子どもがポーランドで行われている「ショパン国際ピアノコンクール」に刺激を受けた話を書きましたが、
その後、息子が習っている先生もこのコンクールに出場していると人たちと同じくらいの人だったんだと気付き、
いろいろお話を伺いました。
小学生の頃から毎日6時間レッスン
先生はもともとピアノが好きで、寝る時と食べる時以外はずっとピアノを弾いているような子だったそうで、日々の練習は中学生になるまでずっとお母様が隣で歌を歌って付き合ってくださっていたそうですが…
小学校入学時には有名なオーケストラと演奏するくらいのお子さんだったので、ピアノの先生に教えてもらうレッスン時間は毎日6時間だったそうです。(3時間レッスンして、休憩をはさんでまた3時間レッスンを受けていたそうです)
小学校もピアノレッスンを優先してサボりがちだったそう。
私の子供の頃、私が住んでいた田舎では小学校をサボって他の勉強なんて考えられませんでしたが、世の中にはそういう方も多くいらっしゃるんでしょうね。
実際に子どもが通う小学校でも、小学校よりも習い事系を優先させているご家庭があります。
それにしても、レッスンだけで6時間、寝る食べる以外はピアノというのは、凄すぎます…。先生は「プロの世界はどこもそんな感じよ」とケロッとされていましたが。
世界的に有名な国際コンクールは
「ショパン国際ピアノコンクール」のようなピアニストが出る世界的な国際コンクールのお話もお聞きしました。出場された経験談として。
出場するメンバーはだいたい同じで、みんな顔見知り
その時期に世界的に有名な国際コンクールに出場するピアニストは皆、同じだから、「また出会ったね~」という感じでみんな顔見知りになるそうです。コンクールで世界中をまわっていると、そういう仲間ができるんですね…。ちょっと世代は違いますが、「ショパン国際ピアノコンクール」でファイナリストになった小林愛実さんのこともお話してくださいました。
ピアニスト人生が変わるコンクールはプロだって緊張する
「ショパン国際ピアノコンクール」のようなコンクールの場合、その後のピアニスト人生が大きくかわるから、プロだってものすごく緊張するそうです。
ネックレスのペンダントを触って心を落ち着かせる人や、
(小林愛実さんのネックレス、音符型でしたよね!)
集中力を保つために本番前にチョコレートを食べると決めている人もいるとのこと。
時代はかわった
幼少からピアノ一筋の方だけではない
先生はもう年齢的にコンクールに出られないそうで(どのコンクールもだいたい30歳まで)、今はもうすっかり世代交代がおきている、今の若い人の時代という感覚になっているようでした。
本当にそうですよね。昔は東大卒ユーチューバーピアニストや医大生ピアニストなんていなかったし…。小さなころから人生をピアノ一本でかけてきた人たちの時代ではなくなってきています。
反田恭平さんだって、最初はサッカー選手を目指して小学生時代の大半をサッカーに費やされてきたんですし。
牛田智大さんのように、小さいころに天才と言われてデビューしてきた人たちは、まわりからの期待でしんどかったでしょうし、人生何がいいのかわかりませんね。
息子と先生の昔のコンクール動画を探して見せて頂いたことがありますが、先生もすごい重圧を背負っていらっしゃったのがわかりました。コンクールの時はもちろん、今より若くてきれいでいらっしゃいますが、今の先生の表情の方が幸せそうで、のびやかで好きです。
気さくで親しみやすい先生なので普段はすっかり忘れていますが、今回の「ショパン国際ピアノコンクール」をきっかけに、そうだ、先生は憧れの世界的なピアニストだったんだと親子で盛り上がりつつ、時代の変化を感じました。
音楽は楽しいが一番
息子と私の憧れのラン・ランさんは、先生もスランプを脱するきっかけとなった人で、他のピアニストと別格だそうです。
ラン・ランさんは余裕がある感じで楽しそうに弾かれますし、反田さんも楽しそう。まったく音楽を知らない私のような凡人が惹かれるのは、やっぱりそういう人です。
古い私たち親世代のピアノの練習と言えば、つらくて厳しいもので、それを乗り越えるのに価値があるように勘違いしがちですが、
音楽は「楽しい」が一番大事なんだと改めて気付きました。
次の記事に、
ネエサン(id:kyobachan)さんやぱんだママ(id:pandamama-ikuji)さんから「楽しんで弾けるといい」という内容のコメントをいただきましたが、本当にそうですね。ありがとうございます。
第18回ショパン国際ピアノコンクールの結果は
今回、先生に話をお伺いするきっかけとなった「ショパン国際ピアノコンクール」は、最終的に、日本人は小林愛実さんが4位、反田恭平さんが2位という結果になりました。演奏後、それぞれ一部の観客が立って拍手してくださっていました~!同じ日本人として、嬉しいですね。
小林愛実さんは予選の時のグレーのドレスと違っていて、金色のドレス!
金色じゃなくて黄色?よくわかりませんが、ファイナル用のドレスという感じですよね!
反田恭平さんも、蝶ネクタイこそしていませんが、いつもと違う服装です。
ステージに出られる時は緊張していらっしゃるように見えましたが、途中から心から楽しんでいるように感じました。
今回の2021年第18回ショパン国際ピアノコンクールで1位になったのはBruce(Xiaoyu) Liu ブルース・リウ(カナダ)さんです。
観客総立ちで拍手されています。
そういえば、開催地はポーランドなのに、ファイナリストは黄色人種の人の方が多いですね。そういえば、黒人の方はいないような…。
⇒ショパンコンクールファイナリスト紹介~2021ショパンコンクール|ピティナ広報部|note
こういうことを書き出すと止まらないのでこのへんで終了しておきます。
とにかく、今回の「ショパン国際ピアノコンクール」は私たち親子にとってはいろいろよいきっかけになりました。教えてくださったさぴこ(id:sapic) さん、ありがとうございました!
レッスン時間が短く子どものレッスンもあるのでそれほどお聞きできませんが、せっかくなのでこれからも時々、経験談をお聞きしてみたいと思います。
※予約投稿していたものに、予約時間に手を加えたので、最初に投稿していた記事が消え、せっかくブックマークやコメントしてくださったのに消えてしまいました。すみません!!
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