老もう録  総合的に俯瞰的に

2021-01-22 10:08:06 | 日記

 

芯までに ひび割れ餅の 干からびや 差別に乾く こころもちよう

  

対立を 包めるまでの 風呂敷に おのれ広げて 自由はえられ

 

富にのみ 豊かさ思う 貧しさよ 溢れる物に こころ奪われ

 

聖書の 深みに据えた 祭典の トップの交代 夢幻をみさせ

 

進歩して 人間なるは 進歩せぬ 人の歴史と 俯瞰のわれか

 

 


老もう録 末期の眼から

2021-01-21 11:28:31 | 日記

 

わが家の 十三階段 上りつつ 死刑囚に 思いを馳せて 

 

夢を喰う 獏にはあらぬ 嘘をつく 日米のバグ 目前を去り

 

平凡の 偉大をしらぬ バカが増え サドかマゾかの デジタル時代


老もう録 抽象は具体のたましい

2021-01-20 11:04:18 | 日記

 

今ここが 永遠なりに 深まって 今に生きるが いっそう重く

 

テレビ切り 周囲に戻る 静寂の 甘露のごとく こころ潤し

 

注文の 遅れて届く 品物に はるか離れた 人を思われ

 

 


老もう録 不自由知って自由かな

2021-01-19 09:53:30 | 日記

 

見えるより 見えないものの 恐ろしさ 核にコロナに 神仏までに

 

変わりつつ おのれ同じの かり姿 時も変われど 不易は今も

 

掘り進め おのれの奥処 実存に すべて連なる 水脈流れ

 

正直に おのれを通し 生き抜いた たとえ自惚れ わが誉れなれ

 

理想への コミット捨てた この国の その日暮らしの ふうてんとなり

 

ライオンの 檻の目には 外めぐる 人はあわれも 柵に囲われ


余録 年初から終わりを思い

2021-01-10 09:00:07 | 日記

 

押し入れに 屠蘇の道具を 仕舞いつつ 最後の思い 一瞬かすめ

 

よろしくの 変わらぬ賀状 もらいつつ 途絶えて思う よろしくないと

 

残された 一里を千里と 油断せぬ 工夫のあって 千里もかない

 

ぼろ出さず 営々積み上げ 気のゆるみ 上手の手から 卵は漏れて

 

徳のない 得か損かの 付き合いの 落ち目とみるや たたり目なって

 

最後には 笑顔に瞑目 時間止め 最も笑う 笑顔とならん