ラヂオ惑星モルファス

戦争を考える・・・アンヌ・モレリ著「戦争プロパガンダ10の法則」

高橋源一郎さんのラジオ番組「飛ぶ教室」で、今読むべき本として紹介された本です。著者はベルギーのブリュッセル自由大学歴史批評学教授です。

今はロシアというかプーチンの戦争一色の時期ですが、これまでの戦争と実は全く違いはないことに気付くとともに著者の慧眼に感じ入りました。ただ、ヨーロッパ人の常として、日本の戦争や日本人の戦争の関わってきた行動などについては、資料も少ないからでしょうか?ほとんど言及がありませんでした・・・特に原爆については・・・これらを記述するのは我々日本人の責務かもしれませんね。

折に触れて少しずつ考えていきたいと思いますが、本のタイトルどおり、10の法則を並べてみます。

第1章「我々は戦争をしたくない」

第2章「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」

第3章「敵の指導者は悪魔のような人間だ」

第4章「我々は領土や覇権のためでなく、偉大な使命のために戦う」

第5章「我々も誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」

第6章「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」

第7章「我々の受けた被害は小さく敵に与えた被害は甚大」

第8章「芸術家や知識人も正義の戦いを指示している」

第9章「我々の大義は神聖なものである」

第10章「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」

さて、我々日本が行ったあの戦争の頃、アメリカも日本もこうしたプロパガンダの中にいたことは確かです。日本は米国などを「鬼畜米英」と呼び、アメリカは「リメンバー・パールハーバー」と叫んで未開で野蛮な日本人を教化する、と考えていたようです。

戦争とは、本当に愚かな行為です。殺し合いにルールも正義もある訳がない・・・、そんな読後感でした。


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