1981年2月に アルバム 『 Another Ticket (アナザー・チケット) 』 をリリースした エリック・クラプトン(Eric Clapton)は,アルバムのプロモーションを兼ねて,1981年1月31日アイルランドはダブリンの RDS(Royal Dublin Society)シモンズコート公演を皮切りに,英国,北米,英国,北欧,日本を回る 「 Another Ticket Tour 」 をスタート.

 本ツアーの一環(最終地)として,1979年11月に次いで 5度目の来日を果たした エリック・クラプトン(Eric Clapton)は,1981年11月27日新潟は新潟県民会館公演を皮切りに,12月9日東京は新宿厚生年金会館まで都合 8公演を行います.

 本商品は,日本最終公演である 12月9日新宿厚生年金会館公演のオーディエンス録音を収録し,Calm & Stormレーベルから 2012年にリリースされた 『 Shinjuku Blow (Calm & Storm 006) 』 で,テーパーは,あの Miracle Man氏だそうです.
 HPに
 「 ★再入荷のお知らせ(★最後の10枚です。)
 と記載されていたのに釣られて購入(笑)

 既発では,先日記載しました 『 Wonderful Farewell (Tricone 049/050) 』 がありますが,それを上回るオーディエンス録音と言えます.
 音像は思ったより近く,各パートの出音のバランスも良いオーディエンス録音と言えます.
 ただオーディエンスの拍手音等を含めて,高音部が強調されたようなシャリシャリした質感の音ではあります.また曲の導入部でのオーディエンスの拍手により曲の導入部等がかき消されている部分もあります.

 メーカー情報では
 『1981年のエリック・クラプトン・ジャパン・ツアーから、最終日となった東京新宿厚生年金会館大ホールでの公演を極上レベルのステレオ・オーディエンス録音で完全収録しています。
 長い間この日の音源は日の目を見ていませんでしたが、2009年に当店が優良なマスターを発掘し、Tricornレーベルより「Final Show」のタイトルで、さらに2010年にはそれを上回るマスターを当店が発掘し、同レーベルより「Wonderful Farewell」のタイトルでリリースしました。2010年マスターは音がクリアでドラム・サウンドもしっかり収められていて非常に聴きやすいレベルでしたが、今回本盤に使用されたマスターは、それを上回るクオリティを備えたものです。
 これも完全初登場の当店オリジナル・マスターになります。公演から数えて31年という年月。発掘された時には、このような優れたマスターが眠っていたことに信じられない思いでした。この音質は既発盤のすべてを上回る、この日のベストと断言できます。既発盤をお持ちのファンも多いと思いますが、ファンならばこそ、是非この最高音質をご確認いただきたいものです。

 この日は千秋楽ということもあって、クラプトンとバンドは「打ち上げ」的な気分だったらしく、終盤に面白い試みを展開します。Cocaineでは85年以降のアレンジのように、イントロをジャム風に始めていて、オーディエンスが手拍子で合せているのもいい感じです。また同曲の途中(2コーラス目の途中)でオーディエンスが盛り上がっている箇所がありますが、これは当日の目撃談によると、ツアー・スタッフをワイヤーで宙吊りにしてステージに登場させたとのことです。クラプトンはニヤニヤしながらそれを眺めてプレイしていたそうですが、長きに渡る日本公演でこんなことをしたのはこの日だけでした。そしてクラプトンは、自分のソロ・パートが終わると、「Big applause for Eddie!(エディに喝采を!)」とアナウンスしています(宙吊りにされたのはエディというスタッフだったのでしょう)。そのため、このテイクはあまり締まった出来ではなくなってしまっていますが。
 Laylaでのボーカルもどうも危なっかしい感じですし、後奏のソロはスライドでプレイし、またシングルノートのソロに戻しています。レギュラー・チューニングでクラプトンがスライドをプレイするのは非常に珍しいことと言えます。アンコール前のメンバー紹介では、スタッフか誰かがDJ風のコメントを追加していたりします。この日のアンコールでは、特別にスロー・ブルースSad Sad Dayがプレイされていますが、2分ほどプレイしたところで突然演奏をストップして、Further On Up The Roadを始めています。
 そしてまた最後にはBright Light, Big Cityにメドレーするというレアな展開。レアな演出が頻発するので、お祭り気分だったのかと思いきや、そうではなく、全編でタイトな演奏を呈示している点でクラプトンのステージに対する真摯なところを感じさせるものです。中でもRamblin’ On My Mind~Have You Ever Loved A Womanは、歌、ギター共に入魂のパフォーマンスとなっています。また、歴代のクラプトン・バンドでは唯一となる、男性メンバーだけによる三声コーラスによる深みのある歌唱も楽しめます。全編を通じて、とてもレアで面白い記録となったこの日。決定版と言うべきベストな音質の本盤がプレスCDにて限定リリースです。

 ★クラプトン1981年新宿公演・最高音質盤!!
 全ての既発盤を凌駕する決定版!』

Shinjuku Blow (Calm & Storm 006)
 
 Live at Koseinenkin Kaikan,Tokyo,Japan 09th December 1981
 [From Original Masters / Recorded by Miracle Man]

  Disc 1
   01. Opening
   02. Tulsa Time
   03. Lay Down Sally
   04. Wonderful Tonight
   05. After Midnight
   06. I Shot The Sheriff
   07. A Whiter Shade Of Pale
   08. Country Boy
   09. Another Ticket
   10. Blues Power
   11. Blow Wind Blow
   TOTAL TIME (60:26)

  Disc 2
   01. Motherless Children
   02. Ramblin' On My Mind / Have You Ever Loved A Woman
   03. Cocaine
   04. Layla
   05. Member Introduction
   06. Sad, Sad Day
   07. Further On Up The Road
   TOTAL TIME (48:13)

 Eric Clapton : Guitar, Vocal
 Albert Lee : Guitar, Vocal
 Dave Markee : Bass
 Henry Spinetti : Drums
 Chris Stainton : Keyboard
 Gary Brooker : Keyboard, Vocal

 Wonderful Tonight
  
 Another Ticket
  
 Layla
  

[参考]
1981 Tour Dates [Anothewr Ticket Tour]
 November
  27 Niigata Kenmin Kaikan, Niigata, Japan
  30 Aichi Kousei Nenkin Kaikan, Nagoya, Japan
 
 December
  01 Festival Hall, Osaka, Japan
  03 Fukuoka Sunpalace, Fukuoka, Japan
  04 Kyoto Kaikan, Kyoto, Japan
  07 Nihon Budokan, Tokyo, Japan
  08 Yokohama Bunka Taiikukan, Yokohama, Japan
  09 Tokyo Kousei Nenkin Kaikan, Tokyo, Japan











[関連記事]
Pale Flame (Tricone 063/064)
 
Wonderful Farewell (Tricone 049/050)
 
Missing Night (Tricone 037/038/039/040)
 


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