長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

西池袋おけいこ案内

2022年11月22日 08時34分34秒 | お知らせ
 能楽の初体験をなさった方々から興味深い感想を伺いました。
「笛の音程がはずれているのに、とても心に残って、また聞きたくなってしまった」
「鼓:つづみの音程が見る舞台ごとに違うのは何故か、とても不思議に思っていました…」

 それで、逆にビックリ、私の目からウロコが落ちました。
 そうか、西洋音楽の素養しかない方は、日本の伝統音楽を鑑賞するのに、洋楽の物差しでもって鑑賞なさるのだ!

 日本の学校教育では、私が小学生だった昭和40年代から既にドレミファ…の、12音階で奏でる音楽しか教えていませんが、20世紀の子どもたちの身の回りには日本の伝統、古典から根差した文化が多数、空気のように存在しておりました。
 21世紀の現在、純正、まじりっけなしの洋楽体験しかない環境で育った方々はそのように感じてしまうのか、と、ガリレオ・ガリレイが天動説をくつがえす論説を聴いた16世紀の教会の方々のように、眼が点になり、…そして、これは是非とも地動説を流布せねばなるまい…! 
 と、新たに、発想がマイノリティな領域に肩入れする向こう意気、血汐がよみがえってきたのです。

 三味線は絶対音ではなく、相対音で奏でる世界です…と、中学校の三味線の授業で忘れずにお伝えしています。
 また、左脳で論理的に整えられた音楽ではなく、右脳の情緒・感情を豊かにたもつ音色:おんしょくが特徴であるともお教えしております。
 コンピュータの機械的な音階では、人間の精神を和らげ、安らげることは不可能ではないかと、ずっと考えておりました。

 こころ深き季節…秋から冬へ身支度を調えるシーズン、ぜひ三味線の深い音色:ねいろで、スピリット、マインド、ソウル…をやわらげて頂きたいなぁ…と、とげとげしい世相に接するたび感じます。

 さて、7月に当ブログでもお伝えいたしましたワンコインで三味線を弾けるところ“しもきた三味線プレイス”ご好評によりまして、西池袋稽古場でも開催いたしますこととなりました。

 場所は、池袋西口から乱歩通りを西へ西へ直進、山手通りを目指します。北条氏にゆかりのミツウロコ紋も印象的な祥雲寺が右手に見えますればもうすぐ、伝統工芸士で三味線づくりの名手であるご店主のマニアックなお話も愉しい柏屋楽器店の稽古場です。

 お散歩がてらではなく、一刻も早く三味線に触りたい!!!と、気がせく方には営団地下鉄有楽町線・副都心線の要町駅からお越しくださいませ。目の前です。
 木曜日に開催しております。完全予約制です。電話03-3468-0330へご連絡くださいませ。

 【にしいけ三味線プレイス】の詳しいご利用法は、しもきた三味線プレイスのホームページをご覧くださいませ。

https://shami-place.com/

 ご来駕いただけましたら、今節めっきり少なくなった気の利いた和食屋さん情報もお伝えいたします…(o^―^o)

 【追記】
もちろん、普通に着実にお稽古なさりたい皆さま向けに、通常のお稽古も致します。
入門ご希望の皆さま、広く募っておりますので、ご連絡下さいませ。
電話:03-3468-0330 (三四郎は、オー三味おう、です)

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