的礫と寒梅一枝一周忌 西嶋あさ子
句集『的礫』の中の「弟よ」という章にある句です。一周忌とは先立たれた弟さんの一周忌のことでしょう、もちろん。この句集の題名『的礫』この句から取られていると思いますが、最初は読み方も意味も分かりませんでした。的礫とは、白く輝く様・・・と言うことです。寒梅は12月頃から開花するものもあり、雪の中であれば真っ赤な「紅梅」こそが相応しいのかもしれませんが、先立たれた弟さんを悼むには、きりりと白い光がきらめくような寒梅が相応しいのでしょうね。
先生の言葉をなぞりたいと思うのですが、この「的礫」は使えません・・・・・