先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

欧州、エネ危機乗り越えたら、食品高騰

2023年06月03日 00時41分38秒 | 日記

ウクライナ侵攻に抗議する欧米がロシア制裁施策を取っているが、そのたいこうとして、ロシアは欧州向け石油や天然ガスの禁輸をしている。幸い、この冬は、欧州は暖冬で、大きな問題は回避できているが、今は、食料が高騰していると、Wallstreetjournalが報じていた。 理由は、生産者が肥料やエネルギーの確保のため、割高な長期契約をしたのではないかと下段のように英国中央銀行総裁の話を紹介していた。日本でも食料はじめ消費者消耗品の値上がりが続いているが、欧州に比べると穏やか。差し迫っている危機の欧州とそうでない日本との斎か?

食品価格がこれほど長く、これほど急激に上昇している理由が完全に明らかになっているわけではない。国際商品市場(ここで農家に支払われる価格が決まる)において、食料価格は2022年4月以降下落が続いている。だが、一次産品のコストは最終価格のほんの一部を占めるにすぎない。消費者は加工・包装・輸送・流通のコストも支払っており、生産者と消費者の間の価格差は異例なほど広がっている。

 BOEのベイリー総裁の見立てでは、ロシアのウクライナ侵攻が始まった頃、食料生産者は先行きが不透明な時期に供給を確保しようと躍起になり、肥料やエネルギーなどの供給業者と割高な長期契約を結んだことが、BOEが食品価格に関する見通しを誤った理由の一つだという。

 だが、小売業者への目が厳しくなっていることからもうかがえるように、利益率の拡大も一因ではないかとの見方も政策立案者の中にはある。ベイリー総裁は議会での発言で、食品供給業者の責任を問うことには慎重な姿勢を示した。

「(彼らは)昨年初めに圧迫された利益率の回復を図っている」とベイリー氏は述べている。

(The Wall Street Journal/Paul Hannon)

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