(2)3回目の入院先で、
担当医となった、若き熱血漢医師は、
「前の病院では8Lの腹水を抜いていた」
と聞くと、驚き、
「そんなに抜くなんて、
聞いたことがありません!
3Lが、せいぜいですし、
抜いた腹水の中に含まれる、
有用な成分を、
ろ過して戻す方法もありますから、
次回からは、その方法を試しましょう」
と、夫に言ったそうです。
(実際には、
私が生体肝移植を願い出たので、
夫はまもなく、大学病院に転院となり、
このろ過方法を、試してもらうことは、
ありませんでした)
(3)生体肝移植手術を受けるために、
転院した大学病院の担当医も、
「以前は、7Lも8Lも抜いていた」
と聞くと、除水量の多さにたまげ、
大学病院の治療方針を、説明しました。
「ずっと排出管をつないだ状態に
なりますが、一気に抜くことはしません。
一日の上限は3L、ということにします」
と、「3Lまで」を明示し、
それを、守っていました。