7月30日(土)は,野毛の外れにある老舗 Jazz Spot Dolphy にて行われた 『 Grace Mahya Quartet 』 のライヴへ.

 
 
 この日のメンバーは,ピアノ&ヴォーカルでリーダーの グレース・マーヤ(Grace Mahya)さん,ギターに先日アルバム 『 Universal Energy (ユニバーサル・エナジー) 』 をリリースした 西藤大信(Hironobu Saito)さん,ベースにコネチカット州出身の ザック・クロクサル(Zak Croxall)さん,ドラムに 菅野知明(Tomoaki Kanno)さんを配してのカルテット編成.
 私的に観る・聴くのが初めてとなる ザック・クロクサル(Zak Croxall)さん,お久し振りなギターの 西藤大信さんと言うこともあって,ライヴ告知時点から楽しみにしていたライヴ.

 当日(7月30日)は,野毛町近くの吉田町でも 3年振り位で,5月3日に次いで,今年 2回目となる 「 吉田町じゅうビアガーデン 」 を開催していた関係もあって,少し早めに自宅を出て JR京浜東北根岸線関内駅下車で,吉田町本通りへ.

 

 

 コロナ禍前に戻ったような混み具合で,非常に活気があり,路上ライヴも吉田町本通りの 3カ所で行われていました.

 
 

 ここを抜けて,久し振りに ぴおシティ B2F の 国民酒場じぃえんとるまん 桜木町店で,開場時間までの時間調整(笑)
 ここ 2~3カ月程度行けていなかっただけに,本当に久し振りな感じでした.

 

 そして地上に出て,野毛を抜け,会場である Jazz Spot Dolphyへ.

 Jazz Spot Dolphy 到着は 18時40分前後でしょうか.

 

 重厚なドアを開け会場内へ!

 

 アルコール消毒,検温,受付をして空いている席へ.

 

 ドリンクとフードを注文し,開演を待ちます.
 代り映えしなくてすみません(笑)
 
 
  
 定刻になり,メンバーがステージ上に登場.
 この日は珍しく,配信が無いようでした.

 1st Set のオープニングを飾ったのは,"Just Do It".
 MC も無く,オリジナル・ソングというのは珍しいスタートです.

 
 
 そして 「 夏の曲行きましょう 」 との MC から,導入部に フランシス・レイ(Francis Lai)作の 『 ある愛の詩 (Love Story) 』 のテーマを入れて, 久し振りに 7th アルバム 『 Season Songs (シーズン・ソングス) 』 収録で,途中に ”Summertime” の メロディ・ラインを含んだ ブルーノ・マルティーノ(Bruno Martino)/ブルーノ・ブリゲッティ(Bruno Brighetti)作による "Estate".
 最近は "Summertime" が多かっただけに,機会があればリクエストしようと思っていただけに演奏されたのはラッキーでした.
 因みに,今年,初めて聴く "Estate" だと思います.

 

 殆ど MC 無しで,再度,オリジナル・ソングに戻り,10年近く前に演奏されていた "To Be Loved" のメロディーに乗せて歌詞をリメイクした "The Young Girl".

 

 ここでクーラーが余り効いていなかったのか,ベースの ザック・クロクサルさんが,エアコンのリモコンを操作して風量を調整(笑)

 そして "That Morning".
 これだけ,曲の説明なしに,オリジナル・ソングを演奏するのも珍しいと思っていたら,”That Morning” 終了後に 「 何も説明しないけど,みんな判ってるよね! Youtube に字幕を入れているので是非チェックしてみて下さい 」 と!

 

 「 ボサノヴァのアルバムで歌っている曲で,お母さんが大好きな曲で ”The Gift”. もう一つの名前は ”Recado Bossa Nova” 」との MC から 4th アルバム 『 The Girl From Ipanema (イパネマの娘) 』 収録で,ジジャルマ・フェレイラ(Dijalma Ferreira)/ルイス・アントニオ(Luiz Antonio)作の ”Recado Bossa Nova”(”The Gift”).
 この曲では,中間部で 菅野知明さんのパワフルなドラム・ソロ炸裂!

 

 ガラっと雰囲気が変わり,ここ何回かは,連続してセット・リスト入りしている,古くからのアメリカのブルースが起源の "St. James Infirmary Blues".
 ピアノ・ソロ部分では,フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の "葬送行進曲" の一部がフューチャーされ演奏されます.
 この曲は,最近のご自身のお気に入りなんでしょうね.

 

 「 お盆特集 」 と言っていた記憶がありますが,この日も サミー・フェイン(Sammy Fain)/アーヴィング・カハール(Irving Kahal)作で,ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)の歌でも有名な "I'll Be Seeing You".
 私的に好きな曲だけにラッキーでした.

 

 MC では 「 Just Feel! 」(「 ただ感じるだけ 」)とも言っていましたが,1st Set 最後は,6月のバースデイ・ライヴ前に 「 ミュージシャンの視点 」 から作った,オリジナル・ソングで乗りの良い ”Feel” で締め括りました.

