6月18日(土)は,野毛の外れにある老舗ライヴ・ハウス Jazz Spot Dolphy にて行われた 「 Grace Mahya Birthday Show 」 へ.

 

 この日のメンバーは,ピアノ&ヴォーカルに グレース・マーヤ(Grace Mahya)さん,ギターに 吉田智(Satoshi Yoshida),ベースに 日野JINO賢二(Kenji JINO Hino)さん,ドラムに 大槻KALTA英宣さんを配したカルテット編成.

 私用を終えて,開場予定時刻まで 1時間程度あったので,JR 関内駅から 伊勢佐木町を抜けて Jazz Spot Dolphy に向う途中にある ホームベース 伊勢佐木町 で,時間調整(笑)

 
  カワ、ハツ元、玉ねぎま間、つくね(月見タレ)、サバの味噌煮
  生ビール、かちかちアップルサワー、梅干しサワー 他

 この日は事前に Sold Out と聴いていたので,開場予定時間の少し前に会場である Jazz Spot Dolphyへ.

 

 案の定,既に,開場待ちの列が....
 列にならび開場を待っていると,マスターが出てきて,外で受付の準備を始めました.
 やはり Sold Out と言う事で,中では動き辛い等の問題があるのでしょう.
 混んでいる時は,粗,このパターンです.

 
 
 受付と同時に,ミュージック・チャージと,最初の 1ドリンク分を支払い!
 重厚なドアを開けて会場内に入り,スタッフにドリンク名の記載された紙を渡し,席を確保.
 何とこの日はテーブルの配置を変更して,かなりの人数が入れるような形にし,且つステージ向って左側の通路も丸椅子を配置しています.
 
 

 バースデイ・ライヴという事もあって,ピアノの横には花が置かれています.
 
 

 何時も代り映えしなくて申し訳ありません(笑)

 
 
 開演予定時間である 19時30分が近付くに従い,粗,満席に.
 50名以上は入ったのではないでしょうか.
 開演予定時間になったのですが,外で受付している方がいるとの事で,開演時間が少し遅れましたが,10分も遅れずにスタート.
 
 1st Set は,2nd アルバム 『 Last Live at DUG (ラスト・ライブ・アット・ダグ) 』 に収録されており,ライヴの定番でもある シャーデー・アデュ(Sade Adu)の ”Kiss Of Life” がオープニングを飾り,自身のオリジナルで 「 クラブでハッとするような相手を見つけ,その相手に視線も心もロック・オンされ,もう何を言われても耳に入らない .ときめき感 」 を歌った ”Lightning” へと続きます.
 ”Kiss Of Life” では,いきなり長めの各パートのソロ回しがフューチャーされ,初っ端から 大槻KALTA英宣さんの迫力あるドラムを聴くことができました.

 

 過去の MC で「 夢に向かって歩こうと思っていても,考え始めると迷いが出たり,進む方向を誤ったりする.そうなったら考えるのを止めて,自身の夢を思い出して,シンプルに歌ってね.曲自体がストーリーになっていて若い娘(こ)に捧げた歌 」 と言っており,10年近く前に演奏されていた ”To Be Loved" のメロディーに乗せて歌詞をリメイクした ”The Young Girl”,同じく過去のMCで 「 カップルが付き合ったり,別れたり,くっ付いたり,離れたり,行ったり来たりする,ラヴ・ソング 」,「 腐れ縁の歌 」 とも言っていた,バラード調の ”On And On”.

 

 そして最近の定番となりつつある サザン・オール・スターズ(Southern All Stars) の ”いとしのエリー”(”Ellie My Love”) を,レイ・チャールズ(Ray Charles)の英語バージョンに続き,自身の 6th アルバム 『 Close To You (クロス・トゥ・ユー) 』 のタイトル・チューン ”Close To You”.

 

 「 今日の為に,新曲を書いてきました.周りからダークな曲しか無いよねと言われていたので,明るい曲を書いてきました 」,「 今日のライヴに来る設定をして,ライヴが始まる前の緊張感,ドキドキ感,ワクワク感から,バンドのチューニングが始まり,ステージに歩いて行ってライヴが始まると言う設定です 」 との MC から,1st Set 最後は,昨日出来上がったばかりの 2曲の内の 1曲:”Feel”.
 この曲の説明では 「 Just Move, Just Feel 」 との言葉も出ていましたが,ラテン(サンバ)系のリズムをバックにした明るい曲調の曲.

 

 それにしても,ここに来て,オリジナル曲の作曲のペースが上がっています.流石ですね.

 暫しのブレイクを挟んで開始された 2nd Set は,古くからのオリジナルで,やっと昨年の15周年ライヴの際に,ライヴ・レコーディングされた "Sad Samba" からスタートし,最近のオリジナル曲で 「 朝起きたら,貴方はいなかった 」 という詩の "That Morning" へと続きます.
 "Sad Samba" は,2016年10月の 10周年ライヴ神楽坂:The Glee)の時は,残念ながらライヴ・レコーディングが,幻に終わりましたが,2021年10月の 15周年ライヴ丸の内:Cotton Club)で,ライヴ・レコーディングできて本当に良かったと思います.

