それでは、
私たちが立ち上げたNPOは、
何をするべきなのかと言えば…
(1)の『脳死ドナーの登録数が少ない』
言い換えれば、
『脳死ドナーになってもいいと、
実際に意思表示している人は、
わずか1割にとどまっている』
という(1)の部分を、
少しでも上向くように積み上げていく
という行動を起こし、
それを愚直に持続させていくこと、
これに尽きます。
現在、日本での臓器移植手術の
内訳はと言うと、
臓器移植手術のほぼ9割は、
腎臓の移植手術です。
それに呼応するように、
他の臓器に比べて、
腎移植を希望する腎不全患者数は、
圧倒的多数ですし、
しかも減少することはなく、
増加し続けています。
その結果、
腎移植を希望して登録しても、
実際に、脳死者からの腎臓が貰えるのは、
今でもほぼ15年後と、
ほとんど改善していません。
長すぎる待機年数にため息が出ます。
それでも、
私たちが生体腎移植手術を受けた、
10年前は、
待機年数16年と言われていましたから、
少しは改善したでしょうか…