3つの問題点のうちで、
(2)の『脳死下の臓器提供では、
家族の承諾が必要である』
そして(3)『移植医が少ない』
(2と3)に関しては、
医療側の早急な制度改革や、
人材育成・担当人員の大幅な増加など、
喫緊の課題が山積みです。
ですが、これら山積みの課題に、
いかに早く的確に対処していくかに
関しては、
決定権のある、
厚生労働省の移植医療の部署や、
日本臓器移植ネットワークこそが、
動くべき分野です。
…と痛切に思っていたら、
最近になって、移植施設の増加や、
日本臓器移植ネットワークの
大改革のニュースが、
相次いで流れるようになりました。
遅きに失した感は否めませんが、
失態続きで、世間の目も厳しくなり、
とうとう重い腰を上げたようですね。
命の終わりに直面しながら、
ドナー臓器を待ちわびる重病患者がいて、
彼ら彼女らを劇的に救える、
値千金の臓器提供があるのに、
医療施設の医療スタッフが足りないだとか、
ICU(集中治療室)が満杯といった、
解消できうる理由で移植が見送られる、
なんてことは、本来ならば、
あってはならないことでしょう。