ラヂオ惑星モルファス

シベリウス・・・カレリア組曲

現在、ロシアがウクライナを侵略し、「ロシア帝国~ソビエト連邦以来ロシア語を話す人が住んでいる地域、を解放する」という名目の下に、東スラブ系の同族(ウクライナ人)を殺しています。この事態を見て、スゥエーデンとフィンランドがNATOへの加盟を申請するに至っていますが、ロシアの19世紀的な領土野心は国後・択捉同様にカレリアに見ることが出来ます。ウィキから引用します。

『カレリアは中世以来、ロシア(ルーシ)とスウェーデンの争う場所となり、東方から布教される正教会と西方から布教されるカトリック教会(のちにプロテスタント)がしのぎを削る前線となった(スウェーデン・ノヴゴロド戦争)。13世紀にはスウェーデンとノヴゴロド共和国がカレリアを巡って戦い、1323年にオレシェク(ノーテボリ)で、双方が東西にカレリアを分割するというノーテボリ条約が結ばれた。

全盛期のスウェーデン・バルト帝国は、白カレリア(White Karelia、白海沿岸)、オロネツ・カレリア(Olonets Karelia、ラドガ湖より東方)を除いた地域を支配していた(西カレリア)。一方東カレリアは17世紀前半にモスクワ・ロシアが領有し、最終的にはカレリア全土は18世紀半ばには全てロシア帝国に割譲された。1918年のフィンランド独立により白海カレリア、オロネツ・カレリア、イングリアを除く地域はフィンランドの一部となったが、1939年の冬戦争および1941年の継続戦争によってカレリア地峡(Karelian Isthmus)およびラドガ・カレリア(Ladoga Karelia)はソ連に割譲され、現在に至っている。』

「フィンランディア」はロシアの支配に対する愛国的な曲として知られていますが、カレリア組曲もまたロシアへの抵抗の曲と言って良いのでしょうか。なんといってもフィンランドが独立したのは第1次世界大戦の結果だったのですから驚くべきことだと思います。

このカレリア組曲も、フィン人の故郷であるカレリアに題材を取った歴史劇のための音楽が基となっています。3曲から構成されシベリウスの管弦楽曲のうち比較的よく演奏される作品で、第3曲「行進曲風に」は単独で演奏されることも多く、私たちのアマチュアオケでも二回ほど演奏しています。ただ、第2曲はイングリッシュホルンの印象的な旋律もオーボエ吹きとしては一度吹いてみたくなりますね。

Jean Sibelius - Karjala süit (Karelia-sarja) op 11


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