日本橋の百貨店バイヤーから聞いたタメになる話

以前、「日本橋三越本店」の地下食品売り場に催事出店したときのこと。
一週間催事の初日開店前、バイヤーさんから印象的な話がありました。

「すべてのお客様に等しく丁寧に接客してください。
お客様の印象だけで接客を変えることが決してないように。」

このバイヤーさんの丁寧な言葉を言い替えると、
「絶対にお客さんを見た目で判断するな。
どこにどんなVIPがいるか分からないんだから。」
ということでしょう。

資産家が常にパリッとしたお仕立てスーツを着ている、とは限りません。
総菜売り場で100gを少しオーバーした分を減らせと言う客が、実はその百貨店で年に何百万も遣っている上顧客かもしれません。
見た目で判断することはできません。
ましてや、販売する側のこちらは「庶民」です。
お客を見た目でランク付けするなんて無理でしょう。
無理だから、リスクヘッジの意味でも、どのお客にも等しく丁寧に接客しなくてはならないのです。

小売やサービス業のスタッフに、「平等で丁寧な接客」を指導するとき、このバイヤーさんの話は有効です。
なぜすべてのお客様に等しく丁寧に接客しなくてはならないか、の理由付けになるからです。
スタッフの納得度が上がります。
国内トップクラスのVIPを数多く抱える「日本橋三越」のバイヤーの言葉だけに、使えます。

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