嵐もいない2021紅白、もうBTSに頼むしかない? 苦しい出場者予想

◎早いもので、もう10月半ば。そろそろ紅白出場内定の話が聞こえてくる頃なのですが、今年はちょっと雰囲気が違う様子。夏の甲子園で大会歌「栄冠は君に輝く」を歌った山崎育三郎以外、目立った名前があがっていないのです。

和田アキ子返り咲きやadoの噂もあるが…


 全く候補がないわけではありません。複数メディアの予想では、TikTokで新曲「YONA YONA DANCE」がバズっているという和田アキ子や、女子高生シンガーのadoが昨年の大ヒット「うっせぇわ」で出場するのではないかとウワサされているものの、インパクトに欠けるのは否めないところです。

 さらに今年は嵐がいません。これ以上『鬼滅の刃』を引っ張るのも厳しそうだし、サプライズの大物アーティストも出尽くした感がある。各放送局のオリンピックテーマ曲は、かつてないほどに地味でした。音楽とともに感動の名シーンを振り返るのも難しそう。もう一回MISIAに「君が代」を歌ってもらう? いえいえ、もうお腹いっぱいです。

“これ誰だよ?”枠のオンパレードになるかも


 つまり、出場者うんぬん以前に、尺が埋まるかどうかを心配するほど、今年の音楽シーンは焼け野原になってしまっているのです。コロナ禍のせいばかりにしていられない音楽シーンの惨状は、ヒットチャートからもうかがえます。

 ここまでのビルボードチャートを振り返ると、いわゆるヒット曲がないことに気づきます。もちろん、それぞれの週や月で1位になる曲はある。でも、アーティストの顔と名前と曲名が一致する人がどれだけいるでしょうか? 数字の高低で一応ランキングが成り立っているだけで、本質的に人々の耳目を集めたと言えるだけのタレントや曲がないのですね。ここ数年の紅白で急増した“これ誰だよ?”枠ですが、今年はそのオンパレードになりそうな予感が漂います。

日本のヒットチャートでも強いのは結局BTS


 そう考えると、みんな知っていてニュース番組でも取り上げられるレベルなのが、冗談抜きでBTSだけなのです。10月6日付のチャートでも、トップ100に6曲ランクイン。そのうち、「マイ・ユニバース」(英ロックバンド・コールドプレイとのコラボ曲)、「Permission to Dance」、「Butter」、「Dynamite」が、トップ20内にあり、衰え知らずの勢いです。

 そのBTSだっていまさら紅白には出ないでしょうけれど、番組に軸を作るのであれば、彼らの存在は欠かせないように思います。それはBTSがいい悪いではなく、エンタメも世間の実情を反映すべきであるという側面から必要だ、という意味ですね。なんだかんだ、昨年から今年にかけて一番耳にした曲は「Dynamite」なのですから。

 

今年の米津や髭男は、お見事だけど小粒


 そして紅白が抱えるもうひとつの課題は、実力をともなった世代交代の実現です。一昨年や昨年でいえば、米津玄師、あいみょん、髭男、King Gnuといった名前が挙げられましたし、それぞれに名刺代わりの曲がありましたが、今年はそういう存在が皆無でした。その彼らにしても、今年の曲はいずれも低調。それは売上ではなく、質や傾向の問題です。

 確かに米津玄師の「死神」は、日本のヒットチャートに限定すれば、かなりの緊張感と実験的要素を持った曲でした。でも、いかんせん表現やプレゼンテーションの方向が内向きなのです。米津玄師のファンを驚かせ、裏切ることはできても、そこから先に届く力までは持っていない。

 ドラマ『リコカツ』(TBS)の主題歌「Pale Blue」も、入り組んだメロディと転調に創意工夫の跡は見られても、ひとつの曲として訴えかける迫力には欠けていました。それは、「Lemon」や「パプリカ」にはあったものです。

今年の新顔では、藤井風?


 同じことは髭男の「Cry Baby」にも言えます。ヘヴィなロックからAORまでを飲み込み、組曲のようにまとめあげるアレンジ能力。さらには、ワンフレーズごとに転調しながら、日本のポップスとしての“うた”に落とし込む手際はお見事と言うほかありません。

 しかし、皮肉なことに、その手の優秀さを追求するほどに間口は狭まっていく。木の幹ではなく、枝葉に腐心しているように見えてしまう職人気質が、パフォーマンスから色気を奪ってしまうのです。その艶こそが、「Pretender」の肝だったのに。

 もちろん、彼らが紅白に選ばれても何の文句も出ないはずです。でも、今年に関して言えば、年末を締めるにふさわしい大きな器を持った曲はなかった。残念ながら、米津、髭男を超えるインパクトを与える新しい才能も現れなかった。“じゃあ藤井風なんてどう?”と思われるかもしれませんが、彼もどちらかといえば玄人受けしてしまうタイプでしょう。

器用な人はいっぱいいるけど決め手に欠ける


 気が利いた曲を作る器用な人はいっぱいいるけど、なんだか決め手に欠ける。そんな現状も、紅白にとっては悩ましいところなのかもしれません。

 コロナ禍に加え、時代の過渡期にあえぐ音楽シーン。そんななかでの今年の紅白には、一体どんなメンツが揃うのか。楽しみに待ちましょう。

<文/音楽批評・石黒隆之>

 

 

 

 

 

 

★音楽批評家の方が「一年で一番聞いたのが、BTS (防弾少年団) の『Dynamite』」と言い切ってしまったら・・・私たち、一般人は何も言えなくなります。



でも、売れた曲と「紅白」をつなげるのはもう「古い」考えではありませんか?