 

 因みに,昨年10月の 15周年ライヴ時には,オリジナル曲が 5曲だったのですが,その後,何曲も作っていますね.

 

 そして,かなり長めのピアノ単体による導入部から,何故か 「 Jazz Rock Night 」 の企画でも無いのに,中間部のピアノ・ソロに "007 James Bond Theme" をフューチャーした,クイーン(Queen)の "We Will Rock You" を演奏.
 この曲を "That Morning" の次に演奏したのには,少し驚きましたが,メンバー的に考えればそれも有りではあります.
 しかも,終了した後に,吉田智さんが 「 この曲,聴いてないけど 」 と,それに対して グレース・マーヤさん 「 私の夢でリハーサルしてました(笑) 」 とも(笑)

 

 再度,オリジナル・ソングに戻り,過去の MC では 「 小さい頃の小さな問題は,親として助けてあげられる時もあるけど,大きくなるに従って,親として助けてあげられない時もある.どん底に感じたとしても,常に自信を持って,冷静になって.自分のタイミングで答えを見つけて,答えが見つかったら教えてね 」 とも説明していた "Hold On" に続き,5月初の悲しい出来事を受け 「 頑張ろうも大事だけど,どれだけでは無い,真面目過ぎてしまう人には,行き詰った時,この曲を歌って,立ち止まって欲しい 」 との想いから作った曲で,未だ数回程度しか演奏されていないであろう "ゆっくり行こう".

 

 前者の "Hold On" は,曲調や歌詞含めて私的に好きな曲.そして後者の "ゆっくり行こう" は聴いている方も楽しくなる曲で,中間部には "秦野煙草音頭" をフューチャーし,途中に 「 カンパーイ 」,「 あいつ― 」,「 青山荘 」等の合いの手が入るのですが,この合いの手が中々難しい(笑)

 

 オリジナル・ソングが続き,最近のオリジナル・ソングの中では 「 一番人気があるし,リクエストも多い 」とも言っており,過去 「 何時も精一杯走っていたのに,病気で動けなくなって,初めて止まって,色々なものが違う観点で見えたり,新しいアイデアだったり,考えたことのないことも色々考え,頑張って真っ直ぐ進むことだけが,答えではないんだなぁ,いろんな答えやタイミングがあり,それを探していく人生 」 とも言っていた "Answer".
 2nd Set 最後は,1st Set 最後の "Feel" 同様に,昨日出来上がった 2曲の内のもう 1曲:"Love Your Self" で締め括りました.
 本当は英語詩で書いたようですが,この日は 「 日本語でチャレンジして歌ってみようかな 」 とも
 「 もし全て手に入るなら,もし夢が本当に叶うなら... 」 と始まりました.

 

 最新のオリジナル 2曲を 1st Set の最後と,2nd Set の最後に配置したのは意図的なんでしょうね.

 ここでバンド側の演奏で "Happy Birthday" が演奏され,お店のスタッフがケーキを!

 

 

 アンコール的に,この日の最後は,エディ藩さん/藤竜也さん 作で,松田優作さんや 原田芳雄さん 他が歌っていたことでも有名な横浜のブルース・ナンバー:"Yokohama Honky Tonk Blues" で締め括りました.

 

 この日は,MCで 9月11日(日)に,丹沢山 ヤビツ峠青山荘でのライヴ告知がありました.
 また15周年公演のライヴ・レコーディングの音の方はチェックが完了し,後は映像のチェックと関係各所・関連機関との調整のみと言うことなので,リリースが 9月11日(日)に間に合えば,アルバム・リリース・ライヴになりますね.
 何れにしても,実現すれば 2019年9月28日以来 3年振りとなる 青山荘でのライヴなので,非常に楽しみです.

 
 
 Happy Birthday, dear Mahya

 会場には,ご家族もいらっしゃっていて, blog 繋がりマーヤさんのお母さま にも久し振りに,挨拶できて良かったです.

 [Member]
  Grace Mahya : Piano, Vocal
  Satoshi Yoshida : Guitar
  Kenji JINO Hino : Bass
  Hidenobu KALTA Otsuki : Drums
 
 [Set List]
  1st Set
   01. Kiss Of Life
   02. Lightning (@)
   03. The Young Girl (@)
   04. On And On (@)
   06. Ellie My Love
   07. Close To You
   08. Feel (#), (@)

  2nd Set
   01. Sad Samba (@)
   02. That Morning (@)
   03. We Will Rock You (incl. 007 James Bond Theme)
   04, Hold On (@)
   05. ゆっくり行こう (@)
   06. Answer (@)
   07. Love Your Self (#), (@)
   08. Happy Birthday
      [Encore]
   09. Yokohama Honky Tonk Blues

  (@) : Original Song
  (#) : この日が初演の New Song
 
[参考]