もういいかいと問いかけて
まあだだよの声を待つ
もういいよと目を開けて
夢から醒めた部屋の中

もう厭だと呟いて
今日も同じ服を着る
もう駄目ねと蹲り
でも何処にも行けなくって

戯れ合って 繋ぎ合って
それで何かが分かるというの
拙いね つれないね
だから私に話しかけないで

無意味な言葉を繰り返し
無邪気な思いを突き返し
何が気に入らないのかって
誰かが言う 誰もが言う

素直な思いを吐き出して
素顔の自分を差し出して
それで分かり合えるからって
誰もが言うけどそんなの
うそ


もう嫌だと呟いて
今日も同じ顔を見る
もう止めてと目を伏せて
でも誰にも言えなくって

群れ合って 連れ合って
それに何の意味があるというの
さもしいね 賢しいね
だから私に構まって来ないで

馴れ合いたいのは傷口を
舐め合うだけの茶番劇
何に噛み付いているのかって
誰かが言う 誰もが言う

優しさなんて臆病な
自分可愛さの逃げ口上
それで上手く行くからって
皆んな優しいでもそんなの
うそ


もういいかい まあだだよ
何処に私は隠れればいいの?
もういいかい もういいよ
誰も私を呼んでくれないの?


ここに居るよと叫びたい
だけど見つかりたくもない
それじゃ何も分からないよって
誰かが言う 誰もが言う

孤独に震えてる訳じゃない
他人に怯えてる訳じゃない
私が知りたい答えに誰か
答えられるなら答えてみてよ
聞こえているなら答えてみてよ
誤魔化さないで何か言ってよ
誰も答えないだから
全部うそ


©2012, 2020 music, lyrics & video by Fuujyo Sawatari
feat. Hatsune Miku (1st Generation)
song made by GarageBand for Mac
video made by iMovie for Mac
video quoted from mixkit, pexels, pixabay & videezy



*創作Note

 ずいぶんと前に作った曲『かくれんぼ』は、私のDTM経験・知識不足からミックスが上手くいかず、以前から納得していませんでした。そこで今回、演奏に若干修正を加えた後にリミックスし、オリジナルMVを制作して再アップしました。

 何がダメだったのか、今ならよくわかります。ロックっぽく音圧を上げようと音を重ねすぎてモコモコになってしまい、その原因を理解していなかったからです。つまり、各楽器の低音部がぶつかって音がこもってしまったんですね。それはドラム・ベース・ピアノの不要な低音部をがっつりイコライザーでカットすることによりあっさり解決してしまいました。DTM初心者には「あるある」な話なのかどうかわかりませんが、ミックスして「どうも音がこもるな」と思った方は参考にしてみてください。

 いや、お恥ずかしい話「音の厚み」と「音の圧力」の区別がついていなかったんです。こんなことならアマチュアバンド時代、練習スタジオで簡易レコーディングをお願いしたエンジニアさんにレコーディングについて詳しく説明を聞いておくべきでした。当時は演奏に夢中でレコーディングについてはすっかりお任せだったのですが、それは良くないことです。ミュージシャンは曲作りや演奏だけでなく、レコーディングの知識も最低限は持っておくべきだと今更ながらに思いました。

 フルHDのMVは例によって版権フリーの映像をかき集めて作りました。作り始めたときは「こんな短い映像ばかりでどうやって4分もたせるんだ?」と思うのですが、意外となんとかなるものです。ただ方法論は限られるので、どの曲も同じようなMVになってしまいそうな気がします。映像編集はとても楽しいですが、フリー映像だけではどうしても表現に限界がありますね。でもまあとりあえずは気合が入れば作っていきたいと考えています。気乗りしなかったらまた一枚写真に逆戻りしますけど(笑)。MVについてはそんなユルい感じで考えています。