何を隠そう(全く何も隠すほどでもないがな)

ワタクシ、フライパンコレクターざます。

 

世のオサレなマダムたちはどちらか言うたら、ココット鍋コレクターなる方の方が圧倒的に多い思いますが、ワタクシ、鍋よりフライパンフェチだった

と、最近になって自覚した次第。

 

たまたま、料理好きの友人とキッチンお道具の話をしていて

最近またフライパンを新調した話になって、オタク何本くらい持ってはる?と聞いたら彼女は10本。

そら凄いわー、と感心したワタクシは何本持ってるやろかと数えてみたら20本以上あったというオチ。

 

 

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実は随分前に鉱物鍋ネタと対でフライパンネタも書くつもりやったんですけど

モノグサな性格の所為で永遠の下書き(それがどこにあるかさえ不明やけど)状態やったんですけど、ちょうど5年前の今頃に鉱物フライパンネタを書いてはりましたで

というアメブロさんのお知らせがあった事やし

気を取り直してフライパンの話させていただきましょうかね。

 

フライパンって毎日使うレベルの使用頻度が高い道具の割に、ココット鍋みたいにオサレ系マダムたちの調理道具コレクションお披露目に登場する機会が殆どないですやんか。

余程のことがない限り失敗率の低いココット鍋よりも、むしろフライパンの方がよっぽど料理の仕上がりを左右する重要な調理道具やというのに、

この裏方に徹した地位やら注目度の低さは気の毒すぎる気がしてなりません。

まあ、それだけ日常で空気みたいな当たり前の存在ってことでしょうかね。

使用頻度も高いし、すなわち回転率も上がる、たいていコーティング系(ティファールとか)で無難に回転させる消耗品という立ち位置に思えます。

ココット鍋が勝負下着で、フライパンは普段使いのおパンツって感じやろか。

(どんな喩えよ)

 

 

 

 

 

 

我が厨房のノンスティックなフライパンが寿命を迎える(コーティングが剥がれそうな予感がする時点で寿命じゃよ。)に当たってご新規さん購入がたて続きましたのが昨年の話(下書きしたまんま行方不明さ)

それで打ち止めかと思いきや、また今年に入ってサイズ違いのスキレットを購入。

大きいスキレットは既に持っておったので不要といえば不要なんですけど、オファーが来て(オファーにめちゃくちゃ弱い)そのタイミングで仕事でも使う方向になったので後押し祭りで購入したざます。

流行り廃りの早いジャポンではスキレットもとっくの昔に出番が終わって収納されたきりで錆び付いているご家庭も多そうやけれど。

 

 

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ちなみに昨年はコーティング系のフライパンの種類別、サイズ別を一挙に買い替えて

既存の在庫を合わせると8本。

鉱物フライパンはこれで計4本。

鉄フライパンは3本、一昨年夏に(アップしてへんけど)買い替えを果たし

我が家の品質管理部長の厳格なチェックを受けて晴れて大きさ違いで仲間入り。

グリルパンが5本。

セラミック系のフライパンが2本。

ステンレスとアルミフライパン

卵焼き機は4本。

あとは、クレープパンとか、ビリ二パンとか、なんやかんや。

 

これを書き出して初めて

実はワタクシ、フライパンフェチだったのかも知れない。

と思うほど、手持ちのフライパンの多さに自分でびっくりした次第。

おまいさんも一緒に呆れちゃってくださいよ。(もちろん全部現役で日替わり活躍中)

 

幾らなんでもこんな数はプロでも家庭には不要やと思います。

ただし、これだけ種類別に使うと多分フライパンについてはまあまあ語れるんちゃう?と思う(笑)

普通のご家庭やったらサイズ違いで3本もあればあらゆる料理が美味しく作れると思います。(使い分けは大事よ)

フライパンは大は小を兼ねへんし、その逆も然り。

 

 

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こちらテツコのフライパンは着々とゆる使用で育っており、肉、卵料理、餃子などで余すことなくその魅力を発揮中よ。

鉄のフライパンなどの日々のお手入れはコーティングのメンテナンスに使う油は粘着性の高いオリーブオイルよりクルミオイルかサラダオイルだとベタベタしないのでオススメざます。

難点は手入れよりも重さ。

これで餃子を焼くと(鉱物フライパンも同様)その重量感で容易にお皿に返されへんの。

だからお皿に綺麗に盛れない(気にせえへんけど)

んで、フライパンを煽るのが好きな人は腱鞘炎を起こせるレベルやと思います。

 

鉄(鉱物)のフライパンとか銅製の卵焼き器などは育てるお道具、一生モノと言われる系ですけど、使ってこそのお道具。

ただ、我が家の卵焼き器の場合ジャポンのご家庭のやうに毎日弁当に入れる訳ではない(そもそも弁当なんてワタクシ家族の日常生活で作る必要に駆られない)のでまだまだ発展途上の伸び代大有り状態ざますがね。

