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旧統一教会のこと(上司の思い出)

自民党や維新の会では「世界平和統一家庭連合」すなわち旧統一教会(世界基督教統一神霊協会)と関係を持っている(持っていた)議員が数多く出ています。文鮮明氏が立ち上げ(しかも日本での立ち上げには岸信介氏の協力があったという)た反共産主義を掲げる政治団体「国際勝共連合」とは不離一体の宗教団体ですから、右翼はもとより反共産主義を底流とする自民党や自民党議員が極めて近しい関係になるのは当然のことでしょう。ただ、右翼団体などは旧統一教会のカルト宗教性に警戒感を持っていたようですが・・・

一方、反共を掲げる右翼や右翼的な方が、その国粋主義から「嫌韓」であることはご存じのとおりだと思います。さすがに自民党・・・特に閣僚などはあからさまに「嫌韓」を表明することはありませんが、やはり一部の議員には底流に「嫌韓」が流れていることは折々に見え隠れしています。

この旧統一教会(国際勝共連合)は韓国が起源であり、韓国を中心とした世界統一論を掲げ、文鮮明氏は「日本はサタンの国」であると説いたり日本人を差別・侮辱したり、天皇を侮辱する発言を繰り返すなど徹底した「反日」の教義であるとのこと。日本人は金を搾り取るだけの存在であると考えるような団体に、どうして右翼や自民党などの国粋主義者はこのカルト教団と戦おうとしないばかりか、賛辞するような態度を取っているのか不思議でなりません。

かつて、私が新規採用職員としてある職場に配属された時、直属の係長は生真面目でたたき上げの職員でしたが、その上の課長は「元特攻隊員」とかで、訓練中に終戦を迎えたとのことでした。頭脳はそこそこ明晰な方でしたが何と言っても変わった方で、半分は仕事中毒と言って良いくらいで担当業務の分析や部下の仕事の数値化などに打ち込んでいました。まあそれだけなら何も言うことはありませんでしたが、その方は元々地主の家系でかなり広い屋敷を持っていたようで、元の小作小屋や倉庫などを改造して統一教会の合宿所のようなものとして使っていました。名称など正確には分かりませんし、私は敬遠してその屋敷の近くに行くこともしませんでしたが、同僚の主任さんが課長と大変に仲良しになって、何度も出入りしていました。

その合宿所には7~8人の20代くらいの若者(当時の私と同年代)が住んでいて、毎日布教・・・実は当時は印鑑の販売らしかった・・・に出かけていたそうです。主任は「実に礼儀正しい若者ばかりで感心した。」としきりに言っていました。当時でも高額な象牙の印鑑セットはそうそう売れなかったようですが、当時はやっていた切符・国鉄広尾線の愛国駅から幸福駅行きの切符を沢山仕入れていて近隣の大学の若者達に売っていたようです。それが布教のきっかけなのでしょう。当時の課長の言葉を思い出します。「統一教会では『国を愛せ、それが幸福に繋がる』と教えている。この切符には意味があるんだ」と言っていました。

さて、その合宿所の若者達はどうなったのか?私が10年後福祉関係の職場に異動した頃、偶然本社で課長に会いましたが統一教会のことも若者達のことも何も話そうとはしませんでした。世の中では霊感商法が話題になっていた頃です。


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