公正と公正がぶつかり合う…BTSの兵役特例めぐる奇妙な戦争

 

◎BTS(防弾少年団)が軍隊に行く問題をめぐり政界が再び騒がしくなっている。国益への寄与度が高い大衆文化芸術家が芸術・体育要員として代替服務ができるようにする内容の兵役法改正案が国会国防委員会に上程された理由だ。大統領候補である野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補まで出て「BTSは代替服務の資格が十分だ」と声を上げ、大統領選挙局面での争点に浮上する可能性も提起される。

25日に開かれた国防委員会の法案小委ではひとまず改正案処理については保留された。改正案を発議した「国民の力」の国防委員会幹事を務める成一鍾(ソン・イルジョン)議員室関係者は「会議では与野党に関係なく賛否の意見が飛び交った。今後公聴会や懇談会など公論化手続きを経てこの問題を改めて議論することにした」と伝えた。国防委員の間でもこの問題は扱うのが難しい「ホットなテーマ」ということだ。

世界的なスターで国威を発揚するBTSを現役兵として入隊させてはならないという主張はこれまで政界で引き続き提起されてきた。

2018年7月に当時の「正しい未来党」の河泰慶(ハ・テギョン)議員(現国民の力所属)が「バイオリンやピアノのような古典音楽コンクールで1位になれば兵役特例を与えるのに大衆音楽でビルボード1位になっても兵役特例を与えない」として問題を提起し、2019年には当時国会文化体育観光委員長だった民主党の安敏錫(アン・ミンソク)議員が「純粋な芸術側にだけ兵役特例を与え大衆芸術には与えないのは時代的に合わないようだ」と指摘した。昨年10月にも当時の盧雄来(ノ・ウンレ)民主党最高委員が同様の趣旨の主張を継続した。

今年に入ってからは主張を超え法案発議につながった。6月に「国民の力」の尹相ヒョン(ユン・サンヒョン)議員をはじめ、8月には成議員が類似の趣旨の兵役法改正案を発議した。それを受け7~8月の臨時国会で関連内容が議論されたが法案小委にも至らずに議論が中断された。その後先月に安議員が改めて同様の内容の兵役法改正案を発議し、今回3件の法案を併合審査することになった。

国会議員がBTSの兵役特例適用を主張する根拠は何か。

現行の兵役法上、大衆文化芸術家は兵役免除を受けることはできない。1973年に制定された文化体育分野の兵役特例制は、芸術・体育界従事者だけが該当する。BTSなど大衆文化芸術家が適用対象から除かれているのは公正でないという主張だ。25日の法案小委での審議の焦点も制度の不公正さに合わされた。「サッカー国家代表の孫興民(ソン・フンミン)は対象になりBTSは対象にならない特例基準に対して国民的共感が落ちる」というのが兵役特例賛成側の主張だ。

成議員室関係者は「BTSが受賞した『2021アメリカン・ミュージック・アワード』『ビルボード・ミュージック・アワード』などが現行の芸術・体育要員編入認定大会42種類に比べ公信力が落ちるとみることはできない。小委に参加した議員もクラシックと比較して大衆音楽界が差別されているという意見にはほとんどが共感した」と話した。

 

議場外からもこうした声が出てきた。「国民の党」の安哲秀候補はこの日フェイスブックに「文化芸術分野に限定しても、純粋芸術は対象になるのに大衆芸術は対象にならない理由も納得しがたい。『21世紀のビートルズ』というBTSの音楽とパフォーマンスの芸術的価値がクラシックジャンルに満たない理由はない」と投稿した。

BTSの兵役特例適用を反対する側からも同じく掲げるのが「公正性」だ。「兵役義務対象である20代男性の剥奪感を考慮すれば特例は公平性に外れる」という論理だ。相当数の20代男性は「BTSは莫大な富と国際的名声を通じて十分な補償を受けているのに、彼らに兵役特例の恩恵まで与えるのは公正とは距離が遠い」とみている。

実際に6月1日に韓国取引所に掲載されたBTS所属事務所のハイブの投資説明書を見ると、BTSの入隊を「お金の問題」からアプローチしている。当時投資説明書には「当社の主要アーティストであるBTSは1992年生まれ、ないし1997年生まれの現役兵入営対象メンバーで構成されており、(中略)主要収益源であるアーティストの入隊などによる活動中断が発生する場合、会社の収益性と成長性に否定的影響を及ぼしかねないため…」と記されている。

政権も事実上反対意見を出している。国防部はこの日、プ・スンチャン報道官の会見を通じ、「公平な兵役履行という原則上、芸術体育要員の(代替服務)拡大は慎重であるべき」と明らかにした。

当事者であるBTSメンバーは、兵役恩恵を望むという意向を明らかにしていない。数回にわたり「兵役を履修する」と強調した。BTSファンクラブである「アーミー」も2018年に「BTSを政治に利用するな」「アーミーは軍免除を望むと言ったことはない」との立場を明らかにした。

もちろん、この問題をBTSの問題でだけ見ることを警戒する声もある。民主党の金振杓(キム・ジンピョ)議員室関係者は「兵役特例はBTSだけの問題ではなく、20代の男性が敏感に注目する公正性問題と関連したもの。いまより公正な基準とものさしで兵役義務を負わせることがより重要だという側面から政界で注目するもの」と話した。

◇兵役特例をめぐる公正性議論はきのうきょうのことではない。

韓国がベスト4まで進出した2002年のサッカー・ワールドカップ当時、代表チームがベスト16に進出すると「オリンピックとアジア大会の2種類にだけ特例を適用する」という原則を破り、選手らに特別規定に基づく兵役免除の恩恵が与えられた。2006年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベスト4に上がった選手らも兵役免除を受けている。2つの場合いずれも選手らの労苦を認めるべきという賛成論理に対し公平性に外れるという反対世論もやはり激しかった。

