CAPTION:それから、Dはオックスブリッジで学んだ。現在もサッカーを続けている。Iはその後、アメリカへと渡り、USCで映画とテニスの勉強をしている。将来は映画監督を志望する。Rは今日も心理学の教鞭を執り、学生たちの進路指導に当たっている。Sは哲学の講義を助手(のちに教授へ昇任)の*に譲り、後進の育成に力を入れた。外交官のHは国交を樹立した国とその後も良好な関係を築いている。外交で戦争を抑止できることも覚えた。弁理士のNはその後も仕事に精を出した。日課として書いてきたブログが日の目を見、アメリカの出版社が企画を持ち込み、世界中に翻訳されて出版化された。救急救命士のFと介護福祉士のUは今も良好な家庭生活を送っている。互いに幸せが何かを追求し、その形を描こうと思っている。そして、パンドラの箱問題は日本の担当教授の贈賄罪や偽証罪などが確定し、それと癒着した組織が罰せられ、莫大な損害賠償を分割で負担することで折り合いがついた。お金で何でも物事を解決する金満経営だと非難囂々だった。未読者の怒りは収まらず、それを黙認してきた既読者全般をどう処理するかを思案・検討していくことで、事態の推移を見守る形をとっている。幇助犯として立件される可能性がある。未読者は「一度、内幕や全貌を日本全国津々浦々に報道し、日本国民に周知徹底してやれ」とのこと。
→BGM:Flower, “秋風のアンサー.”
directed and written by Hideki Noda
“Thank you very much. I appreciate all your help. さあ、待ちに待ったバケーションだ。私はお前の要望を全てまるまる満たすストーリーは書くことはできない。だが、たらふく喰ってきたお前のほうは私の要望を満たし、私に貢献しているか!?”