクは星の依り代であるエイワの木の助けを借りてアバターと同化する。

本編
ネイティリと結ばれたジェイクは族長として部族を統率し、長男ネテヤム、次男ロアク、養女キリ(グレイスの娘)

末娘のトゥクらと暮らす。

また地球人の子スパイダーも家族同然として暮らしていた。


一方、一度は侵攻を諦めたRDA社だが、今度は移住を目的とした軍事行動を起こそうとしていた。その司令官はフランシス・アードモア将軍。実行リーダーは、先の戦いで死んだクオリッチ大佐の記憶を引き継いだアバター。

軍は圧倒的な威力で部族を攻撃し、森は焼き尽くされた。


遊びの最中にクオリッチらの部隊に遭遇した子供たち。ジェイクの無線指示で逃げようとするが、スパイダーが拉致される。
スパイダーが人間の子である事で、通訳に使ってジェイクを炙り出そうとしていた。

各方面から、敵は自分だけを狙っているとの情報が集まり、家族を連れてこの地を離れる決心をするジェイク。


そこで辿り着いたのは海で暮らすメトカイナ族の村。
族長のトノワリと妻のロナル。

息子アオヌングと娘のレヤ。

アオヌングとその友人ロッソらと一緒に遊ぶジェイクの子供たちだが、様々な嫌がらせをされて険悪になる。
海には、メトカイナ族と心を通わせる事ができる、クジラに似た海洋生物「トゥルクン」がいた。

一方、以前からエイワの木と交信する能力を持っていたキリは、ある日レヤと一緒に海底のエイワの木を見に行くが、その枝に触れて昏睡してしまう。辛くも命を助けられるキリ。


ある日アオヌングらと沖へ遊びに出たロアクだが、置き去りにされてしまった。巨大な魚に追われるロアク。
目が覚めると巨大な岩の上にいた。だが実際はトゥルクンの上だった。それには片方のヒレがなく、もう一方のヒレに銛が刺さっていた。返りが付いていて普通では外せない。アイコンタクトで困っている事を知ったロアクは、その銛を外した。


村まで連れて行ってもらったロアクは、心配していた皆から聞かれ、トゥルクンに助けられたと言うが、それはパヤカンといって乱暴なはぐれ者であり、そんな事をする筈がないと否定される。その後も一人で海に出てパヤカンと遊ぶロアク。

RDA社の海洋生物学者イアン・ガーウィンは、トゥルクンの脳に「アムリタ」という、人の老化を止める物質があるのを発見していた。トゥルクン狩りをする事でジェイクをおびき出そうとするクオリッチは周辺の村を焼き払い、ジェイクの行方を探る。


メトカイナ族にとって重要なトゥルクンを殺され、戦争の準備を始めようとするトノワリ。
止める様必死で説得するジェイク。

トゥルクン狩りの事を知ったロアクは、パヤカンにそれを知らせるため、兄弟たちに頼んで一緒に出掛ける。だがそこでロアク、キリ、トゥクがクオリッチに捕まってしまう。

クオリッチに、一人で助けに来いと言われ、単身敵艦に向かうジェイク。

だがそれを追うトノワリの部族。
敵艦と対峙するジェイク。

その時パヤカンが大ジャンプをして船にのしかかる。

船上は大混乱。その機に乗じて部族も攻撃を始める。
戦いの中でネテヤムが、人質となったロアク達を救い出すが、敵に撃たれてしまう。
父、母の前で息絶えるネテヤム。ネイティリは逆上して、全く何も手がつかなくなるが、それを辛抱強くケアするジェイク。

再び捕まったキリとトゥクを救出すべく出発する、ジェイクとネイティリ。
敵と対峙する中で、クオリッチがキリの首にナイフを突き付けた。それを見たネイティリが、そばにいたスパイダーを捕え、同じ様にナイフを突き付ける。
何の関係もない子供だとうそぶくクオリッチだが、ネイティリがスパイダーの首元を傷付けると「分かった」と言ってキリを開放した。
その後船が転覆を始め、ジェイクとクオリッチの戦いは船の中に移行した。
一方ネイティリとトゥクも船内に閉じ込められてしまう。
死闘の末、クオリッチを首絞めで倒したジェイクだが、水中での酸素欠乏のため意識を失う。
船の中に入ってジェイクを助け出したロアク。

船内に閉じ込められたネイティリとトゥクの場所に浸水が及び、残された空気が少なくなって来た。

キリは光る小さな魚たちとコンタクトし、案内をさせてネイティリたちの元に辿り着く。帰りは魚たちが道案内。

一方スパイダーも、沈んでいたクオリッチを助け出した。
意識を取り戻したクオリッチは基地に戻って行く。