今回は、

前回のブログの続きです。

 

 

100点超え合格者が実践していたこと

その2は、

法律・制度問題の勉強法を工夫する

です。

 

 

実はこれが、

第33回の結果を受けて、

第34回試験に向けて

情報を発信する必要があるなと思った

きっかけの1つなんですよね。

 

 

なぜ発信が必要だと思ったか、

その理由は2つあります。

 

 

理由1:

第33回の出題傾向として、

1問の中に5つの法律の情報が含まれるような

横断的な出題が増えたから

 

 

理由2:

第34回試験対策として

令和3年改正法の

学習内容がたくさんあるから

 

 

です。

 

 

理由1も理由2も

「○○法の第○条に書いてあるからこれ!」

ということが正確に判断できないと、

正解の選択肢を絞ることができません。

 

 

皆さんにとっては

条文をわかりやすい言葉に直した

「こんなカンジで理解すればOK♪」みたいな

カジュアルな解説のほうが

とっつきやすいと思いますし、

 

 

令和3年の法改正に対応して

講義をアップデートしていない講師は、

今年も同じように

かみ砕いた解説をすると思います。

 

 

でもね、

条文を読むことに慣れないと、

点数の差は開くばかりだと思っておいてください。

 

 

なんで「ニュアンスの理解」ではダメなのか、

それを、第33回の出題を例に説明します。

 

 

まず、問題22です。

 

 

 

 

 

これは、

条文ほぼそのまま引用パターンですね。

 

 

パッと見たときに

「選択肢1が社会福祉法の第3条だな」と

ストレートで判断できれば、

ほかの選択肢が消せなくてもOKです。

 

 

もし条文を読んだことがなければ、

選択肢の内容に間違いがあるのか、

または違う意図で5つの選択肢が構成されているのか、

それを見分けることができません。

 

 

そして、仕方ないので

消去法で解くしかありませんが…。

 

 

選択肢2  障害者基本法

選択肢3  生活保護法

選択肢4  介護保険法

選択肢5  国民年金法(←これは難しい)

 

 

どうでしょう?

消去法のほうがさらに難易度が高いですよね?

 

 

社会福祉法の第3条は

基本のキで覚えておく内容ですので

この問題は本来、

着実に取っておきたい問題です。

 

 

自信を持って判断できないから

見たことのない5と迷っちゃったりして

1点落としてしまったーっていうような人は

今からでも遅くないです。

 

 

主要な法律からの出題は

必ず自分で条文を確認しましょう!

 

 

あとで出てきますが、福祉小六法に線を引く

(手を動かす)作業もかなり大事です。

 

 

文章を丸暗記しなくても、

何度も出てくるうちに

「これは見たことがあるし、条文に線を引いたな」と

記憶が定着するはずです。

 

 

もう1つの出題パターンは、

問題36を見てみましょう。

 

 

 

 

こちらは

条文をベースに

内容が一部変えてあるパターンです。

 

 

こちらも条文を読んでいれば

「3が正解だな」と気付くのは

そう難しくありません。

 

 

でも、

「なんとなく、こんなことが書いてあるよ」

っていう要約された内容しか

学習してなかったとしたら、

 

 

・社会福祉事業を経営する者

・社会福祉に関する活動を行う者

・地域住民等

・福祉サービスの利用者

・国及び地方公共団体

 

 

これ全部、実際に

社会福祉法の条文に書いてあるんですよね。

 

 

「どれも聞いたことあるわー」って

なってしまうはずなんです。

 

 

「否定形の選択肢を疑う」とか、

「これは義務」「これは努力義務」というように

用語で暗記したことを思い出すとか、

そういった解き方をするしかないですが、

 

 

1、2、4、5の中から

自信を持って消去できるものは

いくつあるでしょうか?

 

 

3のほかにも

正解っぽく見えてしまう選択肢は

ありませんか?