つまり銅の卵焼き器に関しては自分の年齢と日々の使用回数を考えると、よほど空焚きでもせぬ限り(なきにしもあらずな所が恐ろしい)、もう買い換える必要はないかもしれないまさに一生モノの予感やね。

 

 

 

 

 

で、使わなくなったコーティング系卵焼き器はご近所の料理好きマダムに献上したわ

(大きいのは寿司ハネにぴったりサイズで便利なので寿命が尽きるまで手元に残しておきます)

マダムの卵焼きも相当上手いんだな(ちゃんと巻き上げて焼くのよ)

彼女が他にどんな使い方をしているかはまた追々ネタにしよう思います。

これは中々面白いと思うので。

 

 

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鋳鉄製や鉄のフライパンの弱点といえば水分(汁気)を多く使用する日本の家庭料理の火入れにはあまり向かないと言う話もござんすが

(焼き飯とか、醤油やソースを足す料理、あとはトマトソースなどの酸味の強いソースの調理も鉄フライパンを傷めるので長い目で見ると避けた方が良さげという話ね)

実経験からでは一般的な家庭での使用レベルやったらあまり神経質になりすぎる必要はなさそうかなという気がします。

ワタクシは一応鉄のフライパンは肉・卵・餃子専用にしておりますし、スキレットはオーブンと併用(鉄のフライパンはオーブンに入り切らねえ)、プラスお好み焼きやパンケーキにどら焼きなども焼いたり焼かなかったり。(どっちや)

メーラード反応が欲しい時の焼き付け用としては最高ですし、これをコーティング系フライパンでやると消耗サイクルが瞬く間にやって参ります。

 

八宝菜とか酢豚などのタレで絡み付ける調理の中華とかソース多用のパスタ系イタリアンは鉄鍋なんて使った日にはエライことですし、かといってそれでチャーハンやら肉の塊系の焼き料理にコーティング系を使うと瞬く間に寿命が縮まるし。

どういう料理を頻繁に作るかによって、フライパン選びも考えてみるとよろしいよ。

 

そんなにフライパンの種類にこだわる必要はないのかも知れへんと思うんですけど、ちょっとしたフレンチやらイタリアン(パスタだけではないと言う意味な)やら、主に西洋料理を作る場合、肉の焼きつけなどで鋼鉄系やステンレスは断然仕上がりに差が出る。

塊り肉を焼く(焼き付けて煮込むなども含む)場合は自分には必須やと思います。

 

 

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どっちかと言うと西洋料理の場合、強火で長らく焼き続ける料理ってそんなに無いので(焼き付けてオーブンに放り込むか煮込む、つまりオーブンを多用する料理が中心なんで)オーブンに放り込める系と日常調理のコーティング系のフライパン2種類、あるいはもうコーティング系一択でも問題ないかも知れませんが

和のごはん(いわゆるジャポンの一般家庭料理全般=和洋折衷)を作るのであれば、火加減の強さやタレ系調理を含めた水加減によってフライパンは使い分けした方が長持ち率が変わりそうに感じます。

まあ、スペースの問題や一人暮らしか何人家族かによっても選択の仕方が変わるのは当然なんですけどね。

 

 

 

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そんでね、

ワタクシはノンスティックフライパンを目の敵にしているわけでもござーせん。

あれ、ホンマに便利やからね。

ステンレス製やアルミのフライパンより遥かに色んなパスタを失敗せずに調理するのに活躍しとりますし、鉄フライパン(スキレットも)が苦手とするところを十分補ってくれるし、これを家庭から排除して鉄やステンレス一択にするのは返ってストレスになってしまうんちゃうかな。

 

ただし

コーティングが剥がれる前には買い替え必須。

フッ素コーティングであれチタンコーティング であれダイアモンドコーティングであろうと何であれ、消耗品には寿命が来るもの。

ワタクシはアホみたいに使い分けをしているせいもあるので、大体寿命は3〜5年くらいは持つかな。(ヘビロテパンはやっぱり一年位やけど)

とはいえエコではないと思う自然派には響かないのは承知の上じゃ。

ミニマリストなおまいさんには、ノンスティックのソテーパンをお勧めしとくわ。

これは深さがあるので1本あればかなり万能で鍋もどきとしても使えるんだな。

浅いフライパンやとチャーハンとか細かい素材が飛び散りますやんか、中華鍋は家庭の火力やとむしろ熱が逃げやすいのでワタクシは燻製仕込み以外の用途ではもう使ってへんのです。

(ちなみにこれは鍋と名前がつくので上記のフライパン在庫に数えておりまへん(笑))

 

 

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また、テフロンは体に悪いからと健康志向の方々には目の敵になりやすいものの

それってコーティングが剥がれても尚使い続ける事に問題があるわけで

消耗品という認識をしてきちんと消費期限を見極めて正しい使い方をすれば目の敵ほどにされるものでもないとワタクシは思っとります。

(ゴミ問題を考えると、寿命は少しでも長い使い方ができる方がええとは思います)

