11月下旬~12月上旬にかけて来日ツアー中のキング・クリムゾン。
その初日。
11月27日の東京国際フォーラム公演に行ってきました!!
キング・クリムゾンといえば、僕が高校時代から30年近くにわたって大好きでい続けているバンド。
ここ最近では、2015年(→僕の感想はコチラ)、2018年(→僕の感想はコチラと、コチラ)と、比較的ハイペースで来日していますし、3年前のツアーの時にはマネージャーのデヴィッドさんが「次の来日は2021年を予定しているよ! ・・・うん。たぶん・・・ね」みたいな発言をしていたので、今年はきっと観られるだろうと期待していたけれども、折しも世間はコロナ禍真っ最中。
残念ながら今回は無理かなぁ・・・と半ば諦めていたものの、夏ごろにチケット発売のニュースが!!
いやー、去年からはいろいろと大変な日々が続いたけれども、生きていればいいこともあるもんだ・・・と、ツアー初日と最終日(註:当初は追加公演は発表されておらず、12/5が最終日でした)のチケットをゲット!
当日までは絶対に生き延びよう・・・と日々を過ごしつつ、ようやくツアー初日を迎えたのでありました。
そんなこんな。
メンバーたちはもちろん。
当日訪れたファンたちも、様々な想いを抱えたまま迎えであろうツアー初日。
いったいどんなライブになるのだろうか・・・
と思っていたのでしたが・・・・・。
いやいや。
おかしいでしょう!
デビュー50周年を超えた、メンバーの平均年齢が67歳のバンドが、こんな音を出せるはずがないでしょうよ!
と思わずにはいられない、壮絶な2時間半!!
ステージの上から、人間の持つ感情の全てが、次々と降り注いでくるものだから、我々はただじっとそれを受け入れて、ひたすら恍惚とさせられる・・・みたいな、我ながら何を言っているか分からなくなるほどの衝撃的な体験にただただ酔いしれたのでありました。
前回の2018年、前々回の2015年の来日公演も本当に素晴らしかったんだけれども、今にして思えば、あれは構築されたカオスとでも言うべき、理路整然とした演奏。
いやいや。
今回のライブだって、世界中の大抵のロックバンドよりも理路整然とした演奏であることは間違いなかったんだけれども、それ以上に感じられたのは、メンバー全員で楽曲が崩壊する直前までどれだけ型破りな演奏ができるか・・・を争うチキンレースでもやっているのでは?と思わずにはいられないほど、限界まで攻めたスリリングな演奏をしていたよなぁ・・・というところ。
もしかしたら、それはこっちの勝手な解釈で、実際にはツアー初日。
しかもコロナ隔離明けの演奏だったので、ただ単に失敗していただけだったのかもしれないけれども、いずれにせよこの混沌と整然の狭間の美しさこそがこのバンドの真骨頂!
個人的には、いままでずっと聴きたかったけど、一度もライブでは聴いたことのなかった『太陽と旋律 PartⅠ』を聴けたし、前回の来日では聴けなかった『21世紀のスキッゾイドマン』も6年ぶりに聴けたし・・・で大満足!のライブだったのでした!
アンコール後の撮影OKタイム。
・・・・というわけで、僕が次に彼らを観に行くのは来日ツアー終盤。
12月5日の立川ステージガーデンでのライブ。
果たして次はどんな光景を見せてくれるのか・・・
今から楽しみです!
※会場で気になったものシリーズ
こちらはクリムゾンのライブではおなじみのいつもの注意書き。
こちらはWithコロナ時代ならではの注意書き
いろいろ考えてみると、今回の来日公演は本当に奇跡的に実現したものだったんですねー。
来日を英断してくれたメンバーと、実現に向けて尽力してくれているスタッフの皆さんには本当に感謝です!