 

 

…というわけで

法律や制度の問題は

ニュアンスで理解するのは厳禁です。

 

 

着実に、そして

最新の条文を確認しましょう。

 

 

繰り返しになりますが

令和2年から令和3年にかけての法改正は

社会福祉法を中心にたくさんあります。

 

 

古い内容のまま暗記してしまうと

1点取れたはずの問題を

落とすことになりかねませんよ。

 

 

…と、ここまで

皆さんの不安が募るような話を

してきましたが、ご安心ください。

ちゃんと希望はあります。

 

 

第33回試験で高得点だった受験生は

どのように学習していたのでしょうか?

それを紹介していきたいと思います。

 

 

*「小畑さんのアドバイスを受けて

福祉小六法を購入して

線を引きながら勉強しました」

↑信じて実践してくださり

ありがとうございます!

 

 

*「参考書と過去問と模擬問の

頻出問題から予想を立てて、

自分なりの試験問題を作り、

繰り返し覚えて、間違えた箇所は

チェックして覚えなおしました」

↑自分で問題を作ると

引っかけポイントになりそうなところの

予測がつくようになりますよね!

 

 

*「それぞれの法律の目的、

基本理念、対象、機関、専門職などの

項目を作って一覧表を作成し、

過去問の答え合わせの時に

必ず見るようにしていたら

試験で思い出しやすかったです」

↑ご質問いただいた内容を

丁寧に実践された結果が出ましたね!

 

 

*「小六法の線の引き方を

教えてもらったので、

試験前には赤字のところを

重点的に復習しました。

本番で結構出たので嬉しかったです」

↑この線引き法は、また別のブログで。

たしかに、基本に忠実な問題が

たくさん出ましたよね!

 

 

*「過去問で×になる選択肢は

「都道府県が市町村に変わっている」など

どこが違うかを確認するようにした。

一度出た選択肢がまた出ることもある

とわかっていたので、丁寧にやった」

↑条文のひっかけポイントは

限られているので、

過去問とほぼ同じ選択肢が

出ることもあるんですよね。

 

 

というわけで、合格された方が

実際にやっていた方法の中から

できそうだなと思ったものは

どんどん取り入れちゃいましょう!

 

 

お手持ちの教材が最新ではないことで

不安な方もおられるかもしれませんが、

わたしはコスパが悪いことは嫌いなので、

はっきりお伝えします。

 

 

去年から続けて受験される方などは、

教材をすべて書い直す必要はありません。

 

 

ただし、昨年の解説が

最新情報ではないものもあります。

 

 

過去問などの問題を解いて

解説を確認するときに

最新の福祉小六法を確認しながら

学習を進めることをオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

↑わたしは今年は

上の中央法規のものを使ってますが、

毎年買い換えていて、

下のミネルヴァのほうを買うこともあります。

どちらもそれぞれに良いところがあるので

お好みでどうぞ。

 

 

ちなみにですが

第30〜第32回あたりで合格した方は

「小六法なんて買っても使わないよ」って

言うかもしれません。

 

 

それはですね、

その3年間ぐらいの問題の傾向として、

結果的に、なくても大丈夫だっただけです。

 

 

でもね、これから特に

2025年や2030年に向けて、

毎年のように法律や制度の改正が

たくさんあることは目に見えています。

 

 

そして

たくさん覚えることがあるということは、

第33回のような横断的な出題も続くことが

予測できます。

 

 

すでに合格している人が

「自分自身の体験」として語ることと、

「あなたのためのアドバイス」は

別ものとして受け止めましょうね。

 

 

まあ、こうやって書いても

毎年の傾向として

実践しない人はしないです。

 

 

ここだけの話、

実践する人だけが前進できてお得ですよ。

 

 

小六法の使い方については

過去ブログもあるんですけど、

一応また別で書こうかなと思っています。

 

 

 

 

 
 
 
 

 

 

 

次の(その3)ブログは

来週の月曜日に更新する予定です。

 

 

それでは、またオカメインコ