秘境話…母は蔵でタヌキを飼ってる? | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。


 



   『秘境…余話』

   蔵に道具を取りに入ったYくんが、
   慌てて走って来た。

   「く・蔵の中に大きなタヌキが居る❗️」

    「え~! 何でまた?」

     1週間前に、下の弟のMくんが帰って
     「タヌキが蔵に入って困るから、何
        とか塞いで欲しいよ」と母に頼まれ
       戸板で厳重に塞いだはずなのに?

     母に告げると、そんなにびっくりした
     風でもなく
     「この前、糠の容器がひっくり返って
        いて、おかしいなあと思っていたよ。
        多分、まだ中にタヌキが居るのに、
        戸板で塞いだから出られなくなった
         んだね」

      「何だか丸々太っているよ」

      「じゃあ、住み着いたんだね」

     そんな呑気に構えていていいのか❗️

    「戸を開けて出してやろうよ」
     Mくんが行って、重い蔵の扉を少し
     開けてやった。

    「これで、タヌキも山に帰るね」

    ところが、従妹のEちゃんが来た時、
    その話をしたら好奇心旺盛な彼女は
     「まだ、蔵の中に居るかも知れない
        から行って見よう」と言う。

     Yくん、Eちゃん、私の3人でそっと
      蔵に入って、パチッと灯りをつけた。

     ドサドサドーン❗️
     凄い音がして、何かが駆け抜け奥の
     暗闇に跳び込んで行った。

    「アッ!タヌキだ❗️」
      「スゴい大きなタヌキだね❗️」

     YくんとEちゃんははっきり目撃した
      という。

     私はびっくりし過ぎて、その姿を
     見落としてしまった真顔アセアセ


    そして、タヌキは今も実家の蔵の中に
    居るはずだ。

    母よ、もしかして蔵の中でタヌキを
    飼うことにしたのだろうか?


    



   「なまちゃん、ねえ❗️ボク笑い事じゃ
      ないと思うよ」