これまでだって、日本の多くの大物やヒット曲を出したアーティストが「紅白」にみんながみんな、出てきたでしょうか。

出演辞退。

 

そうして、あまり知られていない中途半端な歌手や、若者しか知らない大量ガールズグループ
の出演、ずっとやってきましたよね。

 


BTS (防弾少年団) が日本で一番売れたという認識。



他のアーティストの売上の観点からの失速というのは、ある意味「日本の音楽業界の危機」みたいな話に聞こえてしまいます。



それは、J-POPファンにとってはものすごく違和感のある話。



そもそも、紅白って・・・老若男女問わず、日本人のための日本人の音楽番組で、大晦日におじいちゃんから孫が一堂に会して、「こんな曲があったんだね」「懐かしいなぁ」とみんながいろいろ言い合いながら見る「家族」の番組ではなかったのでしょうか。



そこで、安易に「よく聞いたから」とBTS (防弾少年団) の出場というより「BTS (防弾少年団) に頼む」という発想が・・・私には違和感しかありませんでした。



紅白に出たいと願っている演歌歌手、新人さん、バンド、ソロアーティスト、そしてベテラン組もまだまだたくさんおられることでしょう。



でも、「売れた」「話題になった」ことから選曲していけば、いつか視聴率は裏番組のチャンネルどこにも勝てなくなってしまいます。



紅白に価値を持たせたいなら、安易にK-POPアイドルに「頼る」ような発想は持つべきではありません。



どうせ、BTS (防弾少年団) はリモートになるでしょう?もう、彼らは日本の地上波の大きなイベント的番組にいくつも出演していて・・・いまさら、「日本人枠」が限られている紅白に出させるなんて・・・アンチを増やすようなものです。



BTS (防弾少年団) は、全員が日本語が流暢に話せません。生放送でツーカーでやり取りできるRM(キム・ナムジュン)くんだけに話させ、他のメンバーは韓国語・・・なんて、もう見たくないんですよね。



彼らの日本愛の希薄さを痛感させられるから。


BTS (防弾少年団) に頼むより、「日本の音楽業界の売り方」と「紅白の在り方」を真剣に考えていくべきではないでしょうか。

 

「懐メロ」みたいに、これまで大ヒットしたスターの歌を歌う番組になった方が・・・私は安易にBTS (防弾少年団) の出演を考えるより日本の大衆は喜ぶと思いますけれどね。

 

それに。

 

BTS (防弾少年団) 、年末は韓国の仕事の方が忙しいから・・・。紅白で中途半端にリモート出演させるのは逆に白けちゃうと思います^^;。


今年はNiziU、日本ではヒットした曲がありませんでした。残念ながら、TWICEも「TWICE JAPAN 3rd ALBUM」は春に出たけれど、印象に残る曲が記憶にありません。

 

 

 

シングル、12月発売ですものね。

 

2PMの新曲も、一般に浸透していない。

 

やっぱり、どう考えてもスバ抜けてBTS (防弾少年団) の一人勝ち。

 

かといって、紅白にBTS (防弾少年団) ってそぐわない印象が強いです。

 

「国民の音楽番組」だから。

 

BTS (防弾少年団) には、原爆Tシャツ・ブルゾンの痛い過去があります。嫌韓の方にとっては、永遠に叩けるネタです。

 

私は、だからこそメンバー自身の声で謝罪をすべきだったと思うのですが・・・事務所が着せたものなので、メンバーからの謝罪はありませんでした。だから、彼らをかばえないのが今もはがゆいのです。

 

さて。

 

紅白。

 

誰が出ても、文句は出る。

 

だったら、日本のアーティストに絞ったほうが絶対にいいと思います。

 

 

個人的には、和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」が聴きたいです(笑)。

 

 

そして、絶対に出演決定だと思って楽しみなのは、この曲です。

 

 

小田和正、「みんなのうた」放送開始60年記念ソングの『こんど、君と』。

 

 

NHK「みんなのうた」で 4月〜5月に放送された曲です。

 

 

また、V6の『素敵すてきな夜』。

 

 

 

 

環境のせいで、「みんなのうた」 を聴くことが多かったのですが、

今年は、素晴らしい楽曲が多かったです。

 

 

 

 

 

 

これだけ聴けるだけでも、紅白の価値はあると思います。K-POPアイドルに頼らずとも。

 

 

 

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