長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

橘はじめて黄なるか

2022年11月18日 23時41分00秒 | 近況
 さて、令和4年の今季最後のふたりの幼虫たちは、立冬を過ぎても猶、20℃ほどもある気温に気をよくしてのびのびと育っていたのでありますが、







 西の空に寝待月が残る朝、 



 レモンの葉っぱに佇む一匹を残し、夕刻いそいそと蛹化へと逍遥の旅へ。



 残された最後のひとりは食いよいよ逞しく、





 火曜日、そぼ降る雨に濡れながら、枝上にじっと忍び居り、翌日は晴天となりましたのが、



 月暦廿二夜の残んの月を西に見て、観察者は暫し水辺へ。



















 水面の煌めきを眼に残して人界の徘徊から戻ると、夕暮れの檸檬樹はもぬけの殻、無人となって虚しく空に枝を伸ばしておりました。



 無事にどこかで蛹になって、来春青空へ飛び立てますように…
 翌朝。君去りしのちの傷心を、トンボが慰めに来てくれました。







 今年のレモンも佳い檸檬。



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