学舎の記憶|廃校を旅するブログ|

誰しもが記憶に残している「まなびや」の形、歴史を記します

長岡市立寺泊中学校(旧)

■学校データ

創立:1947年

寺泊町立寺泊中学校として寺泊町立寺泊小学校に併置して開校。野積分校、夏戸分校を設置。

・1952年に新校舎竣工のため移転。

・1953年に野積分校、夏戸分校を廃止。

・1979年に火災により校舎の一部焼失。

・1980年に新校舎竣工。

・1996年に寺泊町立大河津中学校と統合。現在地に校舎竣工移転。

・2006年に市町村合併により長岡市立寺泊中学校と改称。

閉校:-

寺泊中学校自体は現役の学校だが、校舎の一部がまだ旧校舎跡地に残っている。

学校がかつてあった場所は「汐見台」という名称がつけられ、寺泊港が望める眺望地だったため、移転後はグラウンド跡を駐車場として整備され、トイレやベンチなどが備えられている。ちなみにこの駐車場は高台にあるため、防災用の駐車場としての役割もあるようだ。

その駐車場の片隅に、鉄筋コンクリート製の校舎が残っている。何かに使われている様子はない。残っている校舎は1980年に建てられたもので、現在の寺泊中学校が移転竣工されるまでわずか16年しか使われていなかったことになる。火災で焼失したしまったため仕方がないことだが、他の利用方法はなかったのだろうか。(もしかしたら沿革に内だけで何かに使われていたのかもしれないが)

汐見台に設けられた遊歩道沿いには閉校記念碑も建てられており、表には「寺泊中学校跡」と、裏面には校歌が刻まれている。現役の校舎があるのだが、それでも閉校記念碑が残されているのは珍しい。厳密には統合移転になるわけだから、あるのか。

それにしても、いい景色である。水平線の向こうに落ちる夕日を眺めることもできるようなので、ぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。

(1975年の空中写真。赤い○印が寺泊中学校(旧)。青い○印が寺泊小学校。出典:国土地理院

(2004年の空中写真。赤い○印が移転後の寺泊中学校。青い○印が寺泊小学校。黄色い○印が寺泊高校(現:寺泊支所)出典:国土地理院

 


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