こんにちは。白川です。

私の母も82歳ですが、
その母の7つ上の叔母は89歳です。

旦那さんはなくなりましたが、
まだまだ元気です。

1人で大きな家に住み、
毎日楽しく、庭でお花を育てたり
持っている服をリメイクしたりして
日々を楽しんでいます。

もともと車には乗っていませんでしたが、
転んだら大変とか、
物忘れがひどくなったら危ないなぁとか
少しずつ感じ始めているようです。

同じ県内の少し離れたところに

息子さんが住んでいて、
息子さんにも家族があるものですから、

今までは一緒に暮らさなくても良いと伝えていたようです。

それでも、
突然倒れたらどうしようとか、
突然訳が分からなくなったらどうしよう
と言う不安は、まぁ、歳も歳ですから、

出てくるわけですよ。

近所の同年代の人にも
様々なトラブルが起きたり、
救急車呼んだり
入院したりしているので、

さあ、いよいよ老後だ。


10年位前に
叔母が軽く話していたのは
高級な老人ホームに入って、

悠々自適に暮らそうかなという話でした。

私が介護経験者ということもあって、

自宅を処分して

有料老人ホームってどう?

なんてきかれたこともありました。


最初はそれもいいんじゃないかなと答えていましたが、

本当の老後、
なんて書きましたけれど、

動けなくなったときにとか
倒れちゃったときに
って言う不安て誰でもあるじゃないですか。

子供に迷惑をかけたくない。
だけど、子供にもどうして欲しいか気持ちがあるんだったら
どうせ死に行くんだから、

子供の意思を尊重したい。

それって日本人特有のあるあるなんですよね。

死んでからの財産分与の話でもよく立ち上がりますが、

後は子供たちで話し合って決めてちょうだい。

これって争いの種です滝汗

老人ホームに入るかどうかも同じことです。

痴呆になってしまう前に

行く先を決めておきたいけれど、
子供の意思を尊重したい。

体験している方ならわかると思いますが、親がそう言っている時って、
子供も同じこと言うんですよ。


お母さんの好きにしたらいい  って。

子供の気持ちからすると、
最後くらい好きにしたら良い。


死ぬ間際に

もっとこうしたかった、

ああしたかったと無念を残してほしくない。

そうなんですよね。

どんな親も子も、
お互いを思いやっている。
愛なんですよね。

愛ゆえに、お互いの悔いのないようにしてあげたい。

わかったわかった。
そんなのどうでもいいんですよ(乱暴ニヤリ)


あのね、
みんな、自分の思いをちゃんと自覚して、
そして、適宜周りに伝えなきゃだめですよ。

うちの父は胃瘻を開けませんでした。

喉の癌をやっていたので、飲み食いができなかったんですが、
頸管栄養という手を取らなかったんですね。

親戚はざわざわしました。
それって殺してるんじゃないの?なんて言われましたが、
生前、母と父でその話になったときに、
死ぬ間際チューブだらけって嫌だよねみたいな話をしてたんですって。

頸管栄養でお話もできない、

そのあと意識不明のまま心臓だけ動いてるなんて
なんかそれも本人にもかわいそうな気がする。
母自身、自分が食べられなくなっても、

胃瘻を開けないでほしいと私に言っています。

父の時も、
そういう流れで本人も言ってましたから、

という署名を書いて
胃瘻はしませんでした。

本人の意思ってすごく大事なんですよ。

これでよかったんだろうかって子供が迷うような

グレーゾーンのメッセージを残しても
みんなが困っちゃうだけです。

だから、ちゃんと自分の気持ちは伝えないとね。

叔母の場合、

母がよく話を聞いても、
本当に、どうしたらいいかわからないようだったんですね。

思いやりでぐるぐるしている。

そういう方も多いと思うんです。


どれが最善なんだろう?
今の制度、最新の法律に則ったら
今後自分が具合が悪くなって、亡くなった後
子孫たちが一番良い方向にいけるには

どうしたらいいんだろう?

悩みますよね。


そんな時はやっぱり、

自分に聞くしかありません。

ずっと前に母が朝3ページ書くというのを実践していました。

本が流行りましたね。まぁ本の通りにしなくても、

朝起きた時や
物思いにふけた時など
大きな白い紙に

ただただ思いついた言葉を書いていく。

ただただ書く。


そうすると、何度も同じ単語が出てくることもあるでしょうし、
気づいてなかった自分の本音とかだんだん出てくるんですよね。


1人で死にたくないな とか
家族がそばにいて欲しいな とか

逆に、
別に家族と一緒じゃなくてもいいかなぁ とか。

そういう細かい本音って
自分でも気づかなかったりするんですよ。

なので、
まず叔母には

自分が本当に何を求めているのかは

自分しかわからないんだから
とりあえずたくさん書き出してみて
と伝えました。

これって
老後の問題だけじゃないと思うんですけど。

結婚 離婚 出産
進学 就職 転職
どれをとっても、モヤモヤ悩むじゃないですか。

何に悩んでいるかって、
思いやりで悩むんですよね。

こっちに決断したら

あの人に迷惑なんじゃないかとか。


でもそれって自分のためじゃないんですよ。

ちょっと非常識かもしれなくても
自分は本当はこうしたかった
っていう思いって、


ずーっと残りますよ。

だったらせめて文字にして

目の前に出してください。

そうすれば


息子にはそばにいて欲しいけど、

嫁は別にそうでもないとか


何かあったらそばに来てくれればいいけど、

一緒にずーっと暮らしたくはないなとか。


死ぬのがまだちょっと怖いとか。


今この地域の住み心地が良くなってきたなとか。


そんな本音が出てくるものです。

普通の人ってどうなんだろうとか
関係ないです。

1番大事なのは
自分がどう思って
どうしたいか。


そう思ってるけど、

そうしないという選択を自分でするのもありです。

それもちゃんと自分と話し合って決めること。

墓場まで本音を持っていく必要は無いんですよ。

生きてるうちに悩んで考えて決断しましょう。

人任せにしないこと。

それもあなたが選ぶことです(^^)


死に様も、

あなたらしく子供に見せてあげてほしい。