だって、

コールドスタート系の加熱料理にはノンスティックフライパンは神

テクニックがない家庭料理人の味方この上ないとさえ思います(ワタクシのことやがな)

 

実はね、昨年ハマった調理法の

山本式を知ってからはティファールのフライパンや鍋が再び大活躍でノンスティックブーム再来な日々やったの。

 

 

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山本式調理法の素晴らしさは改めてまた語るとして(こんなん多いわ)

いや、野菜の美味しさが間違いなく変わるし、仕込み素材としてストックすると色々楽チンなんですわ。

なんせ調理時間は短く済むのに、野菜や肉が圧倒的に美味しく仕上がる。

鍋でもフライパンでも蓋があればこの調理法は誰にでもすぐできるしあっという間に本当に美味しく調理できるのでお気に入りなんですよ。

仏国(欧州)の野菜はジャポンの野菜より水っぽくなくて凝縮感があるのでジャポンレシピで再現するとその美味しさが発揮できないことも多ござんす。

無水料理もある意味ジャポンの野菜だからこそ真価を発揮するわけで、こっちの野菜だと場合によってはちょっと加水するとか蒸す工程がある方が野菜はより美味しくなるんだな。(それは蒸す料理でもちょっと語ったけど)

だから鉱物鍋がああ言う形で進化したんやろうなと思います。

 

 

 

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大きめのソテーパン(フッ素樹脂コーティングタイプ)は山本式の為にわざわざ新調してみたざますよ。

大きさはとりあえず赤キャベツ丸ごとと比べてみた通り。

ちょっと難点を挙げるとしたら引退したティファールのハードチタニウムより更に重かってん(涙)

でも考えてみたら仏国の家庭料理にはフライパンを煽って仕上げるレシピは基本的にほぼなくて、せいぜいソテー、後はオーブン料理とか煮込み料理ですやんか
フライパンで肉を焼くにせよ、クレープを焼くにせよ、煽る必要ないもんね

ソテーパンの素敵なところは深さがあるので具材が飛び散りにくいの。

中華鍋やと熱が逃げるところ、ソテーパンなら熱は保たれるので焼き飯はこれで煽らず具材を飛び散らかさず、キッチンを汚さず作れるんざます。

揚げ焼きにも便利よ。

 

それと、多くの在仏邦人はすでにお気付きのことかと思うが

こっちの鍋蓋って完全密閉型はほぼ見当たらず、全部蒸気口付きなんよね。

仕方がないので土鍋と同じ要領で、蒸気口の部分はキッチンペーパーを包んで差し込んで蓋をしとります。(それでも十分な感じよ)

こんな感じで透明のガラス蓋があれば、コールドスタート系も山本式もバッチリ。

 

 

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続いて、こちらは先代コーティングパン様の引退に伴い新たに代替わりとして購入したフライパン。

ちょいと浅目なのでステーキとか魚とか餃子などを焼くといい感じ。

頑張れば煽れる重さじゃ。(せーへんけど)

一般的なタイプのフライパンなので最低限のフライパンでええと言う方にはこういうので十分やと思われます。

 

 

 

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こちらは深さもあるけど、くっつきにくい凸凹うず付きのタイプ

熱伝導率がよろしいので使いやすいざんす。

深さがある方がワタクシの場合はキッチンが汚れにくくなるので好きなんざますよ。

これもオーブン調理可能なフライパンなんで西洋料理的な手法で焼き付けてオーブンに入れて調理を仕上げることが可能なのもポイント。

やけど、まあ日常やとお好み焼きとかチヂミとか粉物料理を焼く際に大活躍よ。

 

 

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リードヴォーとバナナのソテーもコーティング系で失敗知らずよ

 

 

実際に使い分けていて思うことは、料理の内容によって火加減って調整が必須ですやんか。

鉱物系、鉄、ステンレスにアルミニウムなフライパンはそれぞれのフライパンの異なる性質を理解した上で使い慣れないと失敗率も上がるねんけど、(これを語るのはもう面倒くさくなって来たので省略)

コーティング系はその心配が殆どないといっても大袈裟ちゃうと思います。

せっかく準備した素材がフライパンにへばり付いたり焦げついてしまったりしてワヤになるのは悲しすぎます。

育てる一生物のお道具って、二人三脚で使い手も成長して行かんとあきません。

んで、一般家庭のお台所では鉄一択ってムリがある気がします。

(いや、そういう方もおられると思うけどまあまあ稀やと思います)

 

結論としては、コーティング系をメイン使いで十分ええと思いますし、出来るならサイズ違いを持っておくのが1番便利で重宝できてフライパンも長生きさせられるんちゃうかな。

 

まあ、せっかくなのでこの際フライパン別に同じ料理でどう焼き上がりが違うのか

などと言う暇人丸出しの酔狂実験シュフ備忘録でもやろかな、と思ったり思わなかったりして(どっちやねん)

餃子の焼き比べなんかやってレビューしてみても面白いかもね、ということで、

データも溜まって来たんでそのうち餃子部備忘録としてアップしようかなと思います。