松潤。ハピバ企画妄想





素直になれば 5












午後からは、気持ちがふわふわ、ザワザワしてまともに仕事にならなかった。


なんで、こんなに落ち着かないの。
どうにも一定にならない気持ちを持て余してた。


……こんな時は、肉!!大好きなお肉を食べよう


仕事帰りに、スーパーへ寄ってたくさんの種類のお肉をカゴへと入れてたら


「お肉ばっかだね」


背後から声が聞こえた

ドキンっ と、跳ね上がる胸
聞き覚えのある声に振り向いた


「肉ばっか。野菜は?食わないの?」


彼、がカゴを覗き込んで、私を見た


普通に話しかけられた…、また。
彼の上目遣いに、
声に、
ドキドキってする


カゴを見られて、しかもお肉ばかりで
恥ずかしくって顔から火が出そう!


「い、いいでしょ。お肉好きなんだから」

「肉は美味いけどさぁ、野菜も食わないとダメだよ。バランスよくね。ん〜アボカド…か」


カゴの中には、ツマミにしようと入れたアボカドが一つある。唯一の野菜、、とよべるものかな


「アボカド…アボカド…、そうだ」


独り言のように呟いて、私の腕を掴んで歩き出す


ひゃっ///!!!
んなっ!!///て、手〜〜〜!!


私より体温が高いのか、少し熱いくらいの手が、余計にドキドキさせる。
抵抗する間もなく、グイグイ引っ張られて野菜売り場へきた


「アボカドには、これね。蓮根。美味いよ」

「蓮根?!アボカドと?!」


必死にドキドキを隠して答えて


「うん。意外とね、合うんだよね」

「マグロとかならよく聞くけど…、あんまり美味しそうじゃないね」

「美味いんだって!騙されたと思って食べてみな。根菜だしいいよ。…あとは、」


私の可愛くない言葉なんか、全然気にもとめないて、次々と野菜をカゴへ入れてく
お肉の倍の野菜が入ったカゴはずっしりと重い


「重っ!!!」


カゴを両手で持って一瞬よろければ
ひょいっ と、カゴに手が伸びてカゴを持ってくれる


「っ!!いい、大丈夫!」

「持つよ。重いでしょ、それに俺が入れたんだし」

「いい!平気!それくらい持てる」


嬉しいけど、なんか女の子扱いされるのが、すごく恥ずかしくて、カゴを持って前を歩く彼を追いかけた。


「ホントに大丈夫だから」




{3A54912C-6436-4059-86F8-5ECB90E52D72}


カゴに手を伸ばせば、彼が立ち止まってジッ、と私を見る


なに?///


ジーッ と、見られて恥ずかしさマックス!!
思わず目を逸らせば


「アナタ素直じゃないねぇ」


ニヤッ と、笑って下から覗き込んできた


「っ!んなっ!!」


言い返そうとしたのに、イタズラに微笑んだ顔に声が出なくて、もじもじしてしまう


「他に買うものは?」

「え、ないけど…」

「そ。それじゃ行こうか」

「えっ、ちょっっ」


カゴを軽く持ってレジへと向かった