 

 
 暫しのブレイクを挟んだ 2nd Set は,21時05分前後からスタートし,オリジナルの ”Lightning” からオープニングで演奏されます.

 

 福岡のガラス張りのブティックで,西藤大信さん,日野JINO賢二さん,藤山E.T.英一郎さんと一緒に演奏した時の映像も Youtube で観れますとも言っていましたが,古くからのオリジナル ”Sad Samba” が演奏されます.

 

 因みに,イントロのギターは,エフェクターを使用してスペーシーな感じを演出していましたし,中間部には ”Summertime” もフューチャーされていました.

 多分,MCで言っていた映像は,以下の映像のようです.

 

 そして,お客さんや友人から人気のあるオリジナル曲で,”Answer”.
 
 

 「 では,リクエストのあった曲行きましょうか(笑)
 実は 1st Set の途中で,客席後ろのお客さんから ”Caravan” との
声が飛んでいました.
 「 丹沢にいると,家の喫茶店に凄い熱狂的なマネージャーがいて,グレース・マーヤの曲しか流れない.そして室内全面に写真が貼ってある(笑)
 「 "Caravan" は,1st アルバム に収録されていますが,今日,丁度,聴いていたので,リクエストが入ってびっくりした 」 とも...

 

 そして,ドラムとスキャットの導入部から 1st アルバム 『 Look Of Love (ルック・オブ・ラヴ) 』 収録の "Caravan" が演奏されます.
 当然,1st Set の "Reacdo Bossa Nova" 同様に,中間部には 菅野智明さんのパワフルなドラム・ソロがフューチャーされます.

 

 次の曲も ”Answer” 同様に,お客さんや周囲の人に人気のある曲.
 「 世界中のママと娘に...パパと息子にでも大丈夫です
 「 親は何時も子供の No.1 Fan.助けてあげられない時は,凄く辛いけど,自分の子供を信じて,強い子に育ったね,大きくなったね,とっても誇りに思っているから,自分のタイミングで私に話せる時に,言葉が見付かった時に,私に話してね.そして一緒に世界を取り戻そう 」 との MC から ”Hold On”.

 

 お客さんのテーブルの上においてあった,9月11日(日)の 青山壮でのライヴの告知.

 
 フライヤーを写真撮影したので,歪んでますし,光の反射が..

 その流れで 「 丹沢の歌いきましょう.合いの手があるので,みんな覚えて下さいね 」 との MC から,途中には 「 カンパーイ 」,「 あいつ― 」,「 青山荘 」,「 隣の芝生は 」 等の合いの手が入り,”秦野煙草音頭" をフューチャーした ”ゆっくり行こう”.
 ”秦野煙草音頭" の部分では,菅野知明さんがドラムで和太鼓の感じを出していました.

 

 ご自身,演奏終了後に 「 今日が一番良かったです.色々と盛り上がっていて,来れない人もいるけれど,この調子で山で 」 と言っていたように,この日は合いの手が一番あっていましたね.

 

  2nd Set 最後は 「 今日は暑いから,ラテン系ナンバーが多いけど,このまま行きましょう 」 の MC から,ジョルジ・ベンジョール(Jorge Ben Jor)作の ”Mas Que Nada”.

 

 演奏終了後に大きな拍手があり,それがそのままアンコールを望む手拍子に変わり,演者はステージに残ったまま,アンコールへ突入.

 「 ”夢へのレシピ” と言う曲行きますが,タイトルが変わりました
 「 どんな最高のレシピがあっても,どんな最高の言葉があっても,色んな先輩達に教えて貰ったとしても,自分自身を愛せないと,何の意味も無いと言うことが判りました.”Love Your Self”
 お客さんに日本語詩か英語詩かどちらで歌うのが良いか質問したところ,両方の意見があったので,前半を日本語詩,後半を英語詩で歌い,この日のライヴを締め括りました.
 
 

 


 それにしても,初めて聴いた ザック・クロクサル(Zak Croxall)さんのベースは太い音で迫力がありました.

 この日は,本当に珍しく,ライヴでは定番となる 2nd アルバム 『 Last Live st DUG (ラスト・ライヴ.アット・ダグ) 』 収録で シャーデー・アデュ(Sade Adu)の "Kiss Of Life" が演奏されず,アンコールに自身の "Love Your Self" が演奏される構成と言うか,セット・リスト的にはレアなライヴでした.

 

 
 [Member]
  Grace Mahya : Piano, Vocal
  Hironobu Saito : Guitar
  Zak Croxall : Bass
  Tomoaki Kanno : Drums
 
 [Set List]
  1st Set
   01. Just Do It
   02. Estate
   03. The Young Girl
   04. That Morning
   05. Recado Bossa Nova
   06. St. James Infirmary Blues
   07. I'll Be Seeing You
   08. Feel
 
  2nd Set
   01. Lightning
   02. Sad Samba (incl. Summertime)
   03. Answer
   04. Caravan
   05. Hold On
   06. ゆっくり行こう
   07. Mas Que Nada
      [Encore]
   08. Love Your Self

[参考]