きらり風物物語

1月9日に白崎海岸の水仙を見に行ってきました。風が強く水仙の花の中を海岸に向かって降りて行くと水仙の香と波しぶきで迫力!

枯れ木の枝に丸い得体のしれない物体が・・・あれは何?

2017-03-23 10:37:51 | 日記
 山道を歩いていた時です。遠くに見える大きな枯れ木の枝のところどころに、枯れ枝を組み合わせてできた丸いボールの形をした物をくっつけている木を見つけました。あれは何?とシャッターを押しました。


 あまり近寄れません。小鳥が枝を集めて巣を作ったのかと思っていました。
 気になったので調べてみると、あれが ヤドリギ だったのですね。落葉樹に寄生して育っている木だったのです。何か複雑な感じ!
 ヤドリギというなまえは聞いたことがありました。ヨーロッパでは幸福をつかさどる神が宿るとされ、ヤドリギの下でキスをすると幸せな結婚ができるとか言われていてます。
 落葉樹のサクラ、エノキ、ブナ、クワなどに半寄生する小常緑樹だそうです。あれが1個の生命体とは思いませんでした。

 
 キレンジャクという秋に日本へ渡ってくる鳥がヤドリギの実を食べ、周りにベトベトする粘着性の物質がついている種を木にくっつけて、そこで芽をだし寄生するようです。キレンジャク以外の鳥は粘り気がくちばしにつくのを嫌って、ヤドリギの実は食べないと言われています。
 冬で葉が散っていたので見つけることができましたが、葉の生い茂っているときには見つけにくいだろうなと思います。

 今度ヤドリギを見つけたら、ぜひ下へ行って願い事の1つでもしたいものです。
 

 

春黄金花(はるこがねばな)を見つけたよ!

2017-03-09 12:53:12 | 日記
 春黄金花 は木全体が早春の光を浴びて黄金色に輝く、ということで名付けられ 山茱萸(さんしゅゆ)とも呼ばれています。



 早春の晴れた日に満開の春黄金花をみつけられたのは本当にラッキーでした。


 秋には赤いグミ(茱萸)のような実ができるので山茱萸だそうです。
 
 赤い実はすっぱくて少し渋みがありますが食べることができ、お酒につけてもよいそうです。

 たねを取って実を乾燥したものは、滋養強壮、糖尿病、排尿障害などの効果があり、漢方薬の八味地黄丸にも使われています。

 今度は実ができている時期にも行きたいものです。

 蛇足ですが、
 春黄金花はミズキ科の植物ですが、春のつかない 黄金花 というシソ科の植物もあります。
この植物の根は鮮やかな黄色をしているので花がムラサキ色なのに黄金花と言われています。この花の根は黄ごんと言って漢方薬の小柴胡湯に使われています。


 
 


 

馬酔木(あせび)は植物の名前ですよ。

2017-03-07 12:39:22 | 日記
 馬酔木(あせび)の花が満開でした。葉の先から枝をだし、そこにスズランに似た花をたくさんつけていました。
 
 
 下向きのつぼ型の花です。
 
 あせびの葉を食べた馬があせびの毒のためふらふらになり、足取りが酔っているみたいになるということで 馬酔木 と名付けられたそうだ。草食動物はたいていこの葉は食べないらしい。動物の直感でしょう。
 馬酔木はレンゲツツジやツツジ、シャクナゲなどと同じツツジ科の植物なのです。


 ツツジ科の植物にはグラヤノトキシンという毒素が含まれています。
 トルコでツツジのはなの蜜からとったハチミツで中毒を起こしたという話を聞いたことがあります。
 馬酔木という名前の居酒屋があったような気がします。どういうものなのだろうかとフト思いました。

 
 

そっと咲いていた黄連の花。貴重な植物です。

2017-03-04 11:07:17 | 日記
 セリバオウレンの花を見つけました。


 今頃咲いているはずだと思い薬用植物園で探していると目立たずひっそりと咲いているのを見つけました。感激です。本来は山林の中で咲いている花ですが、小さくて目立たないため群生をしていないとなかなか見つけられない花です。本当にか弱そうに咲いていました。誰も目にとめないような地味な花です。


 オウレンにはバイカオウレンとキクバオウレンとセリバオウレンまどがあり、バイカオウレンは薬用には用いられないが、後の2つは漢方薬に使われています。漢方の世界では黄連は人参と同じくらい高価な植物です。栽培方法は日陰を好むため藁を束ねた屋根で日陰を作って栽培するらしい。

 オウレンは土の中ででつながっており根茎は黄色をしているため黄連と名がつけられています。
 オウレンの薬効は抗菌、抗炎症などがあり消化器系や循環器系に効くため、黄連湯、黄連解毒湯、など多数の漢方薬に使われています。

春の風、アネモネ

2017-03-03 09:37:54 | 日記
 アネモネってこんなに背の低い花とは・・・
 パンジーなどが植わっている植物園の花壇の中でひときわ目立って咲いている色とりどりの花がありました。


 アネモネ。  赤、白、ピンク、紫といろいろ。そして一重や八重の花と種類もあり地面から10センチほどのところで咲き誇っており、つい見とれてしまいました。




 アネモネという名はギリシャ語の 春の風 という anemos から来ているらしい。

 アネモネはキンポウゲ科の植物で毒性があります。全草に毒性があるため茎を折った時などに汁がつくと皮膚炎をおこしたり、水泡ができてしまうことがありますので気をけなければなりません。
 せっかく可愛く咲いているのにと思っていたのに毒性があると聞くと 他のものを引き付けるために派手、派手なのかと思いました。植物の世界の生存競争をかいま見た気分です。