「砂上の楼閣」という言葉があります。
これは見かけはりっぱであるが、基礎がしっかりしていないために長く維持できない物事のたとえです。
例えば「1+2×3」を「9」と答える生徒がいます。
これは計算順序をまちがえて「1+2」を先に計算したために起こった誤りです。
四則計算ではたし算・ひき算より、かけ算・わり算を先に計算しなければなりません。
この生徒は次にどんな応用問題を解いても実力はつきません。
中学の数学でつまずいている生徒の大半は、方程式の利用や関数、証明でなく、実は1年の1学期の正の数・負の数や文字式の基本的なルールがちゃんと身に付いていないという傾向にあります。
中には小学の分数や小数の基礎計算、あるいは面積、体積を求める公式や単位変換をおぼえていないというケースもめずらしくありません。
そしてこれは数学だけでなく英語や国語についてもいえることです。
英語では、be動詞と一般動詞の構文の書き分けや代名詞の使い分け、国語では小学で習った漢字が正確に読めなかったり、熟語の意味がわかっていないということもよくあります。
意味がわからなければ、文章や問題を正確に読み取ることはできません。
そういった生徒にあわてて塾通いさせたり、月刊教材を買い与えても思ったように成績は伸びません。
それはまるで2~3㎞しか走れない子にフルマラソンをさせるようなもので、すぐに息切れしてしまうのは目に見えています。
その様子を見て「うちの子はやる気がないからダメ」と全否定してしまっている保護者もよく見かけます。
卵が先かニワトリが先かではありませんが、やる気がないからダメなのではなく、分からないからやる気がなくなるのです。
勉強に意欲的に取り組ませるには、達成感を味合わせることが大事です。
「僕だって、わたしだてやればできるんだ」と思わせることが大事なのです。
そのためには本人のレベルには合わせた内容を、本人のペースで取り組ませることです。
中学2,3年生で半分以下の成績をとっているのなら、中1の初めから復習させることです。
そして問題集は基本問題が中心で、できるだけ薄いものを与えて下さい。
とりあえず1冊やりきったという達成感が大事です。
それが次のやる気につながっていきます。
そしてそのくり返しの中で、本物のやる気と学力が養成されていくのです。
あせる必要はありません。
基礎の理解と自分自身にたいする自信がついてくれば、学力はぐんぐん伸びていきます。
「きっずゼミ」では、「学年より学力」の考え方のもと、小学生は無学年進級式でたとえ学年を2学年3学年さげてもお子さんの分かるところ、基礎から積み上げ直します。
中学生も教材を固定化せず生徒の学力と進捗状況に合わせ、「基礎養成」「トレーニング」「教科書準拠」「実力養成」4パターンの教材を柔軟に組み合わせた完全個別指導を行っています。
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