あなたへ
今の私が歩む早い流れの中で出会ったのは、
マッサージがとても上手な方です。
以前は、その道を目指そうかとも考えたのだと言う彼女は、
ストレッチなんかにも、とても詳しいのです。
腰が痛いと言えば、それに適したストレッチを教えてくれて、
肩が痛いと言えば、それに適したストレッチを教えてくれると共に、
マッサージを施してくれて。
私が元気に日々を歩むことが出来ているのは、実は彼女のお陰なのです。
今の私が毎晩欠かさずに続けているのは、
以前のあなたから勧められたのであろう例のストレッチと、
彼女が教えてくれたストレッチ。
そのお陰で、私は、毎朝快適に目覚めて、
早い流れにしっかりと乗って歩んでいます。
今日もまた、快適な目覚めと共に1日を過ごしながら、
ふと思い出していたのは、
肩が痛い、腰が痛いと言うあなたに、
肩揉みやマッサージを施した幾つもの夜でした。
もしも、あの頃のあなたに、
彼女から学んだストレッチを教えることが出来たのなら、
あなたはもっと違った朝を迎えていたのかも知れません。
そして、今の私なら、あの頃よりも、
きっと上手にあなたの疲れた体を癒すことが出来たのでしょう。
きっと、何かを上手になるためには、
それが上手な人と出会うことが一番だと思うから。
マッサージが上手な彼女から施されたことを思い出しながら、
あなたにマッサージをしてあげる事が出来たのなら、
きっと私は少しずつ、何かが変わって行ったのでしょう。
料理も、そしてきっとマッサージも、
何もかもが、あの頃のよりも今。
あなたの側で成長していたかったな
今日の私は、こんな気持ちを感じながら、
あなたにマッサージを施していたあの頃を思い出していたけれど、
あなたはもう、疲れることはないんだね。
もしも今、此処に、
あなたにマッサージをしてあげる時間が存在していたのなら、
あなたはどんな言葉をくれたのかな。