私は50歳代まで山梨のド田舎に居ました。
私の生れは、昭和26年(1951年)、今から73年前にもなります。
産まれたのは、当時の山梨県北巨摩郡明野村でした。
辺りは山に囲まれ生活の中に山は当たり前の地域でした。
50歳代までずっと、その山梨で暮らしていました。
50歳代になって訳あって(過去ブログに書いている)静岡に移住しました。静岡に来て驚いたのは周囲の人に花粉症がメッチャ多い事でした。
私の幼少期は周囲を山々に囲まれたような場所。
山には杉の木はいっぱい植えられて、見上げるような杉の木の林でした。
春先には、風が吹けばその杉の山から黄色の煙のような物が一斉に舞い上がる風景は、当たり前に目にして来ました。
今になってみれば、それは杉の林から風にのって立ち上る「スギ花粉」と判りました。
だけど、当時から周囲にクシャミしたり、目を真っ赤にして涙目の人など、まったく見たことが無かったのです。
だけど、都会に来てからは周囲は気の毒なほど、春に成れば涙目で、目を真っ赤に泣き晴らしている人を多く見かけます。
まったく不思議な光景です。
杉花粉が頻繁に舞う田舎には花粉症の人は居なくて、杉など生えていない都会が花粉症で苦しめられている、という不思議な現実。
でも、なるほど! それが判りました。
そういう事だったのか! 納得。