団体戦の場合は1分でも出場した選手だけ兵役免除を受けられるため便法が動員されることもあった。ロンドン五輪男子サッカーの場合、韓国が日本に2対0でリードしており兵役免除を控えていた。こうした状況で五輪では一度も試合に出場していなかったキム・ギヒ選手が試合終了1分を残して交代投入され議論が起きた。

今年開かれた東京五輪では、6カ国だけが出場した野球で韓国チームが最低の成績を繰り返しながらも銅メダルを取れる状況になると、「国威発揚ではなく嘲弄感」としながら特恵を剥奪すべきという青瓦台(チョンワデ、大統領府)請願が上げられたりもした。

 

 

 

 

 

★公平性・・・ねぇ。

 

韓国という国家は、日本に比べてみても国民性として欠如しているものが「公平性」だと思うけれど(笑)。

 

<バイオリンやピアノのような古典音楽コンクールで1位になれば兵役特例を与えるのに、大衆音楽でビルボード1位になっても兵役特例を与えないのはおかしい>

 

こんなことを政治家が言っていることが、おかしいと思うんですけれどね。

 

音楽家は、誰かの応援や力で1位になったわけではありません。

 

ビルボード1位というのは、ファンとお金が動いてなされて結果として出たものでは。

 

彼らの経済効果で、特別な待遇を与えるべき・・・と言った方が納得がいくのにビルボードのことを出すと・・・「不正操作」の裏もあるから、説得力に欠けるんです。

 

政治家、それも分からずに議論しようとするから「公平性に欠ける」って言われちゃうんですよ。

 

BTS (防弾少年団) のこと、もっとちゃんと調べてから彼らのことを語れと思います。

 

彼らの今の地位は、K-POPアイドルたちの歩みの積み重ねで成り立ったと思います。

 

海外進出を試みてきたK-POPアイドル、K-POPアーティストたち。

 

海外公演をやってきたスターたち。

 

 

 

今回のBTSの公演以前から、ドイツはK―POPブームに沸いている。先月14日には、KBSテレビの音楽番組「ミュージックバンク」の公演がベルリンで行われた。

 人気グループのEXO(エクソ)、Wanna One(ワナワン)などが舞台に立ち、1万席がファンで埋まった。

 2PM、INFINITE(インフィニット)、GOT7(ガットセブン)などK―POPスターはドイツを頻繁に訪れており、2013年以降にベルリンやケルン、フランクフルトなどの主要都市で行われたコンサートは約30公演に上る。

 BIGBANG(ビッグバン)のメンバー、G―DRAGON(ジードラゴン)が昨年9月に開いたコンサートでは、1万7000枚のチケットが売り切れた。歌手のZICO(ジコ)も1500席の会場を満員にした。

 

 

 

★K-POPが欧米で受け入れられる雰囲気を先人たちが築き上げていたのは、言うまでもありません。

 

だからこそ、兵役の特例は違うんじゃないか・・・とおっしゃる他のK-POPアイドルファンの声もあるんです。

 

日本でK-POPアイドルが活動出来る道を開拓した神話(SHINHWA)、BoA、東方神起、SS501、SUPER JUNIOR、FTISLAND、CNBULE、2PM、BIGBANG世代・・・。

 

海外進出を試みたRAIN(ピ)、SE7ENらソロシンガー。

 

 

 

 

トラブルも多かったです。

 

でも、映画とK-POPシンガーとして海外進出したRAIN(ピ)の功績は、今から振り返っても大きかったと思います。

 

彼らがつけた道の上を歩いて行ったBTS (防弾少年団) 。

 

そういう見方がある以上・・・公平性を問うことは困難なんですよ。今の彼らの地位は、K-POPアイドルのすべての功績なのだから。

 

音楽家と一緒に出来ない理由です。

 

しかし、それでもBTS (防弾少年団) の稼いだ金・・・韓国にもたらした利益は計り知れません。

 

先輩たちの築いたものを最大限に生かしたという意味では、彼ら自身が築いた功績と言えます。

 

とはいえ、これが国民の声です。

 

特恵をもらったスター選手たちに対して、結果が出せなかったら・・・。

 

<「国威発揚ではなく嘲弄感」としながら特恵を剥奪すべきという声が上がる―――>

 

こんな風に、指を指されてしまう―――。

 

公平性などキレイごとをいうから、結論が出せないのです・・・韓国の政治家さん。

 

「利用したいのに、いなくなっちゃ困る」

 

正直に言ったら?

 

ビートルズと肩を並べる話を出すのも・・・ナンセンス。

 

BTS (防弾少年団) しか見えていなくない?

 

G-DRAGONがソロが海外公演をしていた頃、彼一人で何をどれだけ成し遂げたか・・・知っているのかしら。

 

それでも、G-DRAGONに特恵など与えませんでしたよね?BIGBANG、全員・・・兵役へ行かせましたよね。

 

 

 

2017年時点では、EXOが一番人気でした。

 

だから、政治家たちはEXOの名を利用していたんです。

 

 

 

 

2020年にBTS (防弾少年団) が偉業を成し遂げるほどに成長し、EXOを抜いて一番になったわけですが。

 

EXOでも、入隊をしています。

 

 

 

こうしてみると、K-POPアイドル全員でBTS (防弾少年団) をグローバルスターにのし上げたという見方も出来ます。

 

公平性。

 

公平というのなら、BTS (防弾少年団) も普通の兵役へ就くべき。

 

だけど、彼らの功績を認めるからこそ、「延期」を法的に可能にした―――。

 

これで十分なんじゃないですかね。

